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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

邦画

「珍遊記」 2016

★★★☆☆ 傍若無人の振る舞いをする男が、僧侶の法力によリ大人しくさせられ、お供をすることになる。 決して面白いわけでもなく笑えるわけでもないのに腹が立たないのは、最初からハードルが低くなっているから。もともとよく実写映画化なんかする気になったな…

「その夜の侍」 2012

★★★★☆ ひき逃げされて死んだ妻のために、復讐を果たそうとする男。 堺雅人演じる妻を亡くした男。いつも髪はぼさぼさ、汗だくの作業着で、外見に気を配れない、生きる気力を失っている感を出しているのだと思うが、あまりにもベタでちょっとコント感が出てし…

「幕末太陽傳」 1957

★★★★☆ 品川遊郭で豪遊するも代金を払わず、居座って様々な所に顔を出し小銭を稼ぐ男。 ストーリー自体も面白いが、まずは何よりもフランキー堺演じる男のキャラクターが良い。飄々として物腰が柔らかく人当たりがよく、だけど抜け目なく芯があり、反骨心も秘…

「僕の彼女はサイボーグ」 2008

★★☆☆☆ 誕生日をひとりで過ごす男の前に、謎の女性が現れる。 主人公とサイボーグの彼女が出会うシーンが不自然すぎて、すんなりその後の物語に入っていけなかった。意味ありげに自分に付いてくる挙動不審の謎の女が、食事しているテーブルに突然やって来たら…

「Summer Nude」 2003

★★☆☆☆ 里帰りをしていた女子大生が、ひょんなことから一人の青年と出会う。 タイトル的にひと夏の青春の1ページみたいな、若い二人の物語が展開されるのかと思っていたのだが、全然違って、様々な人物の色々なエピソードがときにすれ違いときに重なり展開し…

「潔く柔く」 2013

★★☆☆☆ 高校時代に大切な人を亡くした女性が、同じような経験をした男と知り合う。 思いを寄せる人間を失った喪失感から立ち直り、新たな一歩を踏み出すまでの軌跡を描いた物語。としたかったのだろうけど、失って数年ならまだしも、8年も経っているなら、相…

「行きずりの街」 2010

★★☆☆☆ 行方不明になった教え子を探しに東京にやってきた塾講師。 主人公が何考えているか良くわからないはっきりしない男で、キャラクターがまずいのか、演じる仲村トオルの演技が下手なのか、判断が難しい。 主人公が探偵のような第三者的立場で行方不明の…

「映画 ビリギャル」 2015

★★★★☆ エスカレーター式の大学への進学を絶たれた女子高生が、一念発起して慶応大学進学を目指す。 いかにも頭の悪そうなギャルの格好をして塾にやってきた女子高生に対して、かっこいいファッションだね、と塾講師が声をかける時点でもう赦されている感があ…

「スクラップ・ヘブン」 2005

★★☆☆☆ 退屈な事務仕事をこなす警察官が、ある日バスジャックに遭遇する。 序盤はどことなく「ファイトクラブ」を思い起こさせる展開。退屈な毎日に嫌気がさし、非日常を求める日々。映像表現なども凝ったりしている。ただしファイトクラブのように面白くはな…

「(ハル)」 1996

★★★★☆ パソコン通信で知り合い、互いの近況などをオンラインで語り合う男と女。 昔で言えば文通で、こういうやり取りは、互いに遠い所にいて素性も知らず、実際に顔を合わせることもないという気楽さから、身近な人には言えない本音をさらけ出したり、気兼ね…

「サッド ヴァケイション」 2007

★★★☆☆ 運転代行の仕事中に偶然、かつて自分を捨てて家を出ていった母親を見つけた男。 「Helpless」「EUREKA」に続く「北九州サーガ」の三作目。ということらしいが「Helpless」は見ていなくて、「EUREKA」は見たけど内容はほぼ忘れていて、序盤はうまく話の…

「桐島、部活やめるってよ」 2012

★★★★☆ バレー部のキャプテン、桐島が部活をやめたという噂が、同級生たちのいつもの日常に少しずつ微妙な変化をもたらしていく。 何度も時間を巻き戻しながら、様々な人物の視点を描いていく。最初の一瞬だけ戸惑ったが、それ以降はこんがらがることもなく状…

「紀子の食卓」 2006

★★★☆☆ 東京への進学を父親に反対されたことから、家出して上京し、ネットで知り合った女と会うことになった女子高生。 正直、東京の大学に進学するのを反対しただけでこんな事になっちゃうの?という気はしてしまうが、突発的に家出してしまう女子高生。別に…

「盲獣VS一寸法師」 2001

★★★☆☆ 知人の娘が失踪し、明智小五郎に捜査を依頼する男。 原作の江戸川乱歩らしいおどろおどろしい奇妙な世界。きっと描きたかったのはこの部分なんだろう。低予算とはいいながら、かなり手が込んだセットになっていて見応えがある。 だからなのか、謎解き…

「シャニダールの花」 2013

★★☆☆☆ 胸に花が咲く現象を研究する男と、そこで患者のセラピストして働き始める女。 胸に花が咲くのは女性のみということから、子供だとか恋とかを暗喩しているのだろうか。正直良く分からなかった。ただ、ほぼ女性のみが暮らす施設内で起きたことは、いかに…

