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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

邦画

「星を追う子ども」 2011

★★☆☆☆ 秘密基地で出会った謎の少年の言葉から、地下にあるという謎の世界に興味を持つ少女。 異世界に旅立つ物語といい、主人公にまとわりつく謎の小動物といい、どこかで見たような懐かしい感じがする世界観。まぁでも、そういう一つのジャンルがあると考え…

「悪い奴ほどよく眠る」 1960

★★★☆☆ ゼネコン企業との汚職事件をもみ消すために手を打つ公団幹部たち。しかし、何者かにより妨害工作を受けていることに気づく。 結婚式のシーンから映画が始まる。そしてそこで主要な参列者達の立場や関係が記者たちに解説され、これから描かれる汚職事件…

「秒速5センチメートル」 2007

★★★★☆ 小学校卒業と共に、仲の良かった女の子が引越してしまった男の子。主人公の中学生、高校生、社会人時代を描いた3話で構成される。 中学入学と同時に離れ離れになってしまった主人公たち。東京と栃木という場所の設定がなかなか絶妙だ。一瞬、近いなと…

「復活の日」 1980

★★☆☆☆ 生物兵器の開発のために研究されていたウィルスが、事故により全世界に蔓延し、南極大陸に滞在していた観測隊員らを残して、人類はほぼ全滅してしまう。 2時間半以上ある大作。ではあるが、この内容であれば1時間半程度にまとめてほしかったな、という…

「世界はときどき美しい」 2007

★★★☆☆ 5つの短編で構成されるアンソロジー。 ストーリーがあるのか無いのかわからないような抽象的な内容の話が続く。各話の主人公たちが胸中を語りながら進行し、抽象的というよりも詩的と言ってもいいのかもしれない。 こういった短編映画のオムニバスは観…

「謝罪の王様」 2013

★★★☆☆ 謝罪を仕事とする男のもとに、様々な事情抱えてやってくる依頼人達。 面白いキャラクターたちが、面白いやり取りを繰り広げるコメディー映画。こんな変な映画の主人公を演じられるのは、阿部サダヲの他に誰かいるだろうかと考えると、彼の特異性がよく…

「ロマンス」 2015

★★☆☆☆ 意味深な手紙を送ってきた母親を、なぜか車内で万引きをしようとした男とともに探すことになったロマンスカーの車内販売員の女性。 自分の仕事中に万引きをしようとし、逃げたのを捕まえ、言い争いまでした男に、半分拉致されるような感じで連れ去られ…

「チチを撮りに」 2013

★★★★☆ 幼い頃に出ていった父親が危篤になり、母親から見舞いに行って、ついでに写真を撮ってくるように言われた娘二人。 ほとんど記憶に残っていない父親の元へ見舞いに行く娘たち。実の父親とはいえ、肉親が死ぬという実感はほとんど無く、軽い気持ちで出か…

「雲のむこう、約束の場所」 2004

★★★☆☆ 戦後、日本が津軽海峡で南北に分かれた世界で、北側にある巨大な塔に行こうと飛行機を組み立てる二人の少年とそれを見守る少女。 何が起きたのかは分からないが、実際とは違い日本が分断されてしまった世界。そして、北側に建てられた天にも届くような…

「今日子と修一の場合」 2013

★★☆☆☆ 離婚して一人東京に出てきた女と、少年刑務所から出所したばかりの男。二人の故郷で東日本大震災が起こる。 枕営業がバレて夫の実家から追い出された女と、殺人事件を犯した男。二人とも故郷に戻りにくい事情があるのは分かるのだが、それにしてもリア…

「少女椿」 2016

★★☆☆☆ 両親を失い、サーカス団に入った少女。 サーカス団の奇妙なおどろおどろしさを描きたいのか、不幸な境遇で生きる少女の健気さを描きたいのか、結局何をやりたいのかわからない映画。この手の映画は失敗する確率のほうが高いと思うが、それでも妙に気色…

「軽蔑」 2011

★★★☆☆ 博打で借金を抱え新宿に居られなくなった男が、ストリッパーを連れて田舎に戻る。 序盤冒頭に登場する村上淳が、一切何を言っているか聞き取れない滑舌の悪さで、一気にこちらのテンションをだだ下がりにしてくれる。彼の登場シーンはここだけ。強烈な…

「ジャッジ!」 2014

★★★★☆ 大物クライアントの息子が作ったCMを入賞させるために、大物ディレクターの代わりに国際広告祭で審査員を務めることになった、落ちこぼれの広告代理店社員。 ダメな広告を入賞させることで自分の名を汚したくない大物ディレクターの代わりに、審査員を…

「ノン子36歳(家事手伝い)」 2008

★★★★☆ パッとしない芸能活動を辞め離婚もして、実家の神社に戻ってきた女。家族に冷ややかな目で見られながらも、無為な日々を過ごしている。 半分やけになって、無気力に生きる坂井真紀演じる主人公の前に現れたのが、神社の祭りに店を出そうと考えてやって…

「ふきげんな過去」 2016

★★★★☆ 毎日を退屈に過ごす女子高生の前に死んだはずの伯母が現れる。 冒頭からよくわからない展開で戸惑う。謎めいた台詞ばかりで困惑するのだが、何となくは物語は見えてくる。そして、そこかしこで笑わそうとしているのにも気づくのだが、序盤は笑えるのか…

