ノンフィクション
★★★☆☆ 人間のモチベーションの新たな段階の紹介。 人が生理的欲求に基づいて行動することをモチベーション1.0、そして、いわゆるアメとムチという外的要因に基づいて行動することをモチベーション2.0と定義づけている。現在の会社組織で人々を動かしているの…
★★★☆☆ 自らの身体を実験台に、様々な手法を試し、肥満と不調を解消した著者がたどり着いた最強の食事法。 様々な手法を試したという著者が、どんな食事を勧めてくるかとワクワクしていたのだが、イチオシで勧めてきたのが「バターコーヒー」。コーヒーにバタ…
★★☆☆☆ 歴史関連の学問で用いられる自然実験、比較研究法と呼ばれる方法を実例を交えて紹介する。 実験室で行われるような、何度も再現可能な実験は、神様でもない限り歴史の分野では行うことが出来ない。だがこの分野では、ある時代のあるシステムと一つを除…
★★★★☆ 社会学者を目指すシカゴ大の学生が、実地調査のために黒人ギャングたちの世界に潜入した体験記。 タイトルには「社会学」という言葉が入っているが、学問というよりはルポルタージュと言ったほうがいい内容。著者は社会学者でこの体験から様々な研究成…
★★★★☆ 小津安二郎の現存する全作品に触れながら、監督の描こうとしたものを読み解いていく。 監督の映画作品を年代順に見ながら語られていく。個人的には彼の作品の初期の作品はほとんど見ていないので、見ていない映画の話が続くので序盤はちょっとしんどか…
★★★★☆ ソマリランドは室町時代の日本と似ている、ということから始まった日本中世史の研究者とノンフィクション作家の対談。 人類は目覚ましい進歩を遂げたが、すべての地域でその足並みは必ずしも揃っているわけではない。進歩の度合いにばらつきがあるので…
★★★☆☆ 限りのある手持ちのリソースの中で、どのように成果を出すのか、その方法を紹介する。 ストレッチとは、多くのリソースを望むのではなく、手持ちのリソースの可能性を受け入れ、それを行動の手がかりにする考え方であり、技能である。ごくシンプルだが…
★★★★☆ 60年代後半の学生運動が盛り上がりを見せる中、新人記者として働き始めた著者が、当時を回顧する。 自分の若い頃を過ごした時代が良い時代だったのか、悪い時代だったのかはともかく、いつまでたっても思い入れたっぷりになって振り返ってしまうという…
★★★☆☆ 個人的には渋滞しやすい道路とか、交通事故が起きやすい場所のメカニズムを色々と知りたかったが、どちらかと言うと、ドライバーの心理に焦点をあてて、交通について書かれた本。 譲り合いを渋るドライバー、「互恵的利他主義」に基づく関係を持ちたが…
★★★☆☆ 生産性向上に情熱を傾ける生産性オタクが、一年間あらゆる手法を試した結果わかったことをまとめた本だが、どちらかというと体験談を読みたかった。書かれていないわけではないが、自説を述べることに重きが置かれている。 この本ではその結果を踏まえ…
★★★★☆ 今ではライフハックの代表的なものの一つとなっているGTD(Getting Things Done)。それを提唱した本。旧邦題「仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法」。 頭の中に、やらなければいけないことをあれこれ浮かべながら仕事をしていて…
★★★☆☆ ロンドンビジネススクールの二人の教授による、新しい時代の新しい生き方の解説。 人類の平均寿命が伸び、100歳を超える人も珍しくなくなってきた。先進国で今生まれる子供は、50%の確率で105歳以上まで生きるという。このような時代では、これまでの…
★★★☆☆ 社会心理学者によるモチベーションと目標達成のための本。 やるべきことは分かっているのに、なかなか腰が重く動けないっていうのはよくあることで、なんとかしなければと思いつつも、それでも出来ない。そういった事をテーマにした本は多く出ていて、…
★★★★☆ わずか110ページで、イラストや図も多く用いられており、簡単に読み終えることができる。内容もタイトル通り、中高生でも分かるようなやさしい内容となっている。というよりも、最後に父兄や教師にあてた文章があることから、中高生に向けた本なのかも…
★★★★☆ 映画「男はつらいよ」シリーズの舞台を巡る紀行文。 「男はつらいよ」の魅力は渥美清演じる主人公、車寅次郎の魅力というのが勿論大きいが、彼が旅する日本各地の風景というのも大きな要素となっている。今ではあまり見ることのできなくなった古き良き…
