BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

邦画

「愛と誠」 2012

★★★★☆ 幼少の頃に自分を助けるために額に傷を負った少年と再会し、彼に一途な想いをぶつける女子高生。 どうせ真面目に描いても滑稽さを感じてしまう劇画の原作を、それならと敢えて昭和歌謡のミュージカルシーンやコミカルなシーンを挿入することで上手く料…

「まほろ駅前狂騒曲」 2014

★★★☆☆ しばらく子供を預かってほしいという依頼を引き受けることになった便利屋。 すっかり前作の内容を忘れているので、本上まなみと松田龍平、二人が演じる役柄の間に何があったのかとか、その他の登場人物たちについて等々、全く覚えていない。だけどあま…

「長州ファイブ」 2006

★★★☆☆ 幕末に藩命により密かにイギリスに渡った長州五傑(井上馨・遠藤謹助・山尾庸三・伊藤博文・井上勝)の現地での様子を描く。 長州ファイブといいながら割と早い段階で長州スリーとなり、ツーとなり、あっという間にワンになってしまった。五人をすべて…

「金融腐蝕列島〔呪縛〕」 1999

★★★☆☆ 総会屋への不正融資疑惑に対して危機感を募らせる中堅社員と、反応の鈍い上層部。 事態を理解できずにその場しのぎの対応をして右往左往する幹部たち、責任を他人に押し付けてなんとか居座ろうとする重鎮、自らのメンツのためならあらゆる手段も辞さな…

「ヘルタースケルター」 2012

★★☆☆☆ 全身整形してモデルとして人気となり、女優、タレントとしても活躍を始めた女。 全身整形をしたことを抜きにすれば、若い女がモデルとして人気となり世間の注目を一身に集めるが、やがて歳をとり世間の注目が別の若い女性に移って、焦りや孤独を感じ始…

「夢売るふたり」 2012

★★★★☆ 経営していた居酒屋を火事で失い再起を目指す夫婦が、やがて結婚詐欺を行うようになる。 店を失い失意のまま過ごしていた男が、ふとしたきっかけで客の女と一夜を過ごし、大金を手に入れる。店の再建のために役立てようと喜んで飛んで帰ったのに、あっ…

「悪名」 1961

★★★☆☆ 逃げるのに失敗して再度遊郭に売り飛ばされた知り合いの女を救出に向かう男とその弟分。 慣れるまではセリフが聞き取りにくい。古いからということもあるのだろうが、キツい印象を受ける河内弁も影響している。 今なら見所は勝新太郎と中村玉緒の実の…

「魔界転生」 1981

★★★☆☆ 島原の乱で無念の死を遂げた天草四郎時貞が蘇り、同様に無念の死を遂げた宮本武蔵らを蘇らせ、それぞれが現世で果たせなかった無念を晴らそうとする。 天草四郎役の沢田研二が、転生した者たちのリーダーとしてのカリスマ性を感じさせる演技で素晴らし…

「ライチ☆光クラブ」 2016

★★☆☆☆ 町の廃工場でロボットを作り、一人の少女を拉致させた少年グループ。 子供の頃に秘密基地を作り、大きくなってもそのままの少年たち。だからなのか、ロボットを作ったはいいが、女神的扱いをする少女を拉致したり、町を支配するといい出したり、まった…

「薄桜記」 1959

★★★☆☆ 高田馬場の決闘を機に知り合った丹下典膳と堀部安兵衛が、一人の女性を存在によって数奇な運命に翻弄される。 セリフは聞き取りづらいが、吉良邸討ち入りに向かう冒頭のシーンや橋の上での決闘シーンなどクールな映像表現が随所に見られる。 高田馬場…

「柳生一族の陰謀」 1978

★★★★☆ 徳川二代将軍秀忠の死による家光と忠長の将軍後継争い。 なかなか豪華な面々。だが正直、後継争いに決着がつくまではそれぞれに大した見せ場もなく、役者陣を活かしきれなかったなぁと思っていたのだが、後継争いに決着がついてからが本番だった。 後…

「ぼくたちの家族」 2014

★★★★☆ 母親が余命わずかと診断され、動揺する家族。 突然倒れたわけでもないのに、様子がおかしいからと病院に連れて行ったら、一週間がヤマとか言われたらそりゃ動揺する。だけどそこからは闘病の物語と言うよりは、家族の一人が死ぬかもしれないという事態…

「Seventh Code」 2014

★★★☆☆ 一度だけ会ったことのある男を追って、ロシアまでやって来た女。 色々と疑問が出てきてしまう映画ではある。女はどうやって男のロシアでの居場所がわかったのか、なんで男はつきまとう女にそれほどは驚いていないのか。また、明らかになった女の正体か…

「地獄門」 1953

★★★☆☆ 平治の乱の際に出会った女に好意を持った男は、女が既婚であることを知るが、それでも強引に結ばれようとする。 男が女に好意を持つのは理解できるのだが、既に結婚しているから諦めろと言われても頑なに諦めないのが往生際が悪い。女も好意をもってい…

「悪夢探偵」 2007

★★★☆☆ ある番号に電話をかけた直後に自殺するという事件が連続して起こり、女刑事はその真相を探るため、夢探偵に協力を依頼する。 自殺するときに一緒に死んでくれる相手を求めるとか、そんなめんどくさい事しないで死にたきゃ一人でさっさと死ねばいいのに…

