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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「When 完璧なタイミングを科学する」 2018

★★★☆☆ 内容 ハウトゥー本のような、物事を「どのように」やるか?ではなく、「いつ」やるか?に焦点を絞り、それを科学的な根拠をもとに紹介した本。 感想 確かに世の中にHow To本は溢れているが、When To本はない。朝起きて、昼働き、夜は寝るという一日の…

「爆速! アルゴリズム 毎日の生活がみるみるうちに変わる」 2019

★★★☆☆ 内容 プログラミングだけでなく日常生活でも使われているアルゴリズムについて、分かりやすく紹介する。 感想 易しい内容で気軽に簡単に読み進められるかと思いきや、全然そんなことはなかった。対数や指数、逆関数、log関数などのワードが普通に出て…

「POPULAR 「人気」の法則 人を惹きつける謎の力」 2018

★★★☆☆ 内容 心理学者による「人気」に関する考察。 感想 人気のある人はより良い人生を送っているという結果があり、その中で紹介されているいつもと違う事をする実験が面白かった。 普段はしないような恰好、たとえばショッキングピンクのTシャツを着て一日…

「暗夜行路」 1937

★★★★☆ あらすじ 父親との間にあるわだかまりや、自分の出生の秘密に思い悩む青年。 感想 思い悩んでいる青年ではあるが、女遊びをしたり反省したり、友人と酒を飲んだりと、普通に生活して気分がころころと変わる姿がリアルだ。どんなに思い悩んでいる人だっ…

「人間の性はなぜ奇妙に進化したのか」 1999

★★★★☆ 内容 我々がごく普通と思っている人間の性の事柄は、動物界全体から見ると随分と奇妙に感じられる事ばかり。人類の性はなぜそのように奇妙に進化したのか、進化生物学者が考察する。単行本「セックスはなぜ楽しいか」から改題。 感想 自然界の生存のた…

「騎士団長殺し」 2017

★★★☆☆ あらすじ 妻に離婚をきりだされた男は、友人の父親である有名画家が住んでいた小田原のアトリエで暮らし始める。 感想 突然妻に離婚をきりだされて家を出て、北海道・東北を車で彷徨ったのちに、小田原に落ち着いた主人公。そこで有名画家が残した謎の…

「絢爛たる影絵 小津安二郎」 1982

★★★★☆ 内容 「東京物語」で助監督を務め、その後直木賞を受賞した作家による監督・小津安二郎の考察が、思い出を交えて語られる。 あらすじ 名作「東京物語」の撮影に参加したのだから、さぞや巨匠・小津をリスペクトして仕事をしていたのかと思っていたら、…

「羆嵐」 1977

★★★★☆ あらすじ 1915年に北海道で起きた日本史上最大の熊による獣害「三毛別(さんけべつ)羆事件」 を題材にした小説。 三毛別羆事件 - Wikipedia 感想 開拓民たちが三毛別に移り住むことになった経緯についての軽い紹介が終わった途端に始まるヒグマによる…

「十九歳の地図」 1974

★★★☆☆ あらすじ 東京にやって来て住み込みで新聞配達をする予備校生。他全4篇の短編集。 感想 表題作「十九歳の地図」は、田舎から出てきて住み込みで新聞配達をする青年の物語。 多感な時期に都会に出てきて、予備校生でかつ住み込みの仕事をするという自…

「白夜/おかしな人間の夢」 1848

★★★★☆ あらすじ 夜の街を散歩していた青年は、泣き濡れる一人の少女と出会う(白夜)。他全4編の短編集。 感想 表題作「白夜」は夢想ばかりしている青年とある少女との数日間の恋物語。恋が上手くいかず落胆している少女に恋をしてしまっている時点で最初か…

「競売ナンバー49の叫び」 1966

★★★☆☆ あらすじ かつての恋人の遺書に遺言執行人として指名されていることが判明し、現地に向かった女性。 感想 遺言執行人としての仕事をしているうちに謎の組織の存在を知り、興味を持って調べているうちに、それに呼応するかのように周りで奇妙な出来事が…

「金色夜叉」 1898

★★★★☆ あらすじ 結婚の約束を反故にして金持ちと結婚した幼馴染に絶望し、前途有望な将来を捨て姿をくらました男。執筆中に作者死亡のため未完。 感想 熱海で貫一がお宮を足蹴にするするシーンが有名な小説。ちなみに著者の尾崎紅葉が女だと思っていたのは内…

「人喰い ロックフェラー失踪事件」 2019

★★★★☆ 内容 曽祖父は世界一の大富豪、父はニューヨーク州知事で後の副大統領というマイケル・ロックフェラー。23歳の彼がニューギニアで消息を絶った事件の真相を探る。 感想 世界的な大富豪ロックフェラー家の御曹司が未開の地で消息を絶ち、しかもおそらく…

「こころの処方箋」 1992

★★★★☆ 内容 心理学者による55編のエッセイ。 感想 最近は命令調の上から目線のタイトルの本が多い。著者が専門家だったり成功者だったりの裏付けから、御託は並べずとりあえず自分の云うことを聞け、という事なのだと思うが、本書は違う。 「1日30分」を続け…

「アリババの野望 世界最大級の「ITの巨人」ジャック・マーの見る未来」

★★★★☆ 内容 中国で起業し世界的なIT企業へと成長させたアリババグループのジャック・マーの歩みを紹介する。 感想 先日(2019年9月)引退したことで話題になったアリババグループの創業者、ジャック・マーの歩みが、2014年9月のニューヨーク証券取引所に上場…

