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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ハムレット」 1600

★★★☆☆ 父親を殺して国王となり、母親を妃とした叔父に復讐を誓うハムレット。 クライマックスの復讐が、アンガールズがジャンガジャガしそうなほどわちゃわちゃしていてちょっと面白い。その他にも色々とツッコミを入れたくなる箇所はたくさんある。 ただ巻…

「すばらしい新世界」 1932

★★★★☆ 人間が工場で生産され、所属する階級にふさわしいように教育されていく未来の世界。 生まれる前から自らの階級や仕事が決まっている人生。孤独や不満は悪とされ、フリーセックスや薬物が奨励される世界。いわゆるディストピア小説なのだが、そういった…

「スタンフォード式 最高の睡眠」 2017

★★★★☆ スタンフォード大学医学部精神科教授で、同大学の睡眠生体リズム研究所の所長による最新の医学的根拠に基づく最高の睡眠を手に入れる方法。 ちなみに著者は寝具の「エアウィーヴ」の開発研究にも携わったようだ。 エアウィーヴ スマート 025 高反発 マ…

「火星に住むつもりかい?」 2015

★★★★☆ 監視社会で密告により危険人物が捕らえられ公開処刑されてしまう社会で、体制に楯突く謎の男が現れる。 軽やかな雰囲気のタイトルからは想像できない、ずっしりとした内容の物語。警察組織の中に平和警察というテロを未然に防ぐための組織ができ、各地…

「SINGLE TASK 一点集中術 「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる」 2017

★★★★☆ シングルタスクの効用を説いた本。 電話にテレビにメールにSNSにと、現代は様々な情報が個人の生活に勝手に入りこんでくる社会である。そんな状況に置かれるとついついそれぞれの情報に反応してしまい、いつの間にか同時進行で様々なことをやってしま…

「星を継ぐもの」 1977

★★★☆☆ 5万年前の人間の遺骸が月で発見され、科学者たちはその謎を追う。「巨人たちの星シリーズ」第一作。 宇宙を舞台にした冒険物語かと思っていたが、実際はほとんど地球上で物語が展開されている。月で発見された人類の遺骸の謎について、地球での分析結…

「餓鬼道巡行」 2012

★★★☆☆ リフォーム工事中のために自宅の台所が使えず、買い出しに行ったり、外食に出かける男。 リフォームの話をし始める雰囲気だったのが、いつの間にか食べることについての話になっていた。商品のパッケージや店の外観、店員の態度など、何かが気になりだ…

「スマート・シンキング 記憶の質を高め、必要なときにとり出す思考の技術」 2013

★★★☆☆ 認知心理学者によるスマート・シンキングをする方法の紹介。 どのような独創的な思考法を紹介してくれるのかと期待して読み始めると肩透かしを食らう。著者によるスマート・シンキングの定義は下記の通り。 スマート・シンキングとは、実はあなたがど…

「たったひとつの冴えたやりかた」 1986

★★★☆☆ プレゼントされた宇宙船で親に内緒で冒険にでかけた15歳の少女が、異星人と出会う。 SF独特のその世界観を認識するのに時間がかかり、最初は結構辛かった。そして、宇宙人の繁殖のシステムも分かりづらい。 物語はなんとなく若い女の子と若い宇宙人の…

「弾正星」 2014

★★★☆☆ 三好長慶の右筆である松永久秀に雇われた男。 序盤の松永久秀の悪逆ぶりは魅力的だ。突然人を殺したり、女に襲いかかったり、少しも悪びれるところがない。こんな感じで悪逆非道の限りを尽くしてくれたら面白かったのかもしれないが、段々と表現がおと…

「かくて行動経済学は生まれり」 2017

★★★★☆ 行動経済学者を生み出した二人の心理学者、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの足跡を追う。「マネー・ボール」の著者による本。 まず最初に興味をひかれるのは、彼らの出自であるユダヤ人、イスラエル人という人たちだ。特にダニエル・…

「ヴェネツィアに死す」 1912

★★★☆☆ 避暑地を訪れた高名な年老いた作家が、美しい少年に惹きつけられる。 名前は知っていたが初めて読むトーマス・マン。村上春樹の「ノルウェイの森」に彼の著作「魔の山」が出てくる。もっと古い時代の作家かと思っていたが、没年が1955年と知って驚いた…

「読書で離婚を考えた。」 2017

★★★★☆ 夫婦で交互に課題図書を指定して、その読書感想を綴るエッセイ。 お互いに本を勧めあって、仲良しな感じで進められていくのかと思ったら、タイトル通り不穏な空気が漂っていて、読んでいてドキドキしてしまう。途中で円城塔が実家に帰っていると言う話…

「ゴリオ爺さん」 1835

★★★☆☆ 娘二人を地位ある男に嫁がせ、自らは貧しい下宿屋に住まう老人。 まず老人の娘に対する溺愛っぷりが常軌を逸している。自らが貧しくても、娘たちには良い生活をしてもらいたいっていうのは、親心として誰にでもあるのかもしれないが、娘たちの生活が度…

「HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント」 1983

★★★★☆ インテルの創業者二人が最初に迎え入れた社員であり、後に社長・CEO・会長を歴任した著者による経営管理に関する本。 著書は、マネージャーの仕事は自分の組織、自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプットを高めることだと定義している。これは意外…

