★★★☆☆
内容
5つの短編で構成されるアンソロジー。
感想
ストーリーがあるのか無いのかわからないような抽象的な内容の話が続く。各話の主人公たちが胸中を語りながら進行し、抽象的というよりも詩的と言ってもいいのかもしれない。
こういった短編映画のオムニバスは観終わった後、なんだかなぁ、という感想になりがちだが、この映画はそんなに悪い気分ではなかった。どの短編も、なんだかんだある人生のポジティブな面を見ようとしているからなのかもしれない。どの短編も悪くなかったが、中でも柄本明演じる男が酔いつぶれていく姿を描いた物語が良かった。
アナログ感のある独特の映像で、物語にもう少しだけ具体性を持たせれば、ウォン・カーウァイっぽい映画になるのかな、と思った。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 御法川修
出演 松田龍平/市川実日子/片山瞳/松田美由紀/遠山景織子/尾美としのり/あがた森魚/木野花