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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

映画

「愛を読むひと」 2008

★★★★☆ 年上の女性と知り合い、関係を深めていく青年。 年上女性との恋。でもこれ今だと犯罪で片付けられてしまう味気ない世の中だよな、なんて思いながら見ていたのだが、途中から様相が変わってくる。よく考えると1950年代なんて、普通に戦争の経験をした人…

「君の名は。」 2016

★★★☆☆ 朝目が覚めると、時々、互いの体が入れ替わっていることに気づいた高校生の男女。 男女の体が入れ替わるっていうのは「転校生」を思い出させるが、思春期の少年少女にはたまらないモチーフなのだろうか。異性への関心を満足させる一つの妄想として。た…

「ドライヴ」 2011

★★★☆☆ 思いを寄せる人妻のために、その夫の犯罪を手助けする凄腕のドライバー。 すごく静かな映画。主人公は寡黙で、感情の起伏は少ない。その背後で様々な想いを溜め込んでいくような静かな音楽が流れている。そんな静かな印象を与える映画だが、実際には激…

「ふがいない僕は空を見た」 2012

★★★☆☆ アニメ好きの主婦と密会を重ねる高校生男子。 結構激しめの性表現があって、田畑智子は肌が白いな、と思いながらも、堂々とモザイクがかけられていて少し冷めた。こういうのって、モザイクをかけなくても良いように色々工夫するのが美学、みたいなとこ…

「キャロル」 2015

★★★☆☆ デパートで働く若い女が、接客した一人の女性に見惚れてしまう。 何気なさそうな主人公二人の会食シーンから物語が始まる。ただし二人の様子に何かただならぬものを感じさせながら、二人が最初に出会った時に時間は巻き戻される。 いわゆる同性愛の映…

「橋のない川」 1992

★★★☆☆ 被差別部落に生まれた少年の成長。 被差別部落の人間はもっと交わらないように差別されているのかと思っていたがそうでもなかった。建前上は明治になって差別がなくなった事になっているからか。そうはいっても学校でも他の集落の生徒に馬鹿にされ、教…

「サイン」 2002

★★☆☆☆ 妻を亡くし、片田舎に子供二人と弟とで暮らす男の周りで、ミステリーサークルなど、不思議な出来事が起こるようになる。 冒頭のオープニングクレジットがとてつもなくダサいのだが、あれは敢えてなのだろうか。グラデーションのかかったブルーの背景に…

「家族はつらいよ2」 2017

★★★★☆ 家族に運転をやめるよう説得されている老人が、飲み屋の女将とドライブ中に、長いこと音信不通だった昔の同級生と再会する。 老人の自動車免許返納の話なのかと思わせるような、最初はあまり方向性が感じられない展開。登場人物が多いと、人物紹介的に…

「複製された男」 2014

★★★☆☆ 大学講師をする男は、進められて見た映画にちょい役で出ていた自分そっくりの男に興味を持ち、コンタクトを取ろうと試みる。 意味深なシーンが多い不思議な映画で、よく分からなかったというのが正直なところだが、観終わった後に色々とネット上を見て…

「ハッシュ!」 2002

★★★★★ 他人と距離を取り、どこか投げやりな人生を送っていた女が、医者の一言で人生について考え始め、傘を貸してくれたゲイのカップルの一人に、子供が欲しいと持ちかける。 女には彼女の望みを叶えてくれそうな若い男が近くにいたのに、なぜゲイのカップル…

「エンド・オブ・キングダム」 2016

★★★★☆ 亡くなった英首相の葬儀が執り行われようとする中、大規模なテロが起こり参列予定の各国首脳が次々と襲撃される。 前回のホワイトハウスもそうだが、今回のロンドンの各名所のような壊しちゃ駄目でしょみたいな場所が、無残に破壊されてしまうのは見ご…

「黒衣の刺客」 2015

★★☆☆☆ 暗殺者としての修行を積んだ女が、両親のもとに戻ってくる。 大雑把な背景は色々説明してくれるのだが、中国の歴史に疎いせいかうまく理解できないし、誰が叔父でみたいな人間関係も複雑過ぎて全然把握できなかった。そして、物語自体はあまり説明がな…

「ザ・マスター」 2012

★★★☆☆ 第2時世界大戦後、心を病んで仕事が長続きせず、職を転々としていた男が、宗教団体の指導者と知り合う。 映画全体を通して主人公のホアキン・フェニックスがいい演技をしているが、特に終戦後に就いたカメラマンの仕事で、客と揉め事を起こす前のヤバ…

「JSA」 2000

★★★★☆ 朝鮮半島の軍事境界線で北朝鮮軍の兵士数名が韓国軍兵士に殺害され、両国を監視するスイス軍の朝鮮系の女性が事件を捜査することになる。 映画の中の世界とはいえ、両国の国境の警備がユルユルで驚いた。まぁでもすべての国境線上を見張るのは簡単では…

「ボルベール〈帰郷〉」 2006

★★★★☆ 姉と娘とともに故郷で両親の墓掃除をして戻ってきた女に、次々と事件が起こる。 主人公たちが故郷から帰ってきてからは思いのほか、サスペンス調。しかし、前振りがしっかりしていていて感心する。帰ってくるときに隣のレストランのオーナーに挨拶して…