「恥辱」 1999

★★★★☆ 大学で女性問題を起こしクビになった教授が、片田舎で一人暮らす娘としばらく過ごす事にする。著者は南アフリカ出身のノーベル賞作家。 最初は主人公の女性関係の話が続き、こんな話が続いていくのかと思ったら、問題が生じ全てを失ってしまう。ここら…

「さかしま」 1884

★★★☆☆ 放蕩の限りを尽くした貴族の男が、そのような生き方に飽きてパリの郊外に引き籠り、好きな書物や絵画など自らの趣味に適ったものに囲まれ暮らし始める。 世の中を少し見ただけで恐れたり傷ついたりして引き籠っている人間に対してなら、あなたが想像す…

「Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法」 2017

★★★☆☆ いまや巨大企業へと変貌を遂げたエアビーアンドビーの創業から現在に至る物語。 使っていない部屋や自分が不在のときに他人に部屋を貸す、というエアビーアンドビーのアイデアは、元々斬新で特別なアイデアだったわけでもなく、注目を集めたわけでもな…

「月と六ペンス」 1919

★★★★☆ 一時期親交のあった有名な画家について語る作家の男。画家のポール・ゴーギャンの生涯をモデルにしている。 40代の途中まで堅実な人生を送ったのに、その後妻と子供を捨てて画家になり、知人の妻を奪って捨て、一切反省する事もなく周囲には悪態をつき…

「GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代」 2014

★★★★☆ 組織心理学者による「与える人」が大きな成功を収めているその理由や方法の紹介。 世の中の様々な関係はギブ&テイクで成り立っている。何かをしてもらったらお返しに何かをしてあげる、互いに持ちつ持たれつで助け合っている。しかしそんな関係を詳細…

「世界しあわせ紀行」 2012

★★★★☆ ジャーナリストとして戦争や迫害、貧困など不幸に見舞われた国々を取材してきた著者が、あまり報道されることのない幸せに着目し、その観点から各国を取材する。 著者が訪れる国々は様々だ。幸福度調査でポイントが高かったアイスランドやスイス、国民…

「舞台」 2014

★★★★☆ ニューヨークに一人でやって来た男は、滞在初日に貴重品の入ったバッグを盗まれてしまう。 自意識が過剰な主人公。後でしっぺ返しを食って恥ずかしい思いをするからはしゃがないし、何かを演じる自分を誰かに気づかれないかと恐れてもいる。だからニュ…

「はじめよう! システム設計 要件定義のその後に」 2018

★★★★☆ 「はじめよう! プロセス設計」「はじめよう! システム設計」に続くシリーズ三作目。とか言いながらそれを知らずに今作から読み始めてしまった。 前2作を読んでないと理解できない、というわけではないので問題ない。ただある程度の知識がないと引っか…

「幸福だけが人生か? ポジティブ心理学55の科学的省察」 2016

★★★☆☆ ポジティブ心理学者がウェブサイトに寄稿した記事をまとめたもの。 そもそも「ポジティブ心理学」とは何か? ポジティブ心理学とは、人生においてよい方向に向かうことについて科学的に研究する学問である。p171 ということのようだ。もともと心理学は…

「ハーバード流 最後までブレない交渉術 自分を見失わず、本当の望みをかなえる」 2015

★★★☆☆ 「ハーバード流交渉術」をロジャー・フィッシャーと共に著した著者による、ブレない交渉を行うための方法。 交渉術のマニュアルに沿って交渉を行ってもどうも上手くいかない、win-winの関係を築こうとしているのに気がつくとwin-loseの結果に固執して…

「かもめのジョナサン」 1974

★★★☆☆ 餌をとるために飛ぶのではなく、飛ぶこと自体に魅了された一羽のかもめ。これまでの三部構成に新たに第四部が追加された完全版。 ページ数も少なく、簡易な言葉で綴られた寓話的な作品。当時は世界中で大ベストセラーになったと言うが、正直そこまでの…

「スピンクの壺」 2015

★★★★☆ 飼い犬の目から見た著者たちの生活を綴ったエッセイ。 著者が仕事になかなか取り掛からず、ふと思い立っては別の用事に取り掛かり、得意気になったり、落ち込んだり、八つ当たりしたり、急に真面目になったりする様子が、毎度のことながら面白い。こう…

「EQ こころの知能指数」 1996

★★★☆☆ 人びとが幸せな人生を送るために必要なのは、IQの高さではなく、心の知能指数であるEQである。 社会に出て数年も過ごせば、世の中でうまいことやるために必要なのはどうやら勉強が出来るとか仕事ができるということじゃないな、ということに気付きはじ…

「夏への扉」 1956

★★★★☆ 自ら設立した会社を乗っ取られた技術者は、飼い猫と共に30年間の冷凍睡眠に入る決意する。 主人公の技術者が、なるべく既製品を使うとか、故障が起きやすい箇所はなるべく減らすとか、修理は交換で済むようにするとか、その考え方にいちいち感心してし…

「「最悪」の医療の歴史」 2014

★★★☆☆ かつてその時代の最先端として行われていた酷い医療行為の歴史。 古代から中世の動物の血や内蔵を塗ったり、占星術を利用する等といったいわゆる「おまじない」のような医療は、昔のことだからと、微笑ましい気分で読んでいられるのだが、時代が徐々に…