「利休にたずねよ」 2013

★★★☆☆ 秀吉に切腹を命じられた千利休、その生涯を振り返る。 天下一の茶人として知られる千利休。ひたすら美を追求するその姿は、実写で見ると少し変態っぽい。色々と楽しいことは他にあるはずなのに、ただ一つのことに集中できるなんて、普通の人ではないと…

「ピース オブ ケイク」 2015

★★★★☆ 心機一転引越をして、新しくバイトを始めた女は、隣人がたまたまバイト先の店長であることを知る。 監督が田口トモロヲで、恋愛映画撮っちゃうんだと思っていたのだが、ちゃんと彼らしさが出ていて良い映画だった。恋愛映画によくあるフワフワした描写…

「湯を沸かすほどの熱い愛」 2016

★★★☆☆ 夫が蒸発し、家業の銭湯を休業している妻は、自らの余命がわずかしかない事を知る。 ストーリー的にラストはどうなるかわかる映画ではある。それまでに主人公が、残された家族のために何が出来るか、という話。当然、出来る限りのことをしようとする。…

「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う」 2010

★★★☆☆ バーを営みながら保険金詐欺で一攫千金を企む母親と娘二人。妹は殺人の証拠隠滅のために、なんでも代行屋に現場に残した時計の捜索を依頼する。 冒頭から激しい。男を刺殺し切り刻んで山中に捨てに行く。その過程の彼女らの倫理観が欠如した様子が恐ろ…

「ベロニカは死ぬことにした」 2006

★★☆☆☆ 自殺を図った女は、不思議な療養所で目覚め、後遺症で一週間後には死ぬと告げられる。 自殺は未遂に終わったにも関わらず、結局は一週間後に死ぬと知った主人公。この主人公がどうしたいのか、伝わってこない。まだ生きている事にがっかりして早く死に…

「墨東綺譚」 1992

★★★★☆ 女遊びを続ける中年の作家は、ある日迷い込んだ私娼窟で一人の女と出会い、心惹かれる。 主人公の女遊びは中途半端なものではなく、母親にその詳細を堂々と語り、小説に書いてそれを晒す、徹底したもの。もはやニヤニヤして茶化す類のものではなく、姿…

「野火」 2015

★★★☆☆ 太平洋戦争末期の南の島で、生死の間をさまよう日本兵たち。 極限状態の兵士たちがまるでゾンビのよう。もうほとんど人間には見えない。食料は尽き組織は壊滅的で、全く軍隊の体をなしておらず、ただ生きるためにさまよっているように見える。正直、勝…

「女が眠る時」 2016

★★★☆☆ 妻とともに休暇を過ごすリゾートホテルで、若い女と初老の男のカップルに興味を覚える作家の男。 小説も書けず、妻との関係も冷めている作家の男。女が成長していく様を記録しているという初老の男に、最初は意味がわからずその異様さに距離を取ろうと…

「君の名は。」 2016

★★★☆☆ 朝目が覚めると、時々、互いの体が入れ替わっていることに気づいた高校生の男女。 男女の体が入れ替わるっていうのは「転校生」を思い出させるが、思春期の少年少女にはたまらないモチーフなのだろうか。異性への関心を満足させる一つの妄想として。た…

「ふがいない僕は空を見た」 2012

★★★☆☆ アニメ好きの主婦と密会を重ねる高校生男子。 結構激しめの性表現があって、田畑智子は肌が白いな、と思いながらも、堂々とモザイクがかけられていて少し冷めた。こういうのって、モザイクをかけなくても良いように色々工夫するのが美学、みたいなとこ…

「橋のない川」 1992

★★★☆☆ 被差別部落に生まれた少年の成長。 被差別部落の人間はもっと交わらないように差別されているのかと思っていたがそうでもなかった。建前上は明治になって差別がなくなった事になっているからか。そうはいっても学校でも他の集落の生徒に馬鹿にされ、教…

「家族はつらいよ2」 2017

★★★★☆ 家族に運転をやめるよう説得されている老人が、飲み屋の女将とドライブ中に、長いこと音信不通だった昔の同級生と再会する。 老人の自動車免許返納の話なのかと思わせるような、最初はあまり方向性が感じられない展開。登場人物が多いと、人物紹介的に…

「ハッシュ!」 2002

★★★★★ 他人と距離を取り、どこか投げやりな人生を送っていた女が、医者の一言で人生について考え始め、傘を貸してくれたゲイのカップルの一人に、子供が欲しいと持ちかける。 女には彼女の望みを叶えてくれそうな若い男が近くにいたのに、なぜゲイのカップル…

「チルソクの夏」 2004

★★★★☆ 姉妹都市である下関市と韓国の釜山市が定期的に開催している陸上の交流大会に参加した女子高生グループ。そのうちの一人が、韓国人の男子選手と仲良くなり、一年後の再会を誓う。 わずか数日会っただけで互いに好きになり、その後離れ離れになることは…

「パンク侍、斬られて候」 2018

★★★☆☆ 藩内の派閥争いに乗じて取り立てられた浪人が、派閥の首領の指示に従いでっち上げた民衆の叛乱が収拾がつかなくなり慌てる。 時代劇ではあるが、「プラス」だの「パンク」だの横文字がセリフに次々と出てきたりとかなり自由な世界観。そのせいもあって…