BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「大学教授のように小説を読む方法」 2003

★★★★☆ 内容 大学教授はどのように小説を読み解いているのか。教授自らが解説する。 感想 小説の中に出てくる様々な描写から、いろいろと読み取れることがある。食事のシーンは親密さを表し、雨は洗礼を示す。それをそのままの意味で使っている事もあるし、敢…

「はじめて読む聖書」 2014

★★★★☆ 内容 どのように聖書と接してきたのか、 作家や批評家、聖書学者などが語る。 感想 それぞれが語る内容がどれも興味深く面白かった。聖書をただの宗教書としてだけ見るのはもったいない。世界最大のベストセラーであり、2千年近く読み継がれているのは…

「ダブリナーズ」 1914

★★★☆☆ あらすじ アイルランド・ダブリンで暮らす人々の姿を描いた短編集。別邦題「ダブリン市民」 。 感想 理解できるがなんとも言えないような気分になるものや、分かるような分からないような内容だったりの、うーん、となってしまうような短編が続く。巻…

「スピンクの笑顔」 2017

★★★☆☆ 内容 飼っている犬からみた著者の生活を綴ったエッセイ。 感想 スピンクシリーズの最終巻。スピンクも高齢となり、あまり愉快な出来事が起こらなくなったからか、思い出話がかなりの部分を占めている。なんとなく年寄りが昔話をよくするようになるのと…

「教養としての聖書」 2015

★★★★☆ 内容 聖書の中から六つの書をピックアップしてダイジェストで解説した本。著者が行った講座の内容をもとにして書籍化。 感想 聖書がいくつかの書からなっているという事すら知らなかったので、めちゃくちゃ勉強になった。しかし、映画やテレビで見る宣…

「つけびの村 噂が5人を殺したのか?」 2019

★★★☆☆ 内容 2013年に山口県の過疎地で起きた連続殺人放火事件を取材したルポ。 山口連続殺人放火事件 - Wikipedia 感想 事件発生当時は、Uターンしてきた犯人に住民達が嫌がらせをしていたなどと噂され、平成の津山事件・八つ墓村とも囁かれた事件。犯人によ…

「イエスの幼子時代」 2013

★★★☆☆ あらすじ 移民としてやってきた男と彼と行動を共にする母親を探す男の子。 感想 移民として一緒にとある街にやってきた初老の男と母親を探す男の子の物語。その冒頭からどこかふわふわしていて、いかにも寓話的。以前に何があったのか、主人公である老…

「人間とは何か?」 1906

★★★☆☆ 内容 人間とは何か?について語り合う老人と若者。 感想 人間は外部の刺激に対して自動的に返す機械に過ぎないと主張する老人と、それに反発する若者の会話が繰り広げられる。老人が新しい考え方を示し、若者が当時の一般的な考え方を代表していると言…

「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」 2011

★★★★☆ 内容 これまでの人類の歴史を振り返り、今後どうなっていくのかを予測する。 感想 人類、ホモ・サピエンスの歴史が語られていく。序盤はそこまで面白いという事はなく、これまでのおさらい、再確認といった感じなのだが、時々、興味深い考え方が出てく…

「スローターハウス5」 1969

★★★★☆ あらすじ 時間を行ったり来たりすることができ、宇宙人にさらわれたこともある男の生涯。 感想 第2次大戦に出征し、捕虜となってドレスデン爆撃に遭遇した体験がメインに描かれている。しかし、敵の捕虜になっていたとはいえ、味方に爆撃を受けた気分…

「狂犬の眼」 2018

★★★★☆ あらすじ 左遷され田舎の駐在所に勤務していた主人公は、敵対する組織のトップを殺害したとされる手配中のヤクザが所轄の工事現場に潜んでいる事を知る。「孤狼の血」シリーズの2作目。 感想 前作から時間が経過し、警察官である主人公は左遷され田舎…

「移動祝祭日」 1964

★★★★☆ 内容 文豪としての地位を確立していた晩年のアーネスト・ヘミングウェイが、まだ駆け出しだったパリ時代を回想する。 感想 まだ名もなき文学を志す一青年だったころのヘミングウェイのパリ時代が描かれる。若い頃のヘミングウェイの文学にかける情熱が…

「超芸術トマソン」 1987

★★★★☆ 内容 建物に加えられた変更により塞がれた門や窓、上った先に何もない階段など、実用的な用途がなくなったにもかかわらず、なぜか保存されている無用の長物を「超芸術トマソン」と命名し、報告された全国のトマソンを紹介する。 トマソン - Wikipedia …

「平賀源内「非常の人」の生涯 」 2020

★★★☆☆ 内容 江戸時代の才人、平賀源内の伝記。 感想 「土用の丑の日」のキャッチコピーを考えたとか、エレキテルだとか、平賀源内という人の名前は色々なところで聞く。多才な人だったというのは知っていたが、じゃあ結局、主に何やってる方?と問われればよ…

「書けるひとになる! 魂の文章術」 2019

★★★★☆ 内容 旧タイトルは 「魂の文章術 書くことから始めよう」。 感想 タイトルに「魂の文章術」とあるだけに、正しい文法でテクニカルな文章を書ける技術を身につけるというよりも、書き手の魂が伝わるような、人の心を動かす血の通った文章を書く方法につ…

