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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「評価の経済学」 2018

★★☆☆☆ 評価に関する様々なエピソードがまとめられた本。 マフィアが悪名を轟かせ、他の業者の参入を排除し事業を独占していたが、あまりにも皆が恐れて誰も挑んでこないので、マフィアがあくどいことをする機会がなくなり、彼ら自身もすっかり落ち着いてしま…

「キャプテンサンダーボルト」 2014

★★★★☆ 勘違いにより謎の男に狙われることになった男が、偶然出会った小学校時代の友人と共に形勢逆転を目論む。 伊坂幸太郎と阿部和重、二人の作家による共作。役割分担をして各章ごとにそれぞれが交互に書いているのかと思っていたのだが、どこをどっちが書…

「映画長話」 2011

★★★★☆ 立教大でゼミ生と先生という関係だった三人による映画談義。 鼎談当時の映画をきっかけにしながら、古今東西の映画の名前が次々と挙げられていく。ほとんどが見たことない映画だが、彼らの話を聞いているとどれも観なきゃいけない気になってくるから不…

「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう あなたの5つの強みを見出し、活かす」 2001

★★★☆☆ 弱点をなくそうとするのではなく、自分の強みを伸ばすことで人生を切り開いていくことを説く。 自分や他人を評価する時、とかく人は弱点を気にしがちだ。あれは良いけどここは駄目だ、というように。だから弱みをなくそうと人は努力する。だけど、苦手…

「闘争領域の拡大」 1994

★★★☆☆ 自社のソフトウェアの研修を行うために、フランス各地に同僚の男とともに出張することになった男。 ストーリーがあるのかないのか分からないような日常が積み重ねられていく。そしてそこでは主人公の観察と考察が目まぐるしく行われている。ただし、常…

「ピーターの法則 「階層社会学」が暴く会社に無能があふれる理由」 1969

★★★☆☆ 階層社会学を提起した著者による、階層社会に見られる法則の解説。 世の中に無能な人が多くいるように見えるのは、人は無能になるまで昇進を続けるから。有能に仕事をこなしていると昇進し、無能だと昇進しない。つまり、(降格がないのなら)最終的に…

「蝿の王」 1954

★★★☆☆ 無人島に取り残されてしまった少年たち。 無人島を題材にした物語はたくさんあるが、この物語の特徴はサヴァイブするには苦労しないという島だということ。果物が豊富にあるため、少年たちは食べ物に困ることはなく、気候も穏やかで生存するための苦労…

「セイラー教授の行動経済学入門」 2007

★★☆☆☆ 現実世界では起きているのに従来の経済学の理論では説明できない事象について考察する。2017年にノーベル経済学賞を受賞した著者による本。1998年に出版された「市場と感情の経済学――「勝者の呪い」はなぜ起こるのか」を改題。 元々は経済学会の専門誌…

「ねじの回転」 1898

★★★☆☆ 両親を亡くし叔父の屋敷で暮らし幼い兄弟の家庭教師をすることになった若い女性は屋敷で亡霊を目撃する。 昔の小説で妖怪だの亡霊だのが出てくると、どういう態度でそれを受け入れていいのか迷う。今みたいにそんなわけ無いでしょと半信半疑でいるべき…

「人魚ノ肉」 2015

★★★☆☆ 少年時代の坂本龍馬、岡田以蔵、中岡慎太郎の三人が共にでかけた浜辺で手に入れた、肉を食べると妖になり、血を飲むと不老不死となる人魚の血肉。それが岡田以蔵から新選組に渡り、隊員たちに様々な影響を及ぼしていく。 各章で登場人物が変わりながら…

「インビジブル・インフルエンス 決断させる力」 2016

★★★☆☆ 人々の決断を左右している見えない影響力、「社会的影響力」について、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの准教授である著者が解き明かす。 私たちの決断は、九九.九%までが他人によって方向づけられており、むしろ他人の影響を受けない意思決…

「ハムレット」 1600

★★★☆☆ 父親を殺して国王となり、母親を妃とした叔父に復讐を誓うハムレット。 クライマックスの復讐が、アンガールズがジャンガジャガしそうなほどわちゃわちゃしていてちょっと面白い。その他にも色々とツッコミを入れたくなる箇所はたくさんある。 ただ巻…

「すばらしい新世界」 1932

★★★★☆ 人間が工場で生産され、所属する階級にふさわしいように教育されていく未来の世界。 生まれる前から自らの階級や仕事が決まっている人生。孤独や不満は悪とされ、フリーセックスや薬物が奨励される世界。いわゆるディストピア小説なのだが、そういった…

「スタンフォード式 最高の睡眠」 2017

★★★★☆ スタンフォード大学医学部精神科教授で、同大学の睡眠生体リズム研究所の所長による最新の医学的根拠に基づく最高の睡眠を手に入れる方法。 ちなみに著者は寝具の「エアウィーヴ」の開発研究にも携わったようだ。 エアウィーヴ スマート 025 高反発 マ…

「火星に住むつもりかい?」 2015

★★★★☆ 監視社会で密告により危険人物が捕らえられ公開処刑されてしまう社会で、体制に楯突く謎の男が現れる。 軽やかな雰囲気のタイトルからは想像できない、ずっしりとした内容の物語。警察組織の中に平和警察というテロを未然に防ぐための組織ができ、各地…

