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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

ノンフィクション

「チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学」 2019

★★★★☆ 内容 香港・チョンキンマンションで怪しい商売をして暮らす東アフリカのタンザニア人たち。彼らの生活に密着し、そこから見えてきた独特の考え方や独自のシステムを紹介する。 感想 天然石や中古車等の輸出入業から売春などの裏稼業まで、様々な商売を…

「ディス・イズ・アメリカ 「トランプ時代」のポップミュージック」 2020

★★★★☆ 内容 2010年代後半の各グラミー賞授賞式のトピックを紹介しながら、アメリカ社会の政治と音楽のつながりを読み解いていく。ラジオ番組の内容を再構成したもの。 感想 グラミー賞授賞式の出席者たちの政治的言動や社会的メッセージを通して、アメリカ社…

「ウンコな議論」 2005

★★★★☆ 内容 日々様々な場所で繰り広げられている「ウンコな議論」。その中身について考察する。原題は「On Bullshit」。 感想 まずこの本の邦題がよくないよなと思ってしまう。たとえ中身が頷けるものだったとしても、日常の会話の中でこの本の名前を言い出…

「グロースハッカー」 2013

★★★★☆ 内容 見込み客を集めるだけでなく、製品・サービスの開発からその後の成長までに関わっていく新しマーケティングのスタイル「グロース・ハック」について紹介する。 感想 大々的な予算を使って有名人を招待して派手な発表会を行い、皆の注目を集め宣伝…

「サルなりに思い出す事など 神経科学者がヒヒと暮らした奇天烈な日々」 2002

★★★★☆ 内容 ヒヒを観察するためにアフリカにやって来た神経科学者の回想記。 感想 まずこの2度見せずにいられないタイトルがいい。原題は「A Primate's Memoir(霊長類の回想録 )」なので大体あってるし。え、サル?どういうこと?と思わず手に取りたくな…

「「バカ」の研究」 2020

★★★★☆ 内容 心理学、行動経済学、哲学、人類学など、各界を代表する知識人たちによる「バカ」の考察。原書はフランスで出版された。 感想 タイトルからして刺激的だが、全編にわたって何度も「バカ」という言葉が登場してなかなか壮観。特に冒頭の編者による…

「ハリウッド白熱教室」 2015

★★★★☆ 内容 NHK Eテレで放送された「ハリウッド白熱教室」の書籍化。 感想 昔テレビで放送されているのをちらっと見て、面白いなと思った記憶のあるテレビ番組が書籍化されたもの。「脚本」「ビジュアル・デザイン」「撮影」「編集」「音響効果」という5つの…

「上海フリータクシー 野望と幻想を乗せて走る「新中国」の旅」 2020

★★★★☆ 内容 アメリカ人ジャーナリストが中国でタクシーを運転し、乗客たちから本音を聞く。 感想 まずは、今はどれぐらい交通マナーが良くなったのか、分からないが、あのカオスな交通事情の中国で、外国人が車を運転すること自体がすごいと思ってしまった。…

「ライフハック大全 人生と仕事を変える小さな習慣250」 2017

★★★★☆ 内容 日々をより快適に過ごせるようになるような、様々なライフハックを紹介する。 感想 時間やタスクの管理から集中力やアウトプットに関すること、またコミュニケーションや習慣化に関することまで、多種多様なライフハックが紹介されている。たくさ…

「われわれはなぜ嘘つきで自信過剰でお人好しなのか 進化心理学で読み解く、人類の驚くべき戦略」 2019

★★★☆☆ 内容 進化心理学者によって紐解かれる人類の歴史と、そこから読み取れる幸せになるための方法。 感想 進化の過程で、人のこころがどのように変化してきたのかが紹介されていく。その中で、人類の発展を促したのは頭の良さではなく、コミュニケーション…

「本を読む本」 1972

★★★☆☆ 内容 哲学者・教育者である著者による本の読み方の指南。1940年に出版された本の1972年改訂版。 感想 何について書かれた本か知り、そして伝えたいことを理解した上で、著者と対話をするという本の読み方が、順を追って事細かに説明されていく。本書は…

「結婚の奴」 2019

★★★★☆ 内容 ゲイの男性と結婚生活のような暮らしを始めた著者。 感想 契約結婚ではないが、なんとなくきっちりと条件を詰めての結婚的生活を始めたのかと思ったら、そういうわけでもなかった。ちゃんとデート的な事をして、結婚を前提にお願いします的な言葉…

「大学教授のように小説を読む方法」 2003

★★★★☆ 内容 大学教授はどのように小説を読み解いているのか。教授自らが解説する。 感想 小説の中に出てくる様々な描写から、いろいろと読み取れることがある。食事のシーンは親密さを表し、雨は洗礼を示す。それをそのままの意味で使っている事もあるし、敢…

「つけびの村 噂が5人を殺したのか?」 2019

★★★☆☆ 内容 2013年に山口県の過疎地で起きた連続殺人放火事件を取材したルポ。 山口連続殺人放火事件 - Wikipedia 感想 事件発生当時は、Uターンしてきた犯人に住民達が嫌がらせをしていたなどと噂され、平成の津山事件・八つ墓村とも囁かれた事件。犯人によ…

「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」 2011

★★★★☆ 内容 これまでの人類の歴史を振り返り、今後どうなっていくのかを予測する。 感想 人類、ホモ・サピエンスの歴史が語られていく。序盤はそこまで面白いという事はなく、これまでのおさらい、再確認といった感じなのだが、時々、興味深い考え方が出てく…