「大鹿村騒動記」 2011

★★★☆☆ 村最大のイベントである大鹿村歌舞伎への出演を控えて落ち着かない男のもとに、駆け落ちした妻がその相手である幼馴染とともに戻ってくる。 駆け落ちしたのに、相手がボケてしまったからと旦那のもとに返しに来るのがすっとぼけていて面白い。実際にそ…

「劇場版 進撃の巨人 前編〜紅蓮の弓矢〜」 2014

★★★☆☆ 100年もの間、巨人の侵入を防いでいた城壁が破られ、巨人に母を殺された主人公は復讐を誓う。 普通のおじさんやおばさんの顔をした巨人たちが面白い。人間と同じ顔をしているだけに意思疎通が出来るような気になるのに全くそんなことはなく、こちらの…

「どん底」 1957

★★★☆☆ どん底の人間たちが住まう貧乏長屋に、一人の老人が加わる。 それぞれにそれぞれの理由があって、やがて同じ貧乏長屋で暮らすことになった住人たち。そんな彼らの悲喜こもごもの人間模様を、ほぼ長屋の中だけでまるで舞台のように描いている。しかしこ…

「穴」 2004

★★★☆☆ 「穴」をテーマにしたオムニバス作品。 映像の質の悪さ等で低予算感や、古臭さは感じさせるのだが、内容としてはどれもそんなに悪くはなかった。 「胸に開いた底なしの穴」 個人的にはあまり好みではなかった。もうちょっとおどろおどろしい感じが出て…

「わが母の記」 2012

★★★★☆ 幼い頃に一度見捨てられた事を根に持ちながらも、今は年老いた母親の面倒を見る作家の男。井上靖の自伝的小説が原作。 年老いた母親役の樹木希林がいつもの事だが、本当に良い演技をしている。ボケてるのかボケてないのか、まともかまともじゃないのか…

「松ヶ根乱射事件」 2007

★★★★☆ 警官の弟とひき逃げをしたことから事件に巻き込まれていく双子の兄。 タイトル的には八つ墓村的な凄惨な事件を想像してしまうが、実際にはどこかの田舎の片隅では起こっていそうな歪な事件が積み重ねられていく。閉じられた世界の窒息しそうな日々で皆…

「仮面学園」 2000

★★☆☆☆ ある日一人の生徒が仮面で登校し、やがて仮面をつけることが流行り始める。 冒頭の一人の生徒が仮面をつけて登校したシーン。やはり違和感というか唐突感しかなくて、ちょっとしたコントに見えてしまう。でもここで笑ってしまったら物語についていけな…

「愛と誠」 2012

★★★★☆ 幼少の頃に自分を助けるために額に傷を負った少年と再会し、彼に一途な想いをぶつける女子高生。 どうせ真面目に描いても滑稽さを感じてしまう劇画の原作を、それならと敢えて昭和歌謡のミュージカルシーンやコミカルなシーンを挿入することで上手く料…

「まほろ駅前狂騒曲」 2014

★★★☆☆ しばらく子供を預かってほしいという依頼を引き受けることになった便利屋。 すっかり前作の内容を忘れているので、本上まなみと松田龍平、二人が演じる役柄の間に何があったのかとか、その他の登場人物たちについて等々、全く覚えていない。だけどあま…

「長州ファイブ」 2006

★★★☆☆ 幕末に藩命により密かにイギリスに渡った長州五傑(井上馨・遠藤謹助・山尾庸三・伊藤博文・井上勝)の現地での様子を描く。 長州ファイブといいながら割と早い段階で長州スリーとなり、ツーとなり、あっという間にワンになってしまった。五人をすべて…

「金融腐蝕列島〔呪縛〕」 1999

★★★☆☆ 総会屋への不正融資疑惑に対して危機感を募らせる中堅社員と、反応の鈍い上層部。 事態を理解できずにその場しのぎの対応をして右往左往する幹部たち、責任を他人に押し付けてなんとか居座ろうとする重鎮、自らのメンツのためならあらゆる手段も辞さな…

「ヘルタースケルター」 2012

★★☆☆☆ 全身整形してモデルとして人気となり、女優、タレントとしても活躍を始めた女。 全身整形をしたことを抜きにすれば、若い女がモデルとして人気となり世間の注目を一身に集めるが、やがて歳をとり世間の注目が別の若い女性に移って、焦りや孤独を感じ始…

「夢売るふたり」 2012

★★★★☆ 経営していた居酒屋を火事で失い再起を目指す夫婦が、やがて結婚詐欺を行うようになる。 店を失い失意のまま過ごしていた男が、ふとしたきっかけで客の女と一夜を過ごし、大金を手に入れる。店の再建のために役立てようと喜んで飛んで帰ったのに、あっ…

「悪名」 1961

★★★☆☆ 逃げるのに失敗して再度遊郭に売り飛ばされた知り合いの女を救出に向かう男とその弟分。 慣れるまではセリフが聞き取りにくい。古いからということもあるのだろうが、キツい印象を受ける河内弁も影響している。 今なら見所は勝新太郎と中村玉緒の実の…

「魔界転生」 1981

★★★☆☆ 島原の乱で無念の死を遂げた天草四郎時貞が蘇り、同様に無念の死を遂げた宮本武蔵らを蘇らせ、それぞれが現世で果たせなかった無念を晴らそうとする。 天草四郎役の沢田研二が、転生した者たちのリーダーとしてのカリスマ性を感じさせる演技で素晴らし…