「天空の蜂」 2015

★☆☆☆☆ 軍用の巨大ヘリコプターがテロリストに奪われ、日本の原発を全て破壊するよう要求される。 冒頭からの白々しいしっくりこないセリフ回しから、ヘリコプターが盗まれたあたりまでで既に嫌な予感が漂っていた。ヘリコプターが突然飛び立ったのに、さも知…

「座頭市血笑旅」 1964

★★★★☆ 自分と間違えて殺されてしまった女が抱いていた赤ん坊を、父親のもとに届けることになった座頭市。シリーズ第八作。 冒頭の足元だけを映したシーンから引き寄せられる。路面を杖や足で探り、小石や馬糞を避けながら歩いていく。それだけで座頭市のキャ…

「喜びも悲しみも幾歳月」 1957

★★★★☆ 灯台守の男とそこに嫁いできた女の人生。 灯台がある場所というのは当然、陸地の端っこで大抵が人里離れている。そこで仕事をし、生活をしなければいけない灯台守には、退屈や孤独とどのように付き合うかが大事になってくる。 そのような職業だからな…

「昭和歌謡大全集」 2003

★★★☆☆ 一人の若者が中年の女を殺してしまった事から、若者たちとおばさんたちの殺し合いが始まる。 町で中年女に買い物袋をぶつけられた若者が根に持ち、あとを付ける。声をかけ、口論になり喉を切り裂く。夢落ちっぽい映像で、きっとこれは想像なんだろうな…

「そこのみにて光輝く」 2014

★★★★☆ 日々を無為に過ごす男が、ある日パチンコ屋で知り合った男の家を訪れることになる。 役者陣が皆いい演技をしているが特に菅田将暉が良い。頭は悪そうだがいい奴という役を、本当に頭悪そうでいい奴に演じている。 脳梗塞で倒れた父親、その世話で疲れ…

「海月姫」 2014

★★☆☆☆ おたく女子が集まって暮らす古いアパートに、女装趣味の男が頻繁に訪れるようになる。 あまりその世界に詳しくないのだが、それぞれ対象が違うオタクなのに、オタクというだけで仲良くなるものなのだろうか。いわゆるオタクの性質に対して互いに理解で…

「鬼龍院花子の生涯」 1982

★★★★☆ 侠客の男とその家の養女となった女、そして彼らの周囲の者たちを描く。 鬼龍院花子の生涯と言いながら、その実は「鬼龍院花子の養父の半生」とした方が正しいのかもしれない。侠客の中で育ちながらも学校に通って教師となり、やがて労働活動家の男と結…

「映画 みんな!エスパーだよ!」 2015

★★☆☆☆ ふとしたきっかけで超能力を手に入れた男子高生が世界を救うために戦う。人気ドラマの劇場版。ドラマ版の続きというよりも、新たに物語を描きなおしていて、ストーリーも異なっている。 バカバカしい内容ではありながらも、ドラマ版では特殊な能力を持…

「女囚701号/さそり」 1972

★★★★☆ 愛した男に騙され刑務所に入れられた女が、看守や他の女囚に目を付けられ虐げられながらも耐え、裏切った者たちへの復讐の念を募らせる。 君が代、日の丸の掲揚から始まり、主人公の脱走未遂から映画タイトルの表示、そして主題歌とともに身体検査のた…

「SHINOBI」 2005

★★☆☆☆ 数百年に渡り敵対する忍者集団の若い男女が禁断の恋に落ちる。江戸幕府が開かれ天下泰平の世となり、また共にそれぞれの集団の次の頭領となる身であることから、長い対立に終止符を打とうと考えていた二人だが、幕府から両陣営の対決を命じられ動揺す…

「お受験 OJUKEN」 1999

★★★☆☆ 企業の陸上部に在籍する男は、娘のお受験を控えながら、業績不振のあおりを受け解雇されてしまう。 矢沢永吉演じる主人公自身の解雇やそれに伴い陸上を続けられない状況、娘のお受験と妻の社会復帰と、一家の中で様々な出来事が起こっているが、どれも…

「八つ墓村」 1977

★★★☆☆ 新聞の尋ね人欄に自分の名前が載っていることを知り問い合わせた主人公は、母が生前に明かさなかった自身のルーツを知らされ、生まれ故郷を訪れることになる。 母親に一切知らされていなかった資産家の父親の実家を訪れ、後を継ぐよう望まれる主人公。…

「雷桜」 2010

★★☆☆☆ 人里離れた山に住む女と将軍の息子との恋。タイトルは「らいおう」と読む。 山奥に迷い込んだ殿様を、そこに住む若い女が追い払おうとして二人は出会い、そして互いに意識しあい、やがて惹かれ合う。このあたりのいかにも少女漫画風の展開は観ていてつ…

「日本の黒い夏 冤罪」 2001

★★★★☆ ドキュメンタリーを制作している高校生が、テレビ局に取材に訪れ、テレビ局員と共に松本サリン事件の第一通報者に対しての警察やマスコミの対応を振り返る。 観ていて陰鬱たる気分になっていく。被害者の男は、サリンにより妻は意識不明の重体となり、…

「あん」 2015

★★★★☆ 暗い過去を背負った男の営むどら焼き屋に、1人の老女が雇って欲しいとやってくる。 とにかく樹木希林の演技が凄い。木々や鳥に話しかけたり、独り言を呟く姿が違和感なく自然だ。あまり触れられたくない不自由な指について尋ねられた時の、一旦とぼけ…