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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「サルたちの狂宴」 2018

★★★★☆ ウォール街からITの世界に飛び込んだ著者の奮闘ぶり。 上下2巻からなる本で、「シリコンバレー修行編」「フェイスブック乱闘編」とサブタイトルが付けられていて、上下で内容が大分変わる。上巻は著者がどのようにIT起業に至ったか、そしてスタートア…

「キャッチ=22」 1961

★★★★☆ 第2次大戦中のイタリアの島で、空軍爆撃隊に所属する主人公を取り巻く常軌を逸した日々。 アメリカの映画や音楽などでよく聞く「キャッチ22」というスラングの元となった小説。試しにツイッターでこの言葉を検索してみると山のようにヒットして、い…

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」 2017

★★★★☆ 一般人にはあまり知られていない鳥類学者の生態を、学者自らが語る。 確かに鳥類学者って何やっているのか良くわからない。人類の役に立っているのかも良くわからないが、その辺りの事柄について柔らかい語り口で面白おかしく語られるので、肩肘張らず…

「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」 2010

★★★☆☆ 人間のモチベーションの新たな段階の紹介。 人が生理的欲求に基づいて行動することをモチベーション1.0、そして、いわゆるアメとムチという外的要因に基づいて行動することをモチベーション2.0と定義づけている。現在の会社組織で人々を動かしているの…

「シリコンバレー式 自分を変える最強の食事」 2015

★★★☆☆ 自らの身体を実験台に、様々な手法を試し、肥満と不調を解消した著者がたどり着いた最強の食事法。 様々な手法を試したという著者が、どんな食事を勧めてくるかとワクワクしていたのだが、イチオシで勧めてきたのが「バターコーヒー」。コーヒーにバタ…

「歴史は実験できるのか 自然実験が解き明かす人類史」 2018 

★★☆☆☆ 歴史関連の学問で用いられる自然実験、比較研究法と呼ばれる方法を実例を交えて紹介する。 実験室で行われるような、何度も再現可能な実験は、神様でもない限り歴史の分野では行うことが出来ない。だがこの分野では、ある時代のあるシステムと一つを除…

「ヤバい社会学 一日だけのギャング・リーダー」 2009

★★★★☆ 社会学者を目指すシカゴ大の学生が、実地調査のために黒人ギャングたちの世界に潜入した体験記。 タイトルには「社会学」という言葉が入っているが、学問というよりはルポルタージュと言ったほうがいい内容。著者は社会学者でこの体験から様々な研究成…

「小津安二郎の喜び」 2016

★★★★☆ 小津安二郎の現存する全作品に触れながら、監督の描こうとしたものを読み解いていく。 監督の映画作品を年代順に見ながら語られていく。個人的には彼の作品の初期の作品はほとんど見ていないので、見ていない映画の話が続くので序盤はちょっとしんどか…

「陽気なギャングは三つ数えろ」 2015

★★★☆☆ 4人組の銀行強盗団が、悪質な記者に正体を暴かれそうになり、借金を肩代わりするよう脅される。 シリーズおなじみの4人組が、いつもの通り銀行強盗をするシーンから物語は始まる。その銀行強盗の際の些細なミスによって、記者に目をつけられることにな…

「ソロモンの指環 動物行動学入門」 1949

★★★★☆ ノーベル医学生理学賞を受賞した動物行動学者による、動物に関するエッセイ。 読んでいると、著者は本当に動物が好きなんだなということがひしひしと伝わってきて、微笑ましい気持ちにさせられる。研究者である前に何よりも動物好き。楽しそうに語って…

「朝、目覚めると、戦争が始まっていました」 2018

★★★☆☆ 太平洋戦争が始まった1941年12月8日。著名人たちが残したその日についての文章がまとめられている。 読んでみた感想として一番に感じるのは、ほとんどの人たちが年齢関係なく開戦を肯定的に捉えていること。しかも、ようやく始まったか、とか涙がでる…

「ピグマリオン」 1913

★★★☆☆ 街で出会った下町の娘に、半年で上流階級の話し方を身に着けさせられるか、賭けをした二人の言語学者。 訛りがひどい設定の下町の娘。彼女の喋る台詞は、相当苦しいものがある。オリジナルのひどい訛りを日本語に翻訳しなければいけないので、仕方がな…

「世界の辺境とハードボイルド室町時代」 2015

★★★★☆ ソマリランドは室町時代の日本と似ている、ということから始まった日本中世史の研究者とノンフィクション作家の対談。 人類は目覚ましい進歩を遂げたが、すべての地域でその足並みは必ずしも揃っているわけではない。進歩の度合いにばらつきがあるので…

「「ない仕事」の作り方」 2015

★★★★☆ 今までは存在しなかった仕事の数々を生み出してきた著者による仕事術が、実例をもとに公開される。 読んでいて意外だったのは、本人が積極的に売り込みや営業をしているという事。なんとなく本人はマイブームに夢中になっているだけで、それを見た周り…

「ストレッチ 少ないリソースで思わぬ成果を出す方法」 2018

★★★☆☆ 限りのある手持ちのリソースの中で、どのように成果を出すのか、その方法を紹介する。 ストレッチとは、多くのリソースを望むのではなく、手持ちのリソースの可能性を受け入れ、それを行動の手がかりにする考え方であり、技能である。ごくシンプルだが…