「書けるひとになる! 魂の文章術」 2019

★★★★☆ 内容 旧タイトルは 「魂の文章術 書くことから始めよう」。 感想 タイトルに「魂の文章術」とあるだけに、正しい文法でテクニカルな文章を書ける技術を身につけるというよりも、書き手の魂が伝わるような、人の心を動かす血の通った文章を書く方法につ…

「黙殺: 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」 2017

★★★★☆ 内容 東京都知事選を中心に、泡沫候補と呼ばれる立候補者たちを取材した記録。 感想 正直、この本を読むまではいわゆる「泡沫候補」と呼ばれる人たちの事を、世のほとんどの人と同じように、当選するはずのない選挙に出るもの好きな人、ぐらいにしか思…

「アイスランド 絶景と幸福の国へ」 2015

★★★☆☆ 内容 日本人にはなじみの薄い国、アイスランドを旅する。 感想 個人的にはアイスランドは「世界しあわせ紀行」の中で、幸福度ランキングが高い国の一つとしてその暮らしぶりが紹介されていて興味があった。ただ、日本人にはなじみのない国なので、アイ…

「知ってるつもり 無知の科学」 2018

★★★★☆ 内容 なぜ人々は自分の知識を過大評価して失敗を犯すのか。そんな「知ってるつもり」について科学的に読み解いていく。 感想 人々は自分が思っているよりもモノを知らない。例えば今なら誰もが「新型コロナウィルス」について当たり前のように意見を言…

「魂(ソウル)のゆくえ」 2008

★★★★☆ 内容 ソウル・ミュージックの歴史を紹介する。 感想 著者の語り口が「中の人」という感じではなく、少し距離を取った感じなのが意外だったが、著者はイギリスの人で、基本的にはソウル・ミュージックはアメリカで生まれ発展したものだから当然か。欧米…

「関西電力「反原発町長」暗殺指令」 2011

★★★☆☆ 内容 福井県の高浜原発のある町で起きていた異常な出来事。 感想 タイトルそのままなのだが、関西電力のある人物が事あるごとに対立していた高浜町長の暗殺を画策していた、という話。巨大企業の人間がそんなことをしていたというのが事実なら、衝撃的…

「2010s」 2020

★★★★☆ 内容 2010年代のポップ・カルチャー界を総括する対談。 感想 個人的にはあまり2010年代というディケイドを意識していないので、こうやって総括した本を読むと、そういう時代だったのか…と他人事のように感心してしまう。自分もこの10年を生きてきたは…

「脳科学者が教える 本当に痩せる食事法」 2019

★★★☆☆ 内容 脳科学の見地から見た本当に痩せる食事法を紹介する。 感想 世の中に様々なダイエット法があり、それにより成功した人はたくさんいるが、その後にほとんどの人がリバウンドすることになる。それは多くのダイエット法が個人の意志力に基づいて行わ…

「リズム&ブルースの死」 1988

★★★★☆ 内容 ブラックミュージックの歴史を紐解く。 感想 20世紀の黒人音楽の変遷が語られる。出版されたのは88年なので80年代終盤のマイケル・ジャクソンやプリンスがスターとなり、ラップが出てきたあたりで終わる。 ポップ・ミュージックとして受け入れら…

「確率思考 不確かな未来から利益を生みだす」 2018

★★★☆☆ 内容 大学・大学院で心理学を学び、プロのポーカープレーヤーとして活躍した著者による経験と科学的裏付けをもとにした意思決定の方法。 感想 技術だけでなく運の要素も重要なポーカーゲームは、正しい状況判断で確率を見極め、勝負するか降りるか、続…

「小沢健二の帰還」 2017

★★★★☆ 内容 90年代後半、日本の音楽シーンから姿を消し、近年再び姿を現した小沢健二は、その間何をしていたのか。その謎を追う。 感想 90年代中盤、テレビに出まくっていた小沢健二は次第に露出を減らし、ある時ぷつりとその消息を絶った。売れなくなったア…

「『男はつらいよ』50年をたどる。」 2019

★★★☆☆ 内容 国民的映画「男はつらいよ」の50年を振り返る。 感想 山田洋次が監督になるまでの半生が書かれていて、戦前戦中は満州で運転手やお手伝いさんがいるような裕福な暮らしをし、戦後は一転して日本で貧しく苦しい生活を送ったというのは知らなかった…

「最高の体調」 2018

★★★☆☆ 内容 最高の体調を手に入れるのに必要な、進化論をベースにした科学的裏付けのあるテクニックやアイデアを紹介。著者はサイエンスライター。 感想 人類の歴史において農耕生活が始まったのは1~2万年前で、その前は600万年も狩猟生活を送っていた。現…

「When 完璧なタイミングを科学する」 2018

★★★☆☆ 内容 ハウトゥー本のような、物事を「どのように」やるか?ではなく、「いつ」やるか?に焦点を絞り、それを科学的な根拠をもとに紹介した本。 感想 確かに世の中にHow To本は溢れているが、When To本はない。朝起きて、昼働き、夜は寝るという一日の…

「POPULAR 「人気」の法則 人を惹きつける謎の力」 2018

★★★☆☆ 内容 心理学者による「人気」に関する考察。 感想 人気のある人はより良い人生を送っているという結果があり、その中で紹介されているいつもと違う事をする実験が面白かった。 普段はしないような恰好、たとえばショッキングピンクのTシャツを着て一日…