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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「悪霊」 1873

★★★☆☆ ロシアの地方都市で、富豪の地主の息子を中心に巻き起こった政治的な事件。 ロシアに蔓延していた新しい様々な思想。主人公の親の世代の新しい思想を、次の世代の新しい思想が追い出そうとする。まさにロシア画家時であることを感じさせる状況だ。 彼…

「星を追う子ども」 2011

★★☆☆☆ 秘密基地で出会った謎の少年の言葉から、地下にあるという謎の世界に興味を持つ少女。 異世界に旅立つ物語といい、主人公にまとわりつく謎の小動物といい、どこかで見たような懐かしい感じがする世界観。まぁでも、そういう一つのジャンルがあると考え…

「ミラクル・ニール!」 2015

★★★☆☆ 宇宙人による地球を破壊するかどうかのテストで、サンプルとして選ばれ、どんな望みも叶えることが出来る能力を与えられた男。 特殊能力を与えられて、最初はその能力に喜ぶが、次第にそれに苦悩していくという、よくあるパターンの物語。物語自体はあ…

「悪い奴ほどよく眠る」 1960

★★★☆☆ ゼネコン企業との汚職事件をもみ消すために手を打つ公団幹部たち。しかし、何者かにより妨害工作を受けていることに気づく。 結婚式のシーンから映画が始まる。そしてそこで主要な参列者達の立場や関係が記者たちに解説され、これから描かれる汚職事件…

「秒速5センチメートル」 2007

★★★★☆ 小学校卒業と共に、仲の良かった女の子が引越してしまった男の子。主人公の中学生、高校生、社会人時代を描いた3話で構成される。 中学入学と同時に離れ離れになってしまった主人公たち。東京と栃木という場所の設定がなかなか絶妙だ。一瞬、近いなと…

「恐るべき子供たち」 1929

★★★☆☆ 学校へも行かず、家の一室に籠もって日々を過ごす姉弟と、そこに通う友人。 雪合戦での怪我がもとで家での静養を余儀なくされた少年と、それを看病する姉。母親が亡くなり、二人だけで暮らすことになった姉弟は、世間から隔離された部屋の中で、独自の…

「サード・パーソン」 2014

★★★☆☆ パリのホテルに籠もって小説を書く、2作目以降はぱっとしない小説家と作家志望の若い女など、三組ののカップの姿が描かれる。 パリ、ローマ、ニューヨークと3つの都市のカップルが描かれるわけだが、正直、あまり場所の違いは分からなかった。後から…

「復活の日」 1980

★★☆☆☆ 生物兵器の開発のために研究されていたウィルスが、事故により全世界に蔓延し、南極大陸に滞在していた観測隊員らを残して、人類はほぼ全滅してしまう。 2時間半以上ある大作。ではあるが、この内容であれば1時間半程度にまとめてほしかったな、という…

「ロック・ザ・カスバ!」 2015

★★☆☆☆ 米軍の慰問コンサートのためにアフガニスタンにやって来た落ち目のマネージャーは、歌手に逃げられ彷徨ううちに、一人の才能のあるアフガニスタン人の少女を発見する。タイトルはThe Clashの「Rock the Casbah」から。 www.youtube.com かつては敏腕マ…

「世界はときどき美しい」 2007

★★★☆☆ 5つの短編で構成されるアンソロジー。 ストーリーがあるのか無いのかわからないような抽象的な内容の話が続く。各話の主人公たちが胸中を語りながら進行し、抽象的というよりも詩的と言ってもいいのかもしれない。 こういった短編映画のオムニバスは観…

「ビッグ・アイズ」 2014

★★★★☆ 自分が描いた絵を、社交的で口の上手い夫が自分の絵として売り込むことで成功するも、ばれないようコソコソしなければいけないことに苦悩する女。画家マーガレット・キーンの実話を基にした映画。 絵を描くことは好きだが、興味を持ってくれた人にアピ…

「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」 2019

★★★☆☆ 娘に語りかけるという形式で書かれた、ギリシャの経済危機時に財務大臣を務めた経済学者による、経済の話。 太古の昔から現在に至るまでの経済の歴史が著者独特の切り口で語られる。余剰と債務によって貨幣が生まれた、みたいな意外な感じのする話など…

「謝罪の王様」 2013

★★★☆☆ 謝罪を仕事とする男のもとに、様々な事情抱えてやってくる依頼人達。 面白いキャラクターたちが、面白いやり取りを繰り広げるコメディー映画。こんな変な映画の主人公を演じられるのは、阿部サダヲの他に誰かいるだろうかと考えると、彼の特異性がよく…

「マラヴィータ」 2013

★★★☆☆ FBIの証人保護プログラムでフランスのノルマンディーに匿われることになった、ニューヨークの元大物マフィアとその家族。 アパートの一室で食事をしている所に殺し屋がやって来て、一家を皆殺しにするシーン。「レオン」のパロディーっぽくもあり、マ…

「ロマンス」 2015

★★☆☆☆ 意味深な手紙を送ってきた母親を、なぜか車内で万引きをしようとした男とともに探すことになったロマンスカーの車内販売員の女性。 自分の仕事中に万引きをしようとし、逃げたのを捕まえ、言い争いまでした男に、半分拉致されるような感じで連れ去られ…