「赤と黒」 1830

★★★☆☆ あらすじ 聖職者として出世を目論んでいた青年は、町長の子供たちの家庭教師として雇われる。 感想 貧しい家に生れながらも立身出世を夢見る青年。ナポレオン失脚後の王政復古期の時代で、軍人ではなく聖職者としての道を選ぶ。しかし、あまりキリスト…

「猫鳴り」 2007

★★★★☆ あらすじ 庭で死にかけていた子猫を飼うことにした子供のいない夫婦。 感想 猫にかかわった人々を描いた作品。そう聞くと、猫大好きな人たちがまさに猫可愛がりするほっこりした様子が描かれているのかと思ってしまうが、全然違う。例えば、最初の章に…

「太陽の季節」 1956

★★★☆☆ 内容 芥川賞受賞の表題作を含む短編集。 感想 表題作は裕福な家庭に育った若者たちの青春。ただし健全な青春ではなく、喧嘩や博奕、女など道徳観の欠如した青春。彼らに感じるのは満たされているが故の生への渇望だ。そこに若者特有の苛立ちや鬱憤のエ…

「リフォームの爆発」 2016

★★★☆☆ あらすじ 我が家のリフォームをすることにした主人公。 感想 リフォームに関する小説という事で、くどいくらいに間取りの説明が繰り返される。 おかげでもしもこの家を訪れることがあったら「ここはもともと茶室だったところですね?」とか、渡辺正行…

「ポートランド 世界で一番住みたい街をつくる」 2016

★★★★☆ 内容 世界中から注目されている人気の都市ポートランドの街づくりの取り組みを紹介する。 感想 おしゃれなレストランや店が並び、至る所にアート作品が展示され、文化が栄える賑やかな街。車がなくても生活できるエコでサステイナブルな街。続々と人々…

「グッド・バイ」 1948

★★★☆☆ あらすじ 闇商売で知り合ったとてつもない美人だが声は悪く怪力の女の協力を得て、十人近い愛人たちとの関係を清算しようとする編集者の男。太宰治の未完の絶筆。 感想 伊坂幸太郎のこの作品をオマージュした小説「バイバイ、ブラックバード」でこの作…

「戦国十二刻 終わりのとき」 2016

★★★☆☆ 内容 豊臣秀頼、山本勘助、徳川家康ら戦国の雄たちの死までの最後の24時間を描く短編集。 感想 大坂夏の陣で死んだ豊臣秀頼を描いた「お拾い様」。淀殿は豊臣家の世継ぎの母親と捉えがちだが、織田家の者でもある。そちら側から見ると色々と歴史の見え…

「濹東綺譚」 1937

★★★☆☆ あらすじ 取材のために私娼窟を訪れた老作家が、若い女と知り合う。 感想 舞台は1936年ごろの東京。盧溝橋事件が起きて日中戦争がはじまる前夜といった時期だが、戦前というよりも関東大震災後という事が意識されながら街の様子が描写されている。戦前…

「ラブという薬」 2018

★★★★☆ 内容 いとうせいこうと彼の主治医である精神科医の星野概念の対談。 感想 この本の前提として、いとうせいこうは精神科に通っていると公言しているわけで、結構すごいことを言ってしまっているなと感じてしまうのだが、それだけ自分の中でも世間にもカ…

「サカナとヤクザ 暴力団の巨大資金源「密漁ビジネス」を追う」 2018

★★★★☆ 内容 暴力団の大きな資金源となっている密猟の実態を探るノンフィクション。 感想 まず暴力団の市場への食い込みっぷりに驚かされる。高級食材のアワビは約半分が密漁モノとは。勿論それだけの量であれば闇で裁くことなど出来るわけがなく、堂々と表の…

「地獄変」 1919

★★★☆☆ あらすじ 性格が悪く疎まれてはいるが才能は認められていた絵師が、時の権力者に地獄絵図の屏風絵を書くよう依頼される。宇治拾遺物語 「絵仏師良秀」をアレンジした作品。 感想 絵師の芸術への執念を描いた作品。ストーリーは何となく知っていたので…

「腸と脳 体内の会話はいかにあなたの気分や選択や健康を左右するか」 2018

★★☆☆☆ 内容 腸と脳がどのように連絡を取り合い、どのように我々の健康に影響を与えているのか、紹介する。 感想 消化器官が脳のような働きもしていると聞くと信じられないような気がするが、消化器官しかない生き物もいるわけで、元々は消化器官が脳のような…

「蜜のあわれ」 1959

★★★☆☆ あらすじ 老作家と飼っている金魚との会話。 感想 老作家と少女に擬人化された金魚との他愛のない会話を中心に、会話文だけで構成されている。若干、金魚の描写が曖昧でどんな姿をしているのかイメージしにくい部分はあるが、その時々で魚や人間に姿を…

「死の棘」 1977

★★★★☆ 感想 夫の浮気をきっかけに心を病んでしまった妻。 あらすじ 主人公である夫の浮気をきっかけに心を病んでしまった妻。浮気相手との出来事を微に入り細を穿つように何度も執拗に質問される主人公はたまったものじゃない。 (前略)あらわれているのは…

「しょうがの味は熱い」 2012

★★★☆☆ あらすじ 結婚をのぞむ女とそれをためらう男の同棲カップル。 感想 長年の同棲生活で心がすれ違う男女。一緒に食事をしても互いに別々なものを食べ、会話も少なく、男は連休にさっさとひとりで海外旅行に出かけてしまう。二人の関係が冷めてしまってい…