「異色作家短篇集14 虹をつかむ男」 2006

★★★☆☆ あらすじ 妻との外出中に空想にふける男を描いた1939年の表題作「虹をつかむ男(別の邦題:ウォルター・ミティの秘密の生活)」を含む短編集。 感想 表題作「虹をつかむ男」を原作とした映画「虹を掴む男」をリメイクした「LIFE!」が面白かったので読…

「黙殺: 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」 2017

★★★★☆ 内容 東京都知事選を中心に、泡沫候補と呼ばれる立候補者たちを取材した記録。 感想 正直、この本を読むまではいわゆる「泡沫候補」と呼ばれる人たちの事を、世のほとんどの人と同じように、当選するはずのない選挙に出るもの好きな人、ぐらいにしか思…

「アイスランド 絶景と幸福の国へ」 2015

★★★☆☆ 内容 日本人にはなじみの薄い国、アイスランドを旅する。 感想 個人的にはアイスランドは「世界しあわせ紀行」の中で、幸福度ランキングが高い国の一つとしてその暮らしぶりが紹介されていて興味があった。ただ、日本人にはなじみのない国なので、アイ…

「知ってるつもり 無知の科学」 2018

★★★★☆ 内容 なぜ人々は自分の知識を過大評価して失敗を犯すのか。そんな「知ってるつもり」について科学的に読み解いていく。 感想 人々は自分が思っているよりもモノを知らない。例えば今なら誰もが「新型コロナウィルス」について当たり前のように意見を言…

「銀河ヒッチハイク・ガイド」 1979

★★★☆☆ あらすじ 地球が取り壊されてしまうも、宇宙船をヒッチハイクした宇宙人の友人に助けられた地球の男。 感想 元々はラジオドラマだったものを小説化したということで、よくある一話完結のコメディドラマになったところを容易に想像できる。設定を生かし…

「ホワイトラビット」 2017

★★★☆☆ あらすじ 仙台市で起きた奇妙な立て籠もり事件の顛末。 感想 ある男を探して家に侵入した犯人。犯人は妻を誘拐されて脅されており、押し入った家の母と息子も何やら隠し事があるようだ。さらにはそこに謎の男も加わって、というややこしい展開。そこか…

「孤狼の血」 2015

★★★★☆ あらすじ 暴力団同士の抗争の火種がくすぶる街で、抗争阻止に奔走するやり手の上司と行動を共にする新人の刑事。 感想 やくざと親密に交際して重要な情報を引き出すベテランの刑事。時には違法な手を使いながらも、民間人に危害が及ばないように尽力し…

「魂(ソウル)のゆくえ」 2008

★★★★☆ 内容 ソウル・ミュージックの歴史を紹介する。 感想 著者の語り口が「中の人」という感じではなく、少し距離を取った感じなのが意外だったが、著者はイギリスの人で、基本的にはソウル・ミュージックはアメリカで生まれ発展したものだから当然か。欧米…

「秀吉の活」 2017

★★★☆☆ あらすじ 農民から天下人となった豊臣秀吉の生涯を、「就活」「婚活」「妊活」など「活」に着目して物語る。 感想 「昇活」「凡活」など、ん?と思うような強引なものもあるが、「活」というくくりで秀吉の生涯が語られる。個人的に興味深かったのは、…

「献灯使」 2014

★★★☆☆ あらすじ ひ孫を育てる100歳を過ぎた作家の男。他、全5編の短編集。 感想 表題作の「献灯使」は、東日本震災の影響を強く感じさせるような、荒廃し大きく変容した東京が舞台となっている。100歳を超えた老人たちが普通に元気に働いており、しかし若い…

「関西電力「反原発町長」暗殺指令」 2011

★★★☆☆ 内容 福井県の高浜原発のある町で起きていた異常な出来事。 感想 タイトルそのままなのだが、関西電力のある人物が事あるごとに対立していた高浜町長の暗殺を画策していた、という話。巨大企業の人間がそんなことをしていたというのが事実なら、衝撃的…

「2010s」 2020

★★★★☆ 内容 2010年代のポップ・カルチャー界を総括する対談。 感想 個人的にはあまり2010年代というディケイドを意識していないので、こうやって総括した本を読むと、そういう時代だったのか…と他人事のように感心してしまう。自分もこの10年を生きてきたは…

「トーニオ・クレーガー 他一篇 」 2011

★★★☆☆ あらすじ 少年時代を過ごした街を出て、作家として名を成した男、トーニオ・クレーガー。別の邦題タイトルとして「トニオ・クレーゲル」「トニオ・クレエゲル」など。他一篇は「マーリオと魔術師」。 感想 美しい少年との友情や少女への恋心など、よく…

「生は彼方に」 1978

★★★☆☆ あらすじ 詩人として生きた男の人生。 感想 いろんなテーマが含まれている様な長編小説。その中でも青春、若さゆえの醜さが強く感じられる内容となっている。初めて得た恋人への嫉妬や独善的な要求、自己愛の強さと他者の視線との間で揺れるアイデンテ…

「脳科学者が教える 本当に痩せる食事法」 2019

★★★☆☆ 内容 脳科学の見地から見た本当に痩せる食事法を紹介する。 感想 世の中に様々なダイエット法があり、それにより成功した人はたくさんいるが、その後にほとんどの人がリバウンドすることになる。それは多くのダイエット法が個人の意志力に基づいて行わ…