BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「Au オードリー・タン 天才IT相7つの顔」 2020

★★★☆☆ 内容 コロナ対策で世界的な注目を集めた台湾の若き天才IT相、オードリー・タンの様々な顔を紹介する。 唐鳳 - Wikipedia 感想 オードリー・タン、彼女については台湾のIT担当大臣としてマスクマップを始め、ITを活用して臨機応変にコロナ対応した天才…

「ある男」 2018

★★★★☆ あらすじ 不慮の事故で亡くなった夫が別人に成りすましていたことが判明し困惑する女性から相談を受け、その男の素性を探ることになった弁護士。 感想 自分の結婚相手が名前や素性を偽っていたと知ったら間違いなく驚く。しかも偽名ではなく実在する赤…

「花筐」 2017

★★★☆☆ あらすじ 映画化された「花筐」を含む短編集。 感想 映画の「花筐/HANAGATAMI」を観てこの本を手に取ったのだが、映画は大体この原作に沿ったものだったのだなという印象だ。ただ映画では濃厚に感じられた戦争の気配はない。だが1937年に書かれた小説…

「「ほめちぎる教習所」のやる気の育て方」 2018

★★★★☆ 内容 「ほめちぎる教習所」としてリニューアルして話題となった自動車学校の取り組みと、そこで実践されている「ほめ方」について紹介する。 www.itmedia.co.jp 感想 教習所にあまりいい思い出がない自分にとっては「ほめちぎる教習所」なんて羨ましい…

「こうしてお前は彼女にフラれる」 2012

★★★★☆ あらすじ 浮気しては何度もフラれる男の話。短編集。 感想 9つの短編が収められている。そのほとんどは、一人のドミニカ出身の男がメインで描かれ、兄は死期が迫る病身の身、母親は働きづくめという設定となっている。ただ最初はそれに全く気付かず、3…

「永田鉄山と昭和陸軍」 2019

★★★★☆ あらすじ 昭和陸軍の逸材と言われながら「相沢事件」で斬殺された永田鉄山。なぜ彼が暗殺されたのか、そしてもし彼が殺さなければその後の戦争はどうなっていたのかを検証する。 永田鉄山 - Wikipedia 感想 永田鉄山という人物のことは最近知って、陸…

「虐殺器官」 2007

★★★★☆ あらすじ 世界中で頻発する虐殺行為の首謀者を暗殺するのが目的の米国部隊に所属する主人公らは、必ずどの現場にも姿を現すある男を殺せないでいた。 感想 核爆弾が使用され、世界中で戦争やテロが頻発する近未来が舞台となっており、主人公は平和のた…

「THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術」 2021

★★★★☆ 内容 力ずくではなく、自らが触媒(カタリスト)となることで相手の心に変化をもたらす方法を紹介する。 感想 説得されていると感じると、人は自然と反発したくなるものだ。このような人間の特性は、人の心を変えよう、説得しようとする働きかけを困難…

「聴くシネマ×観るロック」 2012

★★★★☆ 内容 映画とその映画で使われた音楽の紹介。 感想 ある映画を中心にそれに関連する映画や音楽が各章で紹介されていく。取り上げられる映画はアカデミー賞などの賞レースで名前が挙がるような作品ではなく、コメディやティーンムービーなどの娯楽作品が…

「映画と本の意外な関係!」 2017

★★★★☆ 内容 あの映画の中に登場した本は何を意味していたかなど、映画と本の様々な結びつきについて紹介する。 感想 映画の中で登場した本が気になって読んだり、その逆に本の中で挙げられていた映画を観たりと、数珠つなぎに作品に接していくのは個人的に好…

「今夜も映画で眠れない」 1989

★★★☆☆ 内容 映画評論家による評論集。 感想 1989年に出版された映画評論集なので、当然この頃に公開された数々の映画について書かれている。それぞれの映画の内容をかなり詳細に取り上げて言及している部分があるので、たとえ昔観た映画でも、その内容をしっ…

「オスカー・ワオの短く凄まじい人生」 2007

★★★★☆ あらすじ ドミニカ系アメリカ人男性の短い人生とその家族の歴史。 感想 漫画やSF、テーブルトークRBGなどが大好きなオタクのドミニカ系アメリカ人男性の生涯が描かれる。小説の中には膨大な数の本や漫画、テレビ番組、映画やゲームなどが登場し、…

「赤頭巾ちゃん気をつけて」 1969

★★★★☆ あらすじ 大学受験を控えた男子高校生のとある一日。芥川賞受賞作。 感想 「ケーコート―」や「学校群」など、それが何を意味するのかよく分からない用語が出てきて時代を感じるが、その内容自体はじゅうぶん現代にも通じるいつの時代も変わらない若者…

「危険な関係」 1782

★★★★☆ あらすじ 自分を裏切った男に復讐するため、その婚約相手の若い女を手籠めにするよう友人である遊び人の男爵に依頼した侯爵夫人。書簡体小説。 感想 手紙だけで進行する物語。手紙の文章が妙に回りくどく、気を抜くと何を言っているのかよく分からなく…

「チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学」 2019

★★★★☆ 内容 香港・チョンキンマンションで怪しい商売をして暮らす東アフリカのタンザニア人たち。彼らの生活に密着し、そこから見えてきた独特の考え方や独自のシステムを紹介する。 感想 天然石や中古車等の輸出入業から売春などの裏稼業まで、様々な商売を…

