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「スポットライト 世紀のスクープ」 2015

スポットライト 世紀のスクープ (字幕版)

★★★★☆

 

  ボストン・グローブ紙の「スポットライト」班は、新編集長の方針に従い、神父の性的虐待事件について取材を始める。事実を基にした物語。アカデミー賞作品賞

 

 多くの人が尊敬するような聖職者が性的虐待なんて出来れば信じたくないし、事実だとしてもおおっぴらに関わりたくない。そんな人々の気持ちを利用して、まるで臭いものに蓋をするように隠蔽をしてきた教会。

 

 それにしてもボストンだけで90人もいるって多すぎ。しかもそんな事件を起こした神父を別の地域に異動させるだけ、っていうのも怖すぎ。当然、異動先で同様の事件を起こしている。彼らを追放してしまうと情報が漏れやすくなってしまうからなのか、身内を匿う組織。織田信長だったら焼き討ちしてそう。

 

 宗教という厄介な相手に慎重に調査を進める記者たち。華々しさというよりも、地道な作業を繰り返し、真実に近づいていく。そんな中でそれとなく圧力も受けているが、全く政治関係からは圧力を受けていないのは意外だった。日本だと当然のように政治家が出てきそうだが。

 

 きっと大々的に報じられると「そんなの業界じゃ皆知ってる話」とか「今さら感がある」とか、したり顔で語りだす人間が出てきそうな話ではある。でも身内のひそひそ話で終わらすのではなく、公にしていくことが大事。記者たちがボストンという地域をより良くしていくためには必要なことと、使命感を持っていることが印象的だった。

 

 映画としてはあまり物語の起伏がなく淡々としていて、ラストも盛り上がることもなかったが、だからこそ彼らは今後も変わることなく淡々と真実を追求し続けていくのだろうという頼もしさを感じる内容となっている。

 

監督/脚本 トム・マッカーシー

 

出演 マーク・ラファロマイケル・キートンレイチェル・マクアダムスリーヴ・シュレイバージョン・スラッテリースタンリー・トゥッチ/ジェイミー・シェリダン/ビリー・クラダップリチャード・ジェンキンス(声)/ポール・ギルフォイル/レン・キャリオー

 

スポットライト 世紀のスクープ - Wikipedia

 

 

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