ノンフィクション
★★★☆☆ 内容 まったく不合理な行動ばかりしている人間に、選択の自由は担保しつつ、より良い選択ができるよう促す手法「Nudge(ナッジ)」について紹介する。 2008年に出版された著書の改訂版。 感想 人間がいかに不合理な生き物かを説明し、間違った選択ばか…
★★★☆☆ 内容 人気書評ブロガーによるスゴ本と出会う方法の指南。 dain.cocolog-nifty.com 感想 序盤は本の探し方が紹介される。その中で図書館をもっと活用することを推奨しているのは好感が持てた。気になる本を片っ端から買っていたら経済的にきついし、だ…
★★★☆☆ 内容 時に我々を泥沼に引きずり込み、時には健康までも損なわせる頭の中のしゃべり声、チャッターと上手くコントロールする方法が紹介される。 感想 頭の中のひとりごとについて書かれた本だ。このひとりごとは内省を促し成長に役立つものだが、悪い方…
★★★★☆ 内容 文筆家、トレーダー、大学教授、研究者の顔をもつ著者による不確実な世界をどう生きるかについての指針が紹介される。 感想 タイトルからはとにかく金を使え、と言われているような気がしてしまうが、もっと広い意味でリスクを取って本当の人生を…
★★★★☆ 内容 作家や音楽家、芸術家、映画監督などの「天才」たちが、日々どのような日課で暮らしていたのか、それぞれ調査したものが挙げられていく。 感想 作家や音楽家など、主に芸術分野で功績を残した人たちのルーティンがまとめられている。彼らの華やか…
★★★★☆ 内容 進化論の観点から見たモテる方法を解説する。原題は「Mate: Become the Man Women Want」。 感想 世にはびこる間違った通説やマインドコントロール的な手法ではなく、進化論的にみたモテる方法が紹介されていく。ちなみにこの本で紹介されている…
★★★☆☆ 内容 駄目だと分かっていてもついやってしまうことや、やるべきだと分かっているのについ疎かにしてしまうことなど、自己嫌悪に陥りがちな良くない習慣や思考法が、生物学的に見れば理に適っており、仕方がないことであることを紹介していく。 感想 多…
★★★☆☆ 内容 全米各地のリバタリアン(自由至上主義者)が片田舎の町に一斉に移住し、彼らの理想の街を作ろうとした顛末。原題は「A Libertarian Walks Into a Bear. The Utopian Plot to Liberate an American Town (And Some Bears)」。 感想 リバタリアン…
★★★★☆ 内容 出退勤時間も休むのも自由でその連絡は不要、さらには嫌いな作業をやるのは禁止と、斬新な制度を次々と導入している超ホワイト企業の取り組みの様子を紹介する。 好きな日に出勤・欠勤する・天然えび工場 | [ 旨い!! 天然エビ パプアニューギニア…
★★★☆☆ 内容 戦前の舞台・映画のスターで、ソ連に亡命した女優 岡田嘉子の生涯。 炎の女の70年―フォト・ドキュメント・岡田嘉子 (1973年) Amazon 感想 自分が岡田嘉子の存在を知ったのは「男はつらいよ」を見た時だった。そんなに出演時間はなかったのだが、…
★★★☆☆ 内容 権力とは何か、どのように機能して影響を及ぼすのかを心理学教授が解説する。原題は「Acting With Power: Why We Are More Powerful Than We Believe」。 感想 タイトルからなんとなく「権力の握り方」みたいなものが書かれているのかと思ったが…
★★★★☆ 内容 運転中に方向指示器を出し忘れただけで白人警官に逮捕・拘留されてしまい、留置場で自殺した黒人女性の事件から、見知らぬ他者と接するときに何が起きているのかを考察していく。 感想 題材となった事件はとても悲しいことには違いないが、アメリ…
★★★★☆ 内容 西洋で古くから学ばれていたレトリックのテクニックを紹介する。原題は「Thank You for Arguing」。 感想 文章術の本かと思って手に取ってみたのだが、「レトリック」とはもともと弁論・演説の技術を指していたようだ。 レトリックとは、聞き手に…
★★★☆☆ 内容 500人近い一流の専門家たちにインタビューを行った結果見えてきた、人生のパフォーマンスを上げるためのライフハック。 感想 大勢の成功者にインタビューしてきた著者が、そこから得られたライフハックをまとめて紹介する。それぞれのハックには…
★★★☆☆ 内容 スマホの音声文字入力機能を活用した文章作成術を紹介する。 感想 音声入力をベースとして文章を作成していく方法が解説される。勝手に音声入力のコツや詳細な機能の紹介があるのかと思っていたが、それは巻末に少し紹介しているだけだった。 だ…