★★★★☆ こういう類の本はたくさんあるが、この本はモデルのようなキラキラとした生活をしたいとか、ナチュラル系の雑誌のような季節を感じる手間ひまかけた生活を楽しみたいとか、そういうのではなく、そんなのどうでもいいから最低限のことはなんとかやりた…
★★★★☆ 一つではなく複数の視点を持つことにより多面的に物事を捉え、常識にとらわれない考え方を身につける。 本の読み方、文章の書き方、複眼思考の方法、そのコツと順を追って説明されており、わかりやすい構成になっている。読書の方法から始まり、情報を…
★★☆☆☆ 評価に関する様々なエピソードがまとめられた本。 マフィアが悪名を轟かせ、他の業者の参入を排除し事業を独占していたが、あまりにも皆が恐れて誰も挑んでこないので、マフィアがあくどいことをする機会がなくなり、彼ら自身もすっかり落ち着いてしま…
★★★★☆ 立教大でゼミ生と先生という関係だった三人による映画談義。 鼎談当時の映画をきっかけにしながら、古今東西の映画の名前が次々と挙げられていく。ほとんどが見たことない映画だが、彼らの話を聞いているとどれも観なきゃいけない気になってくるから不…
★★★☆☆ 弱点をなくそうとするのではなく、自分の強みを伸ばすことで人生を切り開いていくことを説く。 自分や他人を評価する時、とかく人は弱点を気にしがちだ。あれは良いけどここは駄目だ、というように。だから弱みをなくそうと人は努力する。だけど、苦手…
★★★☆☆ 階層社会学を提起した著者による、階層社会に見られる法則の解説。 世の中に無能な人が多くいるように見えるのは、人は無能になるまで昇進を続けるから。有能に仕事をこなしていると昇進し、無能だと昇進しない。つまり、(降格がないのなら)最終的に…
★★☆☆☆ 現実世界では起きているのに従来の経済学の理論では説明できない事象について考察する。2017年にノーベル経済学賞を受賞した著者による本。1998年に出版された「市場と感情の経済学 「勝者の呪い」はなぜ起こるのか」を改題。 元々は経済学会の専門誌…
★★★☆☆ 人々の決断を左右している見えない影響力、「社会的影響力」について、ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの准教授である著者が解き明かす。 私たちの決断は、九九.九%までが他人によって方向づけられており、むしろ他人の影響を受けない意思決…
★★★★☆ スタンフォード大学医学部精神科教授で、同大学の睡眠生体リズム研究所の所長による最新の医学的根拠に基づく最高の睡眠を手に入れる方法。 ちなみに著者は寝具の「エアウィーヴ」の開発研究にも携わったようだ。 エアウィーヴ スマート 025 高反発 マ…
★★★★☆ シングルタスクの効用を説いた本。 電話にテレビにメールにSNSにと、現代は様々な情報が個人の生活に勝手に入りこんでくる社会である。そんな状況に置かれるとついついそれぞれの情報に反応してしまい、いつの間にか同時進行で様々なことをやってしま…
★★★☆☆ 認知心理学者によるスマート・シンキングをする方法の紹介。 どのような独創的な思考法を紹介してくれるのかと期待して読み始めると肩透かしを食らう。著者によるスマート・シンキングの定義は下記の通り。 スマート・シンキングとは、実はあなたがど…
★★★★☆ 行動経済学者を生み出した二人の心理学者、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの足跡を追う。「マネー・ボール」の著者による本。 まず最初に興味をひかれるのは、彼らの出自であるユダヤ人、イスラエル人という人たちだ。特にダニエル・…
★★★★☆ インテルの創業者二人が最初に迎え入れた社員であり、後に社長・CEO・会長を歴任した著者による経営管理に関する本。 著書は、マネージャーの仕事は自分の組織、自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプットを高めることだと定義している。これは意外…
★★★☆☆ いまや巨大企業へと変貌を遂げたエアビーアンドビーの創業から現在に至る物語。 使っていない部屋や自分が不在のときに他人に部屋を貸す、というエアビーアンドビーのアイデアは、元々斬新で特別なアイデアだったわけでもなく、注目を集めたわけでもな…
★★★★☆ 組織心理学者による「与える人」が大きな成功を収めているその理由や方法の紹介。 世の中の様々な関係はギブ&テイクで成り立っている。何かをしてもらったらお返しに何かをしてあげる、互いに持ちつ持たれつで助け合っている。しかしそんな関係を詳細…