★★★☆☆
内容
韓国・釜山を舞台にした、韓国・タイ・日本の三人の監督による愛をテーマにしたオムニバス映画。
あらすじ・感想
IRON PUSSY
あらすじ
女スパイが、ターゲットの男と恋に落ちてしまう。
感想
風変わりなファッションだったり、突然歌い出すミュージカル風味だったりと、独特の雰囲気を醸し出している映画。終盤、突然タイムスリップするのだが、その辺りから話が見えなくなってしまった。
なぜタイムスリップしたのか、男はなぜクローンを作ったのかはよくわからない 。とはいえ何となく雰囲気で悲しい気分にさせられてしまったのは事実だ。
一つだけ、なぜか男が女スパイを演じているのが不可解だったが、どうやらこの監督・主演のコンビで以前作った映画のキャラクターのようだ。
それが映画の独特の雰囲気に貢献しているとは言えるのだが、きれいな女優でやって欲しかったという思いもないではない。
スタッフ・キャスト
監督 ウィシット・サーサナティヤン
出演 ミシェル・シャオワナサイ/キム・ミンジュン
Kamome
あらすじ
町中を裸足で歩く女が気になり、声をかけた映画のカメラマン。
感想
吉高由里子が演じる謎の女。序盤は若干彼女のすっとぼけぶりにイラッとくるが、このオムニバス映画の中では一番悪くない出来だった。
真っ暗な夜の海を映画のスクリーンに見立てて、二人が次々と想像力を働かせて、物語のイメージを語り合うシーンは良かった。ただそんなに英語が堪能なら、もっとコミュニケーションをうまく取れるだろ、と思わなくはなかったが。
スタッフ/キャスト
監督 行定勲
出演 ソル・ギョング/吉高由里子
LOVE FOR SALE
あらすじ
自由に記憶をいじることが出来るようになった近未来。記憶を奪うために拉致された恋人を探す男。
感想
話がいまいちよくわからない物語。尖ったものを作ろうとしたが、うまく消化できていない印象を受ける。
探していた恋人は、実はいじられた記憶で作られた恋人だった。だがそれでもそれはやっぱり本物の愛だったんじゃないか、みたいなことを言いたかったのだとは思うが、曖昧な描写が多く分かりづらかった。イメージが上滑りしてしまっている映画だった。
スタッフ/キャスト
監督 チャン・ジュナン
出演 カン・ドンウォン/ソン・ヘギョ