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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

映画

「イップ・マン 序章」 2008

★★★★☆ 武術の町で最強と敬意を払われ、余裕のある生活を送っていた武闘家が、勃発した日中戦争の影響で苦しい生活を強いられることになる。ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マン(葉問)の物語。 日中戦争で日本軍に占領された町での、日本の軍人…

「ウエスタン」 1968

★★★★☆ 結婚するために西部にやって来た女は、結婚相手の一家が襲撃に遭い、皆殺しにされたことを知る。 普通に撮ればきっと90分ぐらいで終わりそうな、165分の映画。じゃあ残りの75分で描かれているのは何かと言われれば、それは「美学」。 冒頭からすごい。…

「モヒカン故郷に帰る」 2016

★★★★☆ デスメタルバンドのボーカルをする男が、結婚の報告のために妊娠した彼女を連れて、故郷である広島の離島へ帰る。 冒頭の柄本明演じる父親が、指導する中学の吹奏楽部の部員たちに、矢沢永吉のモノマネで説教する姿が面白すぎた。正直、もうちょっと見…

「ピアノ・レッスン」 1993

★★★☆☆ 結婚のためピアノと共ににニュージーランドにやって来た口の聞けない女は、近所に住む男の家にピアノを教えるために通うようになる。 会ったこともない男と結婚するために、イギリスから遠く離れたニュージーランドまではるばるやって来るというスケー…

「空気人形」 2009

★★★☆☆ ファミレスで働くしがない男が所有するダッチワイフが、ある日人間の心を持ち動き始める。 人形が動き出す、というのはよくある話だが、子供のおもちゃは子供が寝静まった夜中に動き出すのに、大人のおもちゃは大人が働いている昼間に動き出すというの…

「イエスマン “YES”は人生のパスワード」 2008

★★★★☆ 離婚で傷つき、あらゆるものを拒んで暮らす男が、 あるセミナーへの参加を機に何事にも「イエス」と答えるようにしたことから、人生に変化が訪れる。 笑わせたいばっかりではなく、ちゃんと物語の筋を踏まえているときのジム・キャリーは面白い。こう…

「ぱいかじ南海作戦」 2012

★★★☆☆ 失業と離婚を同時に味わったカメラマンが、一旦東京を引き払い、南の島で今後の人生について考えることにする。 30代後半にして大きな人生の岐路を迎えたカメラマンが、一路南の島に向かう。沖縄からさらに飛行機、小舟を乗り継いでたどり着くような島…

「海猫」 2004

★★☆☆☆ 漁師の家に嫁いだロシア人とのハーフの女は、夫の弟とも関係を持つようになる。 正直、共感できない物語だった。夫は浮気をするし、夫の弟は義理の姉に思いを寄せるし、妻は浮気されたからと夫の弟と浮気をするしで、誰にも感情移入できないというか。…

「白河夜船」 2015

★★★☆☆ 不倫相手の電話を眠りながら待つ女。 白河夜船 しらかわよふね 諺(ことわざ)。知ったかぶりをすること、または、ぐっすり眠り込んで、何が起こったか知らないことのたとえ。 白河夜船(しらかわよふね)とは - コトバンク とりあえずタイトルの「白河夜…

「フェイク・クライム」 2011

★★★☆☆ 流されるままに生き、いつの間にか刑務所に入ることになった男は、出所後、生き方を変えるために銀行から金を盗むことを思いつく。 キアヌ・リーブス演じる主演の男は不思議な男だ。人生に期待などせず、自己主張せず、だけど人が期待することには応え…

「アルゼンチンババア」 2010

★★☆☆☆ 母親の死亡後から失踪していた父親が、近所の謎の女が住む館にいることが分かり、会いに行く娘。 「アルゼンチンババア」というインパクトのある言葉だが、それから想像する姿と、登場したババア役の鈴木京香の姿との間に大きなギャップがあっていきな…

「早熟のアイオワ」 2008

★★★★☆ ポーカー賭博、ドラッグ、売春が行われる「ポーカーハウス」に母親と共に暮す三姉妹。監督自身の子供時代の実話に基づいた物語。 母親が売春婦で家には怪しげな大人たちが集う家という、子供が育つには最悪と言える環境のはずなのに、三姉妹の様子は想…

「天の茶助」 2015

★★☆☆☆ 天界で人間たちの人生を決めている脚本家が、不本意なシナリオの進行を阻止するためにお茶汲み係を地上に送り込む。 人生の脚本に斬新な設定を加えようとした事が、他の人々の人生の脚本の書き換えにつながり、整合性を保つために死ぬことになってしま…

「ソルト」 2010

★★★★☆ ロシアから亡命した男を尋問していたCIAの女諜報員は、ロシア大統領を暗殺を計画している人物として自らの名を挙げられ、CIAに追われることになる。 途中でダレることなく、最初から最後まで息つく暇もない緊張感のあるシーンの連続。主演のアンジェリ…

「I'M FLASH!」 2012

★★★☆☆ 飲酒運転で交通事故を起こし、ほとぼりが冷めるまで世間の目を逃れて暮らす新興宗教の教祖に、3人のボディガードがつけられる。 赤いスポーツカーでバイクと正面衝突し、相手は死んで、同乗していた若い女は植物状態という、どうせ信者を騙して儲けた…

