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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」 2010

★★★☆☆ アル中で家族に暴言、暴力をふるい離婚された男が、再び家族と暮らすために依存症の治療を受けることを決意する。 血を吐いて入院して、もう酒はやめると決断して、それで簡単にやめられないのが依存症なわけだが、主人公がちょっとぐらいいいかとビー…

「マイ・バック・ページ ある60年代の物語」 1988

★★★★☆ 60年代後半の学生運動が盛り上がりを見せる中、新人記者として働き始めた著者が当時を回顧する。 自分の若い頃を過ごした時代が良い時代だったのか、悪い時代だったのかはともかく、いつまでたっても思い入れたっぷりになって振り返ってしまうというの…

「シャッター アイランド」 2010

★★★☆☆ 行方不明となった犯罪者の捜査のため、収容されていた精神病院のある孤島を訪れた連邦捜査官。 冒頭とエンディングが全く違う話になってしまっていて面白い。物語の核となるかと思われた行方不明者の捜索があっさり終わって、その次は捜査官の別の目的…

「極道大戦争」 2015

★★★☆☆ 生き血を吸った相手がやくざになってしまうという「ヤクザ・ヴァンパイア」になってしまった男が、殺された親分の仇を討つために動き出す。 色々とメチャクチャなことになっていて面白い。カタギからのみかじめ料を一般人から生き血を絞って生きている…

「コンビニ人間」 2016

★★★★☆ コンビニでアルバイトをすることで自分の居場所を見つけた女。芥川賞受賞作。 幼い頃から他人の言動を理解できず、違和感を覚えていた主人公。だがそのことに不満を感じるわけでも、怒りを覚えるでもなく、ただ戸惑い理解できずに困っている。感情に乏…

「ノイズ」 1999

★★☆☆☆ 2分間消息を絶つ事故に巻き込まれながらも、無事帰還した宇宙飛行士の夫の様子が、以前とは違うことを不審に思う妻。 ジョニー・デップとシャーリーズ・セロンの美しい夫妻。映画も少し沈んだような陰鬱な雰囲気で、もう少しまともな映画だったら「ガ…

「カケラ」 2010

★★★☆☆ 女子大生がカフェで、見知らぬ女から声をかけられる。 女の子のリアリズム、とか言われても良く分からないが、普段映画を見ていても出てこないようなシーンが敢えて描かれていて、これらのことなのかも知れない。女が表であまり見せないから、男の監督…

「COP CAR/コップ・カー」 2015

★★★☆☆ 家出した少年二人が、森の中で見つけたパトカーを盗み出す。 「スタンド・バイ・ミー」を思い出すような、少年二人が延々と歩きつづけるシーンから始まる。しかし、森の中で無人のパトカーを見つけた事から、様相は変わってくる。 パトカーを盗まれた…

「愛について語るときに我々の語ること」 1981

★★★★☆ 短編集。 そのどれもが、一見するとストーリーがあるような、ないような内容となっており、まだ続きそうな雰囲気で物語は終わる。ただ、シンプルな文章の端々に、何か深い意味があるような、ないような匂いも漂わせていて、どこか心に引っかかりが残る…

「ギケイキ 千年の流転」 2016

★★★★☆ 古典「義経記」を、町田康が語り直す。「千年の流転」では、義経の生い立ちから、決起した兄頼朝のもとに駆けつける直前までが描かれる。全4巻の予定。 古典を敬遠してしまうのは何よりもまず、その読解が困難な古文。それにはとりあえず現代語訳バー…

「修羅雪姫」 2001

★★☆☆☆ 暗殺組織を抜けた女が、追手から逃れ、ある男の家にたどり着く。 開国をしないで鎖国したままの国というパラレルワールドでの物語。縦長のPCモニターやアルファベットのない看板など、頑張っていたとは思うのだが、どうにもチープさがつきまとう。ディ…

「ハングリー・ラビット」 2012

★★★☆☆ 妻が襲われ悲嘆に暮れる夫に、謎の組織から犯人の殺害を持ちかけられる。 謎の私刑組織に頼ってしまったばかりに、事件に巻き込まれてしまった主人公。見返りに組織への協力を強要される。タダほど高いものは無いという見本のような展開。ヤクザのやり…

「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」 2010

★★☆☆☆ 職場の先輩のイジメに嫌気が差した男は、施設で共に育った友人とその彼女と共に、網走の刑務所に服役している兄に会いに行く。 会社を無茶苦茶にし、ムカつく先輩の車をボコボコにしてから始まるロードムービー。そんな始まりだから、どんな結末が待ち…

「辺境の路地へ」 2018

★★★★☆ 著者が辺境の地を旅し、そこで見聞きしたこと、出会った人たちとのエピソードを綴る。 こういう自分の普段の生活からはかけ離れた境遇で過ごす人たちの話を読むと、自分の知ってる世界というのは、世界のほんの一部でしかないことを思い知らされる。そ…

「トリプル9 裏切りのコード」 2016

★★★☆☆ 子どもを人質に取られ、組織に無理難題の仕事を押し付けられた武装集団は、警察の目を逸らすある作戦を思いつく。 武装集団のメンバーたちがどういう経緯で犯罪者になったのかは分からないが、まさかサラリーマンみたいに指示に従って仕事をこなすよう…

