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「誘拐捜査」 2015

誘拐捜査(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 誘拐されてしまった人気俳優とその救出に全力を注ぐ警察。実在の事件をモデルとした映画。

 

感想

 この映画でも刑事役として出演している俳優ウー・ロウフーが誘拐された事件を題材にしている。実際の事件は2004年に起きたとの事で、意外と最近で驚いた。スマホはなかったにしても携帯電話や監視カメラで簡単に情報が広がり捕まってしまいそうなものなのに。日本でもかつては誘拐事件がよく起きていたと聞くが、最近はめっきりと聞かなくなった。リスクが大きくなって費用対効果に見合わなくなった時に誘拐事件は起きなくなるような気がするが、今でも中国では誘拐事件はよく起きているのだろうか。

 

 そんな誘拐事件の主犯格を演じるワン・チエンユエンが、何を考えているか分からないつかみどころのない男を好演している。しかし警察の名前を騙って誘拐し、身代金を手に入れたら当然のように人質を殺し、翌日もそれをくり返そうとするとかヤバすぎる。こういう仲間さえも平気で裏切るような人間味のない凶悪な性格を持ちながら、しかも頭が良い人間というのは一番たちが悪い。でもこういう典型的な悪人も社会の成熟と共にやがては淘汰されていく存在なのかもしれない。

 

 

 映画は誘拐事件が起きたすぐ後に犯人逮捕後の様子が描かれたり、遡って別の事件も描かれたりと時系列が前後しながら展開する。なぜ犯人は捕まったのか、犯人はどんな奴なのか、そしてまだ解放されていない人質はどうなるのかなど、様々な関心を同時に掻き立てながら映画は進んで飽きさせることがない。そしてそれと同時に描かれるアンディ・ラウ演じる誘拐された俳優の気丈さにも感心させられる。しかし確実に立場は弱いのにそれでも犯人に色々と要求をするのはすごいなと思ってしまうのだが、これはお国柄なのだろうか。かつて軍隊にいたという設定なので、交渉術の一つなのかもしれないが。

 

 緊張感があって最後までダレることなく楽しめるサスペンス映画。でも、警察を騙って誘拐されるのも怖いが、それより中国当局に拘束される方がもっと怖いのでは?と心のどこかで思ってしまっている自分がいる。こっちは誰にも助けを求められないし、交渉も出来ないし。でもこっちは映画になることはないのだろう。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作/編集 ディン・シェン

 

出演 アンディ・ラウ/リウ・イエ/ワン・チエンユエン/ラム・シュー/ウー・ロウフー

 

音楽 ラオ・ツァイ

 

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誘拐捜査 - Wikipedia

 

 

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