★★★★☆ 内容 ベストセラーとなった文章術の本100冊の内容を分析・集計して、頻出する重要なポイントをランキング上位から紹介・解説していく。 感想 プロが文章を書く上で大事にしていることランキングの第一位が、100冊中53冊しか取り上げていないことだった…
★★★★☆ 内容 イギリスのカトリック系の小学校から白人ばかりの元底辺の中学校に進学した子供と、それを見守る母親が見たイギリス社会。第2回本屋大賞 ノンフィクション本大賞。 感想 アイルランド人の夫と英国で暮らす著者。その息子が通い始めた元底辺校での…
★★★★☆ 内容 世界のクロサワこと、黒澤明監督が自ら語る半生。 感想 幼少期から語り始められるが、あまり家柄のことは詳しく書かれていない。だが、ばあやがいたくらいなので著者は裕福な家庭の出身なのだろう。幼い頃から映画や演劇に親しみ、文化的な生活を…
★★★☆☆ 内容 映画を見ることについての効用を紹介。 感想 序盤にいきなり「映画を見ると得をするから」見た方がいいと述べられていて、だいぶげんなりしてしまった。損得勘定をしないといけないくらいなら別に見なくてもいいだろうと思ってしまうが、著者は非…
★★★☆☆ 内容 才能よりも、成功のために重要な能力として注目されるようになったGRIT(やり抜く力)について紹介する。 感想 最近注目されるようになった「やり抜く力」について解説した本。コツコツと努力して勤勉だと言われる日本人には得意な能力かと思った…
★★★★☆ 内容 英国でコメディアンとして活躍する著者の半生記。 That Mitchell & Webb Sound: The Complete Fourth Series 作者:Mitchell, David,Webb, Robert Bbc Audiobooks Amazon 感想 英国で人気のコメディアンが半生を語る伝記。早くからコメディアンに…
★★★☆☆ 内容 人間の好き嫌いはどのような仕組みで決まるのかなど、「好き嫌い」について様々な角度から考察していく。 感想 誰もが日常的に話題にしているものだが、よく考えると「好き嫌い」というのはよく分からないものだ。急に好きになるものもあれば、次…
★★★★☆ 内容 数々の名作を撮った小津安二郎監督に対する評論。 感想 著者が指摘するように、小津作品は否定的な言辞を用いて賞賛されることが多いというのは確かにそうだ。「無駄がない」「カメラが動かない」「描かれる題材が変わらない」など言われる。だが…
★★★☆☆ 内容 コロナ対策で世界的な注目を集めた台湾の若き天才IT相、オードリー・タンの様々な顔を紹介する。 唐鳳 - Wikipedia 感想 オードリー・タン、彼女については台湾のIT担当大臣としてマスクマップを始め、ITを活用して臨機応変にコロナ対応した天才…
★★★★☆ 内容 「ほめちぎる教習所」としてリニューアルして話題となった自動車学校の取り組みと、そこで実践されている「ほめ方」について紹介する。 www.itmedia.co.jp 感想 教習所にあまりいい思い出がない自分にとっては「ほめちぎる教習所」なんて羨ましい…
★★★★☆ 内容 力ずくではなく、自らが触媒(カタリスト)となることで相手の心に変化をもたらす方法を紹介する。 感想 説得されていると感じると、人は自然と反発したくなるものだ。このような人間の特性は、人の心を変えよう、説得しようとする働きかけを困難…
★★★★☆ 内容 映画とその映画で使われた音楽の紹介。 感想 ある映画を中心にそれに関連する映画や音楽が各章で紹介されていく。取り上げられる映画はアカデミー賞などの賞レースで名前が挙がるような作品ではなく、コメディやティーンムービーなどの娯楽作品が…
★★★★☆ 内容 香港・チョンキンマンションで怪しい商売をして暮らす東アフリカのタンザニア人たち。彼らの生活に密着し、そこから見えてきた独特の考え方や独自のシステムを紹介する。 感想 天然石や中古車等の輸出入業から売春などの裏稼業まで、様々な商売を…
★★★★☆ 内容 2010年代後半の各グラミー賞授賞式のトピックを紹介しながら、アメリカ社会の政治と音楽のつながりを読み解いていく。ラジオ番組の内容を再構成したもの。 感想 グラミー賞授賞式の出席者たちの政治的言動や社会的メッセージを通して、アメリカ社…
★★★★☆ 内容 日々様々な場所で繰り広げられている「ウンコな議論」。その中身について考察する。原題は「On Bullshit」。 感想 まずこの本の邦題がよくないよなと思ってしまう。たとえ中身が頷けるものだったとしても、日常の会話の中でこの本の名前を言い出…