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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「超芸術トマソン」 1987

★★★★☆ 内容 建物に加えられた変更により塞がれた門や窓、上った先に何もない階段など、実用的な用途がなくなったにもかかわらず、なぜか保存されている無用の長物を「超芸術トマソン」と命名し、報告された全国のトマソンを紹介する。 トマソン - Wikipedia …

「平賀源内「非常の人」の生涯 」 2020

★★★☆☆ 内容 江戸時代の才人、平賀源内の伝記。 感想 「土用の丑の日」のキャッチコピーを考えたとか、エレキテルだとか、平賀源内という人の名前は色々なところで聞く。多才な人だったというのは知っていたが、じゃあ結局、主に何やってる方?と問われればよ…

「書けるひとになる! 魂の文章術」 2019

★★★★☆ 内容 旧タイトルは 「魂の文章術 書くことから始めよう」。 感想 タイトルに「魂の文章術」とあるだけに、正しい文法でテクニカルな文章を書ける技術を身につけるというよりも、書き手の魂が伝わるような、人の心を動かす血の通った文章を書く方法につ…

「異色作家短篇集14 虹をつかむ男」 2006

★★★☆☆ あらすじ 妻との外出中に空想にふける男を描いた1939年の表題作「虹をつかむ男(別の邦題:ウォルター・ミティの秘密の生活)」を含む短編集。 感想 表題作「虹をつかむ男」を原作とした映画「虹を掴む男」をリメイクした「LIFE!」が面白かったので読…

「黙殺: 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」 2017

★★★★☆ 内容 東京都知事選を中心に、泡沫候補と呼ばれる立候補者たちを取材した記録。 感想 正直、この本を読むまではいわゆる「泡沫候補」と呼ばれる人たちの事を、世のほとんどの人と同じように、当選するはずのない選挙に出るもの好きな人、ぐらいにしか思…

「アイスランド 絶景と幸福の国へ」 2015

★★★☆☆ 内容 日本人にはなじみの薄い国、アイスランドを旅する。 感想 個人的にはアイスランドは「世界しあわせ紀行」の中で、幸福度ランキングが高い国の一つとしてその暮らしぶりが紹介されていて興味があった。ただ、日本人にはなじみのない国なので、アイ…

「知ってるつもり 無知の科学」 2018

★★★★☆ 内容 なぜ人々は自分の知識を過大評価して失敗を犯すのか。そんな「知ってるつもり」について科学的に読み解いていく。 感想 人々は自分が思っているよりもモノを知らない。例えば今なら誰もが「新型コロナウィルス」について当たり前のように意見を言…

「銀河ヒッチハイク・ガイド」 1979

★★★☆☆ あらすじ 地球が取り壊されてしまうも、宇宙船をヒッチハイクした宇宙人の友人に助けられた地球の男。 感想 元々はラジオドラマだったものを小説化したということで、よくある一話完結のコメディドラマになったところを容易に想像できる。設定を生かし…

「ホワイトラビット」 2017

★★★☆☆ あらすじ 仙台市で起きた奇妙な立て籠もり事件の顛末。 感想 ある男を探して家に侵入した犯人。犯人は妻を誘拐されて脅されており、押し入った家の母と息子も何やら隠し事があるようだ。さらにはそこに謎の男も加わって、というややこしい展開。そこか…

「孤狼の血」 2015

★★★★☆ あらすじ 暴力団同士の抗争の火種がくすぶる街で、抗争阻止に奔走するやり手の上司と行動を共にする新人の刑事。 感想 やくざと親密に交際して重要な情報を引き出すベテランの刑事。時には違法な手を使いながらも、民間人に危害が及ばないように尽力し…

「魂(ソウル)のゆくえ」 2008

★★★★☆ 内容 ソウル・ミュージックの歴史を紹介する。 感想 著者の語り口が「中の人」という感じではなく、少し距離を取った感じなのが意外だったが、著者はイギリスの人で、基本的にはソウル・ミュージックはアメリカで生まれ発展したものだから当然か。欧米…

「秀吉の活」 2017

★★★☆☆ あらすじ 農民から天下人となった豊臣秀吉の生涯を、「就活」「婚活」「妊活」など「活」に着目して物語る。 感想 「昇活」「凡活」など、ん?と思うような強引なものもあるが、「活」というくくりで秀吉の生涯が語られる。個人的に興味深かったのは、…

「献灯使」 2014

★★★☆☆ あらすじ ひ孫を育てる100歳を過ぎた作家の男。他、全5編の短編集。 感想 表題作の「献灯使」は、東日本震災の影響を強く感じさせるような、荒廃し大きく変容した東京が舞台となっている。100歳を超えた老人たちが普通に元気に働いており、しかし若い…

「関西電力「反原発町長」暗殺指令」 2011

★★★☆☆ 内容 福井県の高浜原発のある町で起きていた異常な出来事。 感想 タイトルそのままなのだが、関西電力のある人物が事あるごとに対立していた高浜町長の暗殺を画策していた、という話。巨大企業の人間がそんなことをしていたというのが事実なら、衝撃的…

「2010s」 2020

★★★★☆ 内容 2010年代のポップ・カルチャー界を総括する対談。 感想 個人的にはあまり2010年代というディケイドを意識していないので、こうやって総括した本を読むと、そういう時代だったのか…と他人事のように感心してしまう。自分もこの10年を生きてきたは…