「東京自叙伝」 2014

★★★★☆ あらすじ 明治維新から現代にいたる各時代に、東京の地霊が憑依した人物たちの物語。 感想 明治維新から現代にいたるまでの東京・日本の歴史が、時代ごとに6人の人物の目を通して描かれていく。東京の地霊が彼らに順に乗り移っているという設定で、彼…

「大人のための昭和史入門」 2015

★★★☆☆ 内容 昭和史の主な出来事を、最新の研究に基づいて読み解いていく。 感想 タイトルには「大人のための」とあるが、大人なら常識的に持ってるはずの知識を前提に、という意味なら、その前提となる歴史知識が深すぎるような気がする。単純に自分が大人の…

「侍女の物語」 1985

★★★★☆ あらすじ 宗教国家となった近未来のアメリカで、支配者層の子どもを産む道具として生きる事になっていまった女性。 感想 タイトルからどことなく中世ヨーロッパの貴族社会を描いた物語なのかと想像していたが、近未来のディストピア社会を描いたSF小説…

「ディス・イズ・アメリカ 「トランプ時代」のポップミュージック」 2020

★★★★☆ 内容 2010年代後半の各グラミー賞授賞式のトピックを紹介しながら、アメリカ社会の政治と音楽のつながりを読み解いていく。ラジオ番組の内容を再構成したもの。 感想 グラミー賞授賞式の出席者たちの政治的言動や社会的メッセージを通して、アメリカ社…

「読書は格闘技」 2016

★★★★☆ 内容 「読書は格闘技」と唱える著者の読書の実践方法を紹介する。 感想 「正義」「時間管理術」「グローバリゼーション」など、各テーマごとに様々な本を紹介しつつ、著書がそれらの本との「格闘」の結果得られた知見や考察などが語られていく。たくさ…

「ウンコな議論」 2005

★★★★☆ 内容 日々様々な場所で繰り広げられている「ウンコな議論」。その中身について考察する。原題は「On Bullshit」。 感想 まずこの本の邦題がよくないよなと思ってしまう。たとえ中身が頷けるものだったとしても、日常の会話の中でこの本の名前を言い出…

「アジアンタムブルー」 2002

★★★★☆ あらすじ 恋人を失った悲しみから立ち直れない男。 感想 恋人を失った悲しみに打ちひしがれ、仕事にも行かずデパートの屋上で時間を潰す日々を繰り返す主人公。 そこで頭をよぎっているのは恋人との思い出だけでなく、これまでの人生の様々な出来事だ…

「地球星人」 2018

★★★★★ あらすじ 幼い頃につらい思いをし、社会にうまく適合できない女。 感想 物語は主人公の幼少期から始まる。母親や姉から邪険な扱いを受け、周囲を窺いながらびくびくして生きる主人公。最初は母親の行き過ぎた愛情が歪んだ形となって表れてしまっている…

「グロースハッカー」 2013

★★★★☆ 内容 見込み客を集めるだけでなく、製品・サービスの開発からその後の成長までに関わっていく新しマーケティングのスタイル「グロース・ハック」について紹介する。 感想 大々的な予算を使って有名人を招待して派手な発表会を行い、皆の注目を集め宣伝…

「セールスマンの死」 1949

★★★☆☆ あらすじ 仕事や家族の事で多くの問題を抱えたセールスマンの男。戯曲。 感想 疲れ果てたセールスマンの物語。仕事で結果を出せず、旅回りにも疲れ果てた男。しかも成人した息子たちは親を安心させるような職業についておらず、心労はたまるばかり。そ…

「本の読み方 スロー・リーディングの実践」 2006

★★★★☆ 内容 本をじっくりと読んで堪能する読書法の紹介。 感想 速読がすごいとは思ってはいないのだが、自分もどちらかというと本を読み飛ばしてしまいがち。なのでスローリーディングを提唱する本書はなかなか興味深かった。中でも心に残ったのは「「辞書癖…

「サルなりに思い出す事など 神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々」 2002

★★★★☆ 内容 ヒヒを観察するためにアフリカにやって来た神経科学者の回想記。 感想 まずこの2度見せずにいられないタイトルがいい。原題は「A Primate's Memoir(霊長類の回想録 )」なので大体あってるし。え、サル?どういうこと?と思わず手に取りたくな…

「ホット・ロック」 1970

★★★★☆ あらすじ 外国大使から独立時に失った国の宝を取り戻すよう依頼された犯罪者たち。ドートマンダー・シリーズ第1作目。 感想 アメリカで行われている展覧会に出展されたエメラルドを盗み出すよう依頼された主人公たち。軽妙な会話やユーモアを交えなが…

「抹香町・路傍」 1997

★★★★☆ 内容 私娼窟・抹香町へ通う初老の独身男を描いた「抹香町」などを収録した短編集。 感想 著者の青年期から老年期までの各年代が描かれた私小説の短編が並んでいる。今までこの著者・川崎長太郎の作品は読んだことがなく、年甲斐もなく欲望に振り回され…

「「バカ」の研究」 2020

★★★★☆ 内容 心理学、行動経済学、哲学、人類学など、各界を代表する知識人たちによる「バカ」の考察。原書はフランスで出版された。 感想 タイトルからして刺激的だが、全編にわたって何度も「バカ」という言葉が登場してなかなか壮観。特に冒頭の編者による…