「マイ・バック・ページ」 2011

★★★★☆ 新左翼の活動家と知り合った新米記者。 学生運動の様子を見ていたら、どことなく明治維新と似ているなと思ってしまった。きっと幕末の尊王攘夷だ何だと叫んでいた志士たちのほとんどは、その実きっとよくわかっておらず、ただ周囲の熱に浮かされていた…

「プレデター」 1987

★★★★☆ ゲリラからの捕虜奪還作戦を終え、帰途についた特殊部隊は謎の生命体に次々と襲われる。 純粋な軍事作戦ものと思わせておいて、別次元の話になるところが面白いのかな、とも感じるのだが、タイトル的にそれに関してはネタバレしているのかもしれない。…

「テイキング・ライブス」 2004

★★☆☆☆ 連続殺人犯の犯行を目撃した男からの情報を元に、捜査を進める女FBI 捜査官。 次々と殺した相手の人生を乗っ取っていく犯人。そしてそれを追うアンジェリーナ・ジョリー演じるFBI捜査官。なのだが、作り手の意図がよく分からない映画。どこの部分で観…

「となりの車線はなぜスイスイ進むのか? 交通の科学」 2008

★★★☆☆ 個人的には渋滞しやすい道路とか、交通事故が起きやすい場所のメカニズムを色々と知りたかったが、どちらかと言うと、ドライバーの心理に焦点をあてて、交通について書かれた本。 譲り合いを渋るドライバー、「互恵的利他主義」に基づく関係を持ちたが…

「ラスト・ブラッド」 2009

★★★☆☆ 怪物を探索するため、米軍基地内のアメリカンスクールに送り込まれた少女。 物語の詳細は正直良く分からなかったが、激しいアクションで魅せる映画。勢いはあるが、深みはない。勢いがあるのはいいが、もう少し緩急はつけてほしかった。総集編的な映画…

「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」 2014

★★★★☆ 大きな仕事を翌日に控えた現場監督の男は、夜の高速をロンドンへと車を走らせる。 登場するのは主演の車を運転するトム・ハーディーだけ。全編が車の中のシーンで、様々な人物と電話で会話することで物語は進んでいくという異色の映画。 映画としては1…

「蜜のあわれ」 2016

★★★☆☆ 老作家と彼が擬人化した金魚。 老作家が飼っている金魚を擬人化して戯れる幻想的な映画。金魚を見て老人がいろんな妄想を掻き立てているなんてまさか思わない。この作家が特殊なのか、普通だけど誰も言わないだけなのか。 金魚役の二階堂ふみの奔放な…

「ザ・ガード 西部の相棒」 2011

★★★☆☆ アイルランドの小さな町の警察官が、麻薬取引の捜査のためにやって来たFBI捜査官と事件解決に挑む。 小さな町の組織に都会の人間がやってくる、という構図の物語はよくあって、大抵は最初は対立するが、やがては互いを認め合い、最終的には協力しあう…

「ノルウェイの森」 2010

★★★☆☆ 高校時代に自殺した友人の恋人と偶然再会した大学生。 村上春樹のベストセラー小説の映画化。それから考えるとそんなに悪くはない出来ではある。途中から、女性陣が発情したかのように性的な言葉を連発して戸惑うが、それも村上春樹の小説が原作だと考…

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」 2014

★★★★☆ かつてスーパーヒーローを演じて一世を風靡するも、今は落ち目のハリウッドスターが、ブロードウェイの自作自演の舞台で復活を目指す。アカデミー賞作品賞。 まるでワンカットで撮っているような演出で、慣れるまでは息つく暇もなく、目がぐるぐるして…

「世界一の生産性バカが1年間、命がけで試してわかった25のこと」 2017

★★★☆☆ 生産性向上に情熱を傾ける生産性オタクが、一年間あらゆる手法を試した結果わかったことをまとめた本だが、どちらかというと体験談を読みたかった。書かれていないわけではないが、自説を述べることに重きが置かれている。 この本ではその結果を踏まえ…

「INNER VOICE」 2018

真心ブラザーズ ★★★☆☆ リード曲「メロディー」は、イメージがどんどん広がっていき、収拾がつかなくなっていくような、即興感のある感じで何度も聞きたくなる曲に仕上がっている。全曲を一発録りしたとのことで、よく聞くと時々声が笑っていたりと、空気感ま…

「ロンドン・ブルバード LAST BODYGUARD」 2010

★★★☆☆ 出所し、カタギの生活をしようと元女優のボディガードの仕事を始めた男は、ギャングのボスに仕事を手伝うようしつこく付きまとわれる。 タイトルと隠遁生活を送る元女優という設定は、「サンセット大通り(Sunset Boulevard)」を連想させる。が、それ…

「はじめてのGTD ストレスフリーの整理術」 2009

★★★★☆ 今ではライフハックの代表的なものの一つとなっているGTD(Getting Things Done)。それを提唱した本。旧邦題「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」。 頭の中に、やらなければいけないことをあれこれ浮かべながら仕事をしていて…

「カオス」 2000

★★★☆☆ レストランで夫婦で食事した後、妻が誘拐されるという事件が起きる。 普通の誘拐事件かと思いきや狂言誘拐で、狂言事件かと思いきや・・・と観客を翻弄するような映画。時系列も入れ替えられており、巧みに情報を小出しにしながら展開していく。あまり…