「8月の家族たち」 2013

★★★★☆ 父親が家政婦を雇った直後に失踪し、残された母親を心配して三人の娘と親族が集まる。 冒頭の家政婦を雇うシーンからのタイトルバック、そしてそれが終わると当事者の父親はすでに失踪した後、という小気味の良い展開。それを受けて、妹一家、娘一家が…

「メモリーズ・コーナー」 2012

★★★☆☆ 阪神大震災15周年の事業の一環としてとしてフランスからやって来た女性記者は、視察した被災者用のアパートに住む一人の男が気になり、取材を始める。 震災で起きた悲しい出来事についての物語だろうと思って見ていて、予想は当たったのだが、全然方向…

「サンダーボルト」 1974

★★★★☆ かつての銀行強盗の仲間から分け前をめぐって追われていた男は、たまたま出会った若い男に助けられる。 クリント・イーストウッドとジェフ・ブリッジス、二人が演じる少し歳の離れた相棒同士の出会いが、なんというか暴力的。まったくそんな必要がない…

「伊賀忍法帖」 1982

★★☆☆☆ 謎の男に天下を取るよう唆された松永久秀と、その企みに巻き込まれ殺された女の復習を誓う伊賀の忍者。 この頃の真田広之はいつも同じような役柄をやっているような印象。正義感が強く、後先考えず突っ走ってしまう大人になりきれないうぶな青年。アク…

「ブーベの恋人」 1963

★★★☆☆ 戦時中に死んだ兄と行動をともにしていた男ブーベと付き合い始める女。 イタリアの戦争直後の話で、今いち当時の社会的背景がわからない部分があるのだが、ファシストは戦争終結と共に消えて無くなったわけではなく、戦後も残っていて、ブーベは彼らと…

「黒い家」 1999

★★★★☆ 顧客に呼び出され訪問した先で、その息子の自殺の第一発見者に仕立て上げられた保険会社社員が、保険金の支払いを執拗に迫られる。 西村雅彦演じる何を考えているのかわからない挙動不審ないつも揺れている男と、大竹しのぶ演じる話が伝わらなさそうな…

「恋愛だけじゃダメかしら?」 2012

★★★☆☆ 様々な事情を持つカップルの妊娠から出産までのドタバタを描く。 苦労の末にようやく妊娠したカップルや望まない妊娠をしたカップル、養子を迎えることにしたカップル、出産後の子供の育て方で揉めるカップルなど、一言で妊娠出産といっても様々な形が…

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」 2011

★★★★☆ 日米の戦いが始まろうとする時期からの、 連合艦隊司令長官、山本五十六の姿を描く。 米国との戦争を望む世間の空気に耐えきれず、何の勝算もなくただ流されて開戦に舵を切る海軍大臣に寒気がした。どんな策があるのかと尋ねられて、それは追い追い考…

「終戦のエンペラー」 2013

★★★★☆ 日本降伏後にマッカーサーと共にやって来た将校は、天皇の戦争責任について調査するよう命じられる。 天皇の戦争への関与の調査の合間に、主人公と日本人のかつての恋人との思い出が回想されながら物語は進む。個人的には恋模様の話はどうでもいいから…

「ツィゴイネルワイゼン」 1980

★★★☆☆ 旅の途中で友人に出会った士官学校教授は、その夜呼んだ芸者から不思議な話を聞く。 映画の中心となる人物を演じる原田芳雄と藤田敏八、二人の異なる存在感がまず印象に残る。原田芳雄は何をしでかすか分からないような無頼漢で、藤田敏八は何事にも動…

「パンドラの匣」 2009

★★★★☆ 結核療養所で過ごす青年が、退所した友人に手紙で療養所内の様子を綴る。 療養所とはいえ、あまり病状がひどくなさそうな患者たちばかりで悲惨さは感じられず、たくさんの看護婦に囲まれていて、なんだか楽しそうな場所だ。皆があだ名で呼び合い、独特…

「ギフト」 2000

★★★☆☆ 夫を亡くし特殊能力を使った占いをして3人の子供を育てている主人公は、失踪した女の居場所を占うよう依頼される。 特殊能力を持ったケイト・ブランシェット演じる主人公は、行方不明の女の遺体の場所を特定したことから、事件に巻き込まれていく。し…

「オーディション」 2000

★★★☆☆ 妻を亡くし男手一つで子供を育て、再婚を考え始めた男が、友人の協力を得てオーディションを開く。 建前上は映画のオーディションで、その実、中年男の再婚相手探し。傍から見ていたらなんでそれがうまくいくと思っているのか不思議だが、そういう勘違…

「アサイラム 監禁病棟と顔のない患者たち」 2014

★★★☆☆ 研修医として山奥の精神病院にやってきた男は、地下牢に入れられた多くの人を見つける。 新人の若い医者が迷いつつも辿り着いた精神病院は、医者と患者の関係がどこか不思議で、奇妙な雰囲気が漂っている。そして偶然見つけた地下牢の人間たちは、自分…

「日本のいちばん長い日」 2015

★★★★☆ 第2次大戦の敗戦濃厚の中で組閣された鈴木貫太郎内閣が、ポツダム宣言の受諾を決めた一日を描く。 負けを認めること自体も悔しいだろうし、その手続を自らの手で行うことにより我が身に降りかかるだろうあらゆるリスクも理解した上で、それでもその責…