「新しい人生のはじめかた」 2008

★★★★☆ 娘の結婚式のためにロンドンにやって来た男と、空港で働く淋しい女が出会う。 原題は「Last Chance Harvey」なのにこの邦題で、ややこしい邦題「?の人生の?方」シリーズの一つとなっている。 離婚した妻との間の娘の結婚式に出席するダスティン・ホ…

「チチを撮りに」 2013

★★★★☆ 幼い頃に出ていった父親が危篤になり、母親から見舞いに行って、ついでに写真を撮ってくるように言われた娘二人。 ほとんど記憶に残っていない父親の元へ見舞いに行く娘たち。実の父親とはいえ、肉親が死ぬという実感はほとんど無く、軽い気持ちで出か…

「サバイバー」 2015

★★☆☆☆ ロンドンの米国大使館で、アメリカへの入国を画策するテロリストを調査していた女は、陰謀により自らがテロリストとして追われることになる。 テロリストの疑いのある人物を調査し、アメリカへの入国を防ぐのが任務のミラ・ジョヴォヴィッチ演じる主人…

「雲のむこう、約束の場所」 2004

★★★☆☆ 戦後、日本が津軽海峡で南北に分かれた世界で、北側にある巨大な塔に行こうと飛行機を組み立てる二人の少年とそれを見守る少女。 何が起きたのかは分からないが、実際とは違い日本が分断されてしまった世界。そして、北側に建てられた天にも届くような…

「欲望という名の電車」 1951

★★★☆☆ 代々受け継がれてきた財産を失い、妹夫婦の家に身を寄せることになった女性。 とりあえず主人公の妹の夫役のマーロン・ブランドの存在感に目を見張らせられる。そりゃ人気がでるわ、というスター性が半端ない。それなりに重要な役を担っているが、もっ…

「フューリー」 2014

★★★★☆ 第2次世界大戦末期、ナチスドイツ相手に最前線で戦う戦車「フューリー」に、戦闘経験のない若者が加えられる。 戦車で戦い、多くの時間をその中で過ごし、いつもその側にいる乗組員たち。まるで戦車が家のようでもあり、乗組員たちは家族のようでもあ…

「わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯」 1994

★★★★☆ 現在のクラボウ、クラレ、中国銀行、中国電力などの社長を務めた岡山県倉敷市の実業家、大原孫三郎の生涯を描く。 大原孫三郎といえば大企業の社長としてだけではなく、大原美術館の設立や労働者の環境改善のための研究所を開設したり、病院を作ったり…

「今日子と修一の場合」 2013

★★☆☆☆ 離婚して一人東京に出てきた女と、少年刑務所から出所したばかりの男。二人の故郷で東日本大震災が起こる。 枕営業がバレて夫の実家から追い出された女と、殺人事件を犯した男。二人とも故郷に戻りにくい事情があるのは分かるのだが、それにしてもリア…

「僕と彼女とオーソン・ウェルズ」 2009

★★★☆☆ ふとしたきっかけでオーソン・ウェルズと出会い、彼の舞台に端役で出ることになった演劇志望の高校生。 まず何よりも目を引くのはクリスチャン・マッケイが演じるオーソン・ウェルズのキャラクター。傲慢でわがままで傍若無人なのだが、嫌いになりきれ…

「少女椿」 2016

★★☆☆☆ 両親を失い、サーカス団に入った少女。 サーカス団の奇妙なおどろおどろしさを描きたいのか、不幸な境遇で生きる少女の健気さを描きたいのか、結局何をやりたいのかわからない映画。この手の映画は失敗する確率のほうが高いと思うが、それでも妙に気色…

「パリより愛をこめて」 2010

★★★☆☆ パリのアメリカ大使館で秘書として働く男は、アメリカからやって来たCIAエージェントと組んで仕事をするよう命令される。 ジョン・トラボルタがスキンヘッドに髭面という出で立ちで登場。太り気味の巨体で、正直スター感はない。そんな彼が、大使館秘…

「ベロニカは死ぬことにした」 1998

★★★☆☆ 自殺を図るが失敗して、精神病院に運び込まれた女性。心臓に残った後遺症で余命一週間と告げられる。 余命一週間とは、なかなか困る微妙な期間だ。いくら死にたいと思っていてもすぐに死ねるわけではないのでどうしても色々と考えてしまうし、だからと…

「軽蔑」 2011

★★★☆☆ 博打で借金を抱え新宿に居られなくなった男が、ストリッパーを連れて田舎に戻る。 序盤冒頭に登場する村上淳が、一切何を言っているか聞き取れない滑舌の悪さで、一気にこちらのテンションをだだ下がりにしてくれる。彼の登場シーンはここだけ。強烈な…

「ナイトクローラー」 2014

★★★★☆ こそ泥をしていた男が、たまたま事故現場で見かけたフリーランスのカメラマンの仕事ぶりに興味を持ち、自分も仕事を始める。 自転車を盗んだ金でカメラを手に入れ、仕事を始める主人公。最初は勝手がよくわからないが、すぐにコツを掴み存在感を示し始…

「ジャッジ!」 2014

★★★★☆ 大物クライアントの息子が作ったCMを入賞させるために、大物ディレクターの代わりに国際広告祭で審査員を務めることになった、落ちこぼれの広告代理店社員。 ダメな広告を入賞させることで自分の名を汚したくない大物ディレクターの代わりに、審査員を…