「トーニオ・クレーガー 他一篇 」 2011

★★★☆☆ あらすじ 少年時代を過ごした街を出て、作家として名を成した男、トーニオ・クレーガー。別の邦題タイトルとして「トニオ・クレーゲル」「トニオ・クレエゲル」など。他一篇は「マーリオと魔術師」。 感想 美しい少年との友情や少女への恋心など、よく…

「生は彼方に」 1978

★★★☆☆ あらすじ 詩人として生きた男の人生。 感想 いろんなテーマが含まれている様な長編小説。その中でも青春、若さゆえの醜さが強く感じられる内容となっている。初めて得た恋人への嫉妬や独善的な要求、自己愛の強さと他者の視線との間で揺れるアイデンテ…

「脳科学者が教える 本当に痩せる食事法」 2019

★★★☆☆ 内容 脳科学の見地から見た本当に痩せる食事法を紹介する。 感想 世の中に様々なダイエット法があり、それにより成功した人はたくさんいるが、その後にほとんどの人がリバウンドすることになる。それは多くのダイエット法が個人の意志力に基づいて行わ…

「息吹」 2019

★★★★☆ 内容 表題作「息吹」を含む9つのSF短編集。 感想 どの短編も読みごたえのある内容。気軽に読めるというよりは、じっくりと味わってどっしりと疲れがくるような濃厚さがある。一つの短編を読み終えるたびに本を閉じ、しばらく考え込んでしまうような深…

「愛のようだ」 2015

★★★★☆ あらすじ 40代にして免許を取った男は、車を購入して仲間と遠出を繰り返す。 感想 東京から伊勢神宮、草津温泉、富山、岡山と、各地へ車で向かう道中が描かれる。しかし、途中で同乗者と運転を交代しながらではあるが、主人公は免許を取ったばかりなの…

「ダスクランズ」 1974

★★★☆☆ あらすじ ベトナム戦争末期にプロパガンダ政策を担当するアメリカ人と、アフリカ南部で象狩り遠征に出かけた開拓民の男、二人の物語。ノーベル賞作家のデビュー作。 感想 以前読んだこの作家の作品「恥辱」が面白かったので、デビュー作に手を出して見…

「ヌメロ・ゼロ」 2015

★★★☆☆ あらすじ 創刊のための試作版を準備している新聞の編集長から、回想録のゴーストライターを依頼された男。 感想 創刊準備はしているが、創刊することはないだろう新聞の編集室にやって来た男。そこでは毎日のように新聞社の編集方針についての議論がさ…

「冗談」 1967

★★★★☆ あらすじ 女友達に送った手紙に書いた冗談がもとで、人生を狂わされた男が久しぶりに故郷を訪れる。 感想 手紙に書いた冗談がきっかけで大学を追われ、人生が狂ってしまった男。紆余曲折を経た彼が、十五年ぶりに故郷に帰ってきたところから物語が始ま…

「リズム&ブルースの死」 1988

★★★★☆ 内容 ブラックミュージックの歴史を紐解く。 感想 20世紀の黒人音楽の変遷が語られる。出版されたのは88年なので80年代終盤のマイケル・ジャクソンやプリンスがスターとなり、ラップが出てきたあたりで終わる。 ポップ・ミュージックとして受け入れら…

「AX」 2017

★★★☆☆ あらすじ 恐妻家で凄腕の殺し屋は、家族の事を考え引退を考えている。連作短編集。 感想 伏線があり、とぼけた会話があり、驚きの展開がありといった著者得意の連作短編集。全体としては大きな物語といえるのだが、特に最初の数編は小粒な印象。主人公…

「ランサローテ島」 2000

★★★★☆ あらすじ スペインのランサローテ島に余暇を過ごすためにやって来た男は、現地で同じような観光客、ベルギー人の男と二人組のドイツ人女性と知り合う。 限定 レア ピンバッジ 風車小屋ランサローテ島カナリア諸島 ピンズ フランス メディア: 感想 物語…

「確率思考 不確かな未来から利益を生みだす」 2018

★★★☆☆ 内容 大学・大学院で心理学を学び、プロのポーカープレーヤーとして活躍した著者による経験と科学的裏付けをもとにした意思決定の方法。 感想 技術だけでなく運の要素も重要なポーカーゲームは、正しい状況判断で確率を見極め、勝負するか降りるか、続…

「悲しみよこんにちは」 1954

★★★★☆ あらすじ 父親とその若い愛人と共に避暑地の別荘にやって来た年頃の少女。そこに死んだ母親の友人がやって来て、別荘での暮らしに変化が訪れる。 感想 若い頃は何にも囚われず、自由気ままに生きたいと無邪気に思うものだが、でも心のどこかで、そうは…

「1998年の宇多田ヒカル」 2016

★★★★☆ 内容 日本で最もCDが売れた年、1998年にデビューした宇多田ヒカルら4人の女性アーティストについて考察する。 感想 1998年は宇多田ヒカルが「Automatic」で鮮烈にデビューした年。しかし、椎名林檎やAiko、浜崎あゆみも同じ年にデビューしているという…

「桜の園・三人姉妹」 2011

★★★☆☆ あらすじ/感想 桜の園 あらすじ 裕福な暮らしを続けるも借金を重ね、名所「桜の園」のある土地を売りに出している女主人とその一家。 感想 女主人の家は、昔からの裕福な名家なので、金持ちならではの英才教育を受けていても良さそうに思えるが、全く…