「チルソクの夏」 2004

★★★★☆ 姉妹都市である下関市と韓国の釜山市が定期的に開催している陸上の交流大会に参加した女子高生グループ。そのうちの一人が、韓国人の男子選手と仲良くなり、一年後の再会を誓う。 わずか数日会っただけで互いに好きになり、その後離れ離れになることは…

「灼熱の魂」 2011

★★★★☆ 死んだ母親の遺書にもとづき、彼女の祖国レバノンで父親と兄を探すことになった双子の兄弟。 静かな映画。母親の生涯とそれを辿る子供たちが交互に淡々と描かれていく。それだけにレバノン内戦下での母親の過酷な人生がより際立つ。何が起ころうがもは…

「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」 2009

★★★☆☆ マカオに住む娘の一家が襲われ、一人生き残った娘を見舞いにやってきたフランス人の父親は、偶然知り合った三人の殺し屋に復讐の手助けを依頼する。 原題が「復仇」で英題が「Vengeance」とシンプルな事を知ると、このカッコつけた邦題に妙なこっ恥ず…

「レス・ザン・ゼロ」 1987

★★★☆☆ 高校を卒業して遠く離れた大学に進学した若者。クリスマス休暇で地元に戻ってみると、親友がドラッグ中毒に陥っていた。 実際に薬物中毒に苦しんだロバート・ダウニー・Jrのその後を暗示するような内容の映画。高校卒業後、進学せずに父親の資金援助で…

「パンク侍、斬られて候」 2018

★★★☆☆ 藩内の派閥争いに乗じて取り立てられた浪人が、指示に従いでっち上げた民衆の叛乱が収拾がつかなくなり慌てる。 時代劇ではあるが、「プラス」だの「パンク」だの横文字がセリフに次々と出てきたりとかなり自由な世界観。そのせいもあって序盤はそれが…

「ノー・マンズ・ランド」 2001

★★★★☆ ボスニア紛争の中間地点で、体の下に地雷を仕掛けられ動けない男と睨み合う両軍の兵士。アカデミー外国語映画賞。 両軍の中間地帯で対峙することになったボスニア兵とセルビア兵。互いに言葉も通じるのに殺し合うってどんな気分だろう。互いにこの紛争…

「GONIN サーガ」 2015

★★★★☆ 前作「GONIN」で事件に巻き込まれ殺された被害者の息子たちが中心となり、冷たい仕打ちをした組への復讐を企てる。 前作から約20年の月日が経っていて、前作は見たはずだがすっかり内容は忘れてしまっていた。ただそんな人達のために前作の映像を使っ…

「グランド・イリュージョン」 2013

★★★★☆ 謎の人物に集められた4人のマジシャンがチームを組んで、ショーを行うようになる。 空を飛んだり、宇宙を旅行したり、恐竜と戦ったり出来る映画の世界では、マジシャンなんて大した存在ではないのだが、巨悪から金を巻き上げ弱者に金を配る義賊として…

「チェイサー」 2008

★★★★☆ 風俗嬢たちが同じ男に派遣された後に行方不明となったことから、男の居所を探し始めた風俗業を営む元刑事。 韓国のデリヘリは、デリヘル嬢が自ら車を運転して男をピックし、一緒に男が指定する場所に向かうのか。無駄な知識が一つ増えた。しかし、それ…

「バレット」 2013

★★★☆☆ 依頼主に騙されて相棒を殺された殺し屋が、復讐のために刑事と手を組む。 この映画の公開当時は70歳近いシルヴェスター・スタローンだが、年齢を感じさせないアクションを見せている。彼はガタイがいいイメージだが、妙にプロポーションが良くてなんか…

「花宵道中」 2014

★★☆☆☆ 間もなく年季が明ける吉原の女郎が、縁日で出会った男に一目惚れする。 吉原が火事で焼け、仮宅での営業を行う妓楼。女郎たちは吉原から出ないよう厳しく監視されていた、という認識だったが、こんな逃げ放題な環境に置かれることもあるのが意外だった…

「モネ・ゲーム」 2012

★★★★☆ イギリスのメディア王がコレクションするアート作品のキュレーターを担当する男は、メディア王の横暴ぶりに耐えかね仕返しを計画する。映画「泥棒貴族」のリメイク。 幻の名画がアメリカ・テキサスの片田舎の娘の家で見つかったことにし、メディア王か…

「T.R.Y.」 2003

★★☆☆☆ 20世紀初頭の上海。刑務所にいた日本人詐欺師が現地の反政府組織から協力を求められる。 「冒険活劇」という言葉が似合いそうな異国情緒あふれる上海が舞台。街の雰囲気は良く出ているが、物語の入りが良くなかった。捕まった天才詐欺師が刑務所で命を…

「スポットライト 世紀のスクープ」 2015

★★★★☆ ボストン・グローブ紙の「スポットライト」班は、新編集長の方針に従い、神父の性的虐待事件について取材を始める。事実を基にした物語。アカデミー賞作品賞。 多くの人が尊敬するような聖職者が性的虐待なんて出来れば信じたくないし、事実だとしても…

「シン・ゴジラ」 2016

★★★★★ 突如現れた謎の生命体、ゴジラへの対応に苦慮する日本。 ゴジラ映画ではあるが、どちらかというとその突如現れたゴジラに対して、日本はどう対処するのか、という問いをぶつけてくる映画。そのため、実際にゴジラが暴れるのは最初と2回目の上陸、そし…