「SINGLE TASK 一点集中術 「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる」 2017

★★★★☆ シングルタスクの効用を説いた本。 電話にテレビにメールにSNSにと、現代は様々な情報が個人の生活に勝手に入りこんでくる社会である。そんな状況に置かれるとついついそれぞれの情報に反応してしまい、いつの間にか同時進行で様々なことをやってしま…

「星を継ぐもの」 1977

★★★☆☆ 5万年前の人間の遺骸が月で発見され、科学者たちはその謎を追う。「巨人たちの星シリーズ」第一作。 宇宙を舞台にした冒険物語かと思っていたが、実際はほとんど地球上で物語が展開されている。月で発見された人類の遺骸の謎について、地球での分析結…

「餓鬼道巡行」 2012

★★★☆☆ リフォーム工事中のために自宅の台所が使えず、買い出しに行ったり、外食に出かける男。 リフォームの話をし始める雰囲気だったのが、いつの間にか食べることについての話になっていた。商品のパッケージや店の外観、店員の態度など、何かが気になりだ…

「スマート・シンキング 記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」 2013

★★★☆☆ 認知心理学者によるスマート・シンキングをする方法の紹介。 どのような独創的な思考法を紹介してくれるのかと期待して読み始めると肩透かしを食らう。著者によるスマート・シンキングの定義は下記の通り。 スマート・シンキングとは、実はあなたがど…

「たったひとつの冴えたやりかた」 1986

★★★☆☆ プレゼントされた宇宙船で親に内緒で冒険にでかけた15歳の少女が、異星人と出会う。 SF独特のその世界観を認識するのに時間がかかり、最初は結構辛かった。そして、宇宙人の繁殖のシステムも分かりづらい。 物語はなんとなく若い女の子と若い宇宙人の…

「弾正星」 2014

★★★☆☆ 三好長慶の右筆である松永久秀に雇われた男。 序盤の松永久秀の悪逆ぶりは魅力的だ。突然人を殺したり、女に襲いかかったり、少しも悪びれるところがない。こんな感じで悪逆非道の限りを尽くしてくれたら面白かったのかもしれないが、段々と表現がおと…

「かくて行動経済学は生まれり」 2017

★★★★☆ 行動経済学者を生み出した二人の心理学者、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの足跡を追う。「マネー・ボール」の著者による本。 まず最初に興味をひかれるのは、彼らの出自であるユダヤ人、イスラエル人という人たちだ。特にダニエル・…

「ヴェネツィアに死す」 1912

★★★☆☆ 避暑地を訪れた高名な年老いた作家が、美しい少年に惹きつけられる。 名前は知っていたが初めて読むトーマス・マン。村上春樹の「ノルウェイの森」に彼の著作「魔の山」が出てくる。もっと古い時代の作家かと思っていたが、没年が1955年と知って驚いた…

「読書で離婚を考えた。」 2017

★★★★☆ 夫婦で交互に課題図書を指定して、その読書感想を綴るエッセイ。 お互いに本を勧めあって、仲良しな感じで進められていくのかと思ったら、タイトル通り不穏な空気が漂っていて、読んでいてドキドキしてしまう。途中で円城塔が実家に帰っていると言う話…

「ゴリオ爺さん」 1835

★★★☆☆ 娘二人を地位ある男に嫁がせ、自らは貧しい下宿屋に住まう老人。 まず老人の娘に対する溺愛っぷりが常軌を逸している。自らが貧しくても、娘たちには良い生活をしてもらいたいっていうのは、親心として誰にでもあるのかもしれないが、娘たちの生活が度…

「HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント」 1983

★★★★☆ インテルの創業者二人が最初に迎え入れた社員であり、後に社長・CEO・会長を歴任した著者による経営管理に関する本。 著書は、マネージャーの仕事は自分の組織、自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプットを高めることだと定義している。これは意外…

「恥辱」 1999

★★★★☆ 大学で女性問題を起こしクビになった教授が、片田舎で一人暮らす娘としばらく過ごす事にする。著者は南アフリカ出身のノーベル賞作家。 最初は主人公の女性関係の話が続き、こんな話が続いていくのかと思ったら、問題が生じ全てを失ってしまう。ここら…

「さかしま」 1884

★★★☆☆ 放蕩の限りを尽くした貴族の男が、そのような生き方に飽きてパリの郊外に引き籠り、好きな書物や絵画など自らの趣味に適ったものに囲まれ暮らし始める。 世の中を少し見ただけで恐れたり傷ついたりして引き籠っている人間に対してなら、あなたが想像す…

「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法」 2017

★★★☆☆ いまや巨大企業へと変貌を遂げたエアビーアンドビーの創業から現在に至る物語。 使っていない部屋や自分が不在のときに他人に部屋を貸す、というエアビーアンドビーのアイデアは、元々斬新で特別なアイデアだったわけでもなく、注目を集めたわけでもな…

「月と六ペンス」 1919

★★★★☆ 一時期親交のあった有名な画家について語る作家の男。画家のポール・ゴーギャンの生涯をモデルにしている。 40代の途中まで堅実な人生を送ったのに、その後妻と子供を捨てて画家になり、知人の妻を奪って捨て、一切反省する事もなく周囲には悪態をつき…