「マイ・バック・ページ ある60年代の物語」 1988

★★★★☆ 60年代後半の学生運動が盛り上がりを見せる中、新人記者として働き始めた著者が、当時を回顧する。 自分の若い頃を過ごした時代が良い時代だったのか、悪い時代だったのかはともかく、いつまでたっても思い入れたっぷりになって振り返ってしまうという…

「コンビニ人間」 2016

★★★★☆ コンビニでアルバイトをすることで自分の居場所を見つけた女。芥川賞受賞作。 幼い頃から他人の言動を理解できず、違和感を覚えていた主人公。だがそのことに不満を感じるわけでも、怒りを覚えるでもなく、ただ戸惑い理解できずに困っている。感情に乏…

「愛について語るときに我々の語ること」 1981

★★★★☆ 短編集。 そのどれもが、一見するとストーリーがあるような、ないような内容となっており、まだ続きそうな雰囲気で物語は終わる。ただ、シンプルな文章の端々に、何か深い意味があるような、ないような匂いも漂わせていて、どこか心に引っかかりが残る…

「ギケイキ 千年の流転」 2016

★★★★☆ 古典「義経記」を、町田康が語り直す。「千年の流転」では、義経の生い立ちから、決起した兄頼朝のもとに駆けつける直前までが描かれる。全4巻の予定。 古典を敬遠してしまうのは何よりもまず、その読解が困難な古文。それにはとりあえず現代語訳バー…

「辺境の路地へ」 2018

★★★★☆ 著者が辺境の地を旅し、そこで見聞きしたこと、出会った人たちとのエピソードを綴る。 こういう自分の普段の生活からはかけ離れた境遇で過ごす人たちの話を読むと、自分の知ってる世界というのは、世界のほんの一部でしかないことを思い知らされる。そ…

「となりの車線はなぜスイスイ進むのか? 交通の科学」 2008

★★★☆☆ 個人的には渋滞しやすい道路とか、交通事故が起きやすい場所のメカニズムを色々と知りたかったが、どちらかと言うと、ドライバーの心理に焦点をあてて、交通について書かれた本。 譲り合いを渋るドライバー、「互恵的利他主義」に基づく関係を持ちたが…

「世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと」 2017

★★★☆☆ 生産性向上に情熱を傾ける生産性オタクが、一年間あらゆる手法を試した結果わかったことをまとめた本だが、どちらかというと体験談を読みたかった。書かれていないわけではないが、自説を述べることに重きが置かれている。 この本ではその結果を踏まえ…

「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」 2009

★★★★☆ 今ではライフハックの代表的なものの一つとなっているGTD(Getting Things Done)。それを提唱した本。旧邦題「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」。 頭の中に、やらなければいけないことをあれこれ浮かべながら仕事をしていて…

「LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略」 2016

★★★☆☆ ロンドンビジネススクールの二人の教授による、新しい時代の新しい生き方の解説。 人類の平均寿命が伸び、100歳を超える人も珍しくなくなってきた。先進国で今生まれる子供は、50%の確率で105歳以上まで生きるという。このような時代では、これまでの…

「やってのける 意志力を使わずに自分を動かす」 2013

★★★☆☆ 社会心理学者によるモチベーションと目標達成のための本。 やるべきことは分かっているのに、なかなか腰が重く動けないっていうのはよくあることで、なんとかしなければと思いつつも、それでも出来ない。そういった事をテーマにした本は多く出ていて、…

「世界一やさしい問題解決の授業 自分で考え、行動する力が身につく」 2007

★★★★☆ わずか110ページで、イラストや図も多く用いられており、簡単に読み終えることができる。内容もタイトル通り、中高生でも分かるようなやさしい内容となっている。というよりも、最後に父兄や教師にあてた文章があることから、中高生に向けた本なのかも…

「「男はつらいよ」を旅する」 2017

★★★★☆ 映画「男はつらいよ」シリーズの舞台を巡る紀行文。 「男はつらいよ」の魅力は渥美清演じる主人公、車寅次郎の魅力というのが勿論大きいが、彼が旅する日本各地の風景というのも大きな要素となっている。今ではあまり見ることのできなくなった古き良き…

「勝間式超ロジカル家事」 2017

★★★★☆ こういう類の本はたくさんあるが、この本はモデルのようなキラキラとした生活をしたいとか、ナチュラル系の雑誌のような季節を感じる手間ひまかけた生活を楽しみたいとか、そういうのではなく、そんなのどうでもいいから最低限のことはなんとかやりた…

「知的複眼思考法」 1996

★★★★☆ 一つではなく複数の視点を持つことにより多面的に物事を捉え、常識にとらわれない考え方を身につける。 本の読み方、文章の書き方、複眼思考の方法、そのコツと順を追って説明されており、わかりやすい構成になっている。読書の方法から始まり、情報を…

「評価の経済学」 2018

★★☆☆☆ 評価に関する様々なエピソードがまとめられた本。 マフィアが悪名を轟かせ、他の業者の参入を排除し事業を独占していたが、あまりにも皆が恐れて誰も挑んでこないので、マフィアがあくどいことをする機会がなくなり、彼ら自身もすっかり落ち着いてしま…