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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「イップ・マン 序章」 2008

★★★★☆ 武術の町で最強と敬意を払われ、余裕のある生活を送っていた武闘家が、勃発した日中戦争の影響で苦しい生活を強いられることになる。ブルース・リーの師匠として知られるイップ・マン(葉問)の物語。 日中戦争で日本軍に占領された町での、日本の軍人…

「ウエスタン」 1968

★★★★☆ 結婚するために西部にやって来た女は、結婚相手の一家が襲撃に遭い、皆殺しにされたことを知る。 普通に撮ればきっと90分ぐらいで終わりそうな、165分の映画。じゃあ残りの75分で描かれているのは何かと言われれば、それは「美学」。 冒頭からすごい。…

「モヒカン故郷に帰る」 2016

★★★★☆ デスメタルバンドのボーカルをする男が、結婚の報告のために妊娠した彼女を連れて、故郷である広島の離島へ帰る。 冒頭の柄本明演じる父親が、指導する中学の吹奏楽部の部員たちに、矢沢永吉のモノマネで説教する姿が面白すぎた。正直、もうちょっと見…

「イエスマン “YES”は人生のパスワード」 2008

★★★★☆ 離婚で傷つき、あらゆるものを拒んで暮らす男が、 あるセミナーへの参加を機に何事にも「イエス」と答えるようにしたことから、人生に変化が訪れる。 笑わせたいばっかりではなく、ちゃんと物語の筋を踏まえているときのジム・キャリーは面白い。こう…

「世界一やさしい問題解決の授業 自分で考え、行動する力が身につく」 2007

★★★★☆ わずか110ページで、イラストや図も多く用いられており、簡単に読み終えることができる。内容もタイトル通り、中高生でも分かるようなやさしい内容となっている。というよりも、最後に父兄や教師にあてた文章があることから、中高生に向けた本なのかも…

「早熟のアイオワ」 2008

★★★★☆ ポーカー賭博、ドラッグ、売春が行われる「ポーカーハウス」に母親と共に暮す三姉妹。監督自身の子供時代の実話に基づいた物語。 母親が売春婦で家には怪しげな大人たちが集う家という、子供が育つには最悪と言える環境のはずなのに、三姉妹の様子は想…

「「男はつらいよ」を旅する」 2017

★★★★☆ 映画「男はつらいよ」シリーズの舞台を巡る紀行文。 「男はつらいよ」の魅力は渥美清演じる主人公、車寅次郎の魅力というのが勿論大きいが、彼が旅する日本各地の風景というのも大きな要素となっている。今ではあまり見ることのできなくなった古き良き…

「ソルト」 2010

★★★★☆ ロシアから亡命した男を尋問していたCIAの女諜報員は、ロシア大統領を暗殺を計画している人物として自らの名を挙げられ、CIAに追われることになる。 途中でダレることなく、最初から最後まで息つく暇もない緊張感のあるシーンの連続。主演のアンジェリ…

「8月の家族たち」 2013

★★★★☆ 父親が家政婦を雇った直後に失踪し、残された母親を心配して三人の娘と親族が集まる。 冒頭の家政婦を雇うシーンからのタイトルバック、そしてそれが終わると当事者の父親はすでに失踪した後、という小気味の良い展開。それを受けて、妹一家、娘一家が…

「勝間式超ロジカル家事」 2017

★★★★☆ こういう類の本はたくさんあるが、この本はモデルのようなキラキラとした生活をしたいとか、ナチュラル系の雑誌のような季節を感じる手間ひまかけた生活を楽しみたいとか、そういうのではなく、そんなのどうでもいいから最低限のことはなんとかやりた…

「サンダーボルト」 1974

★★★★☆ かつての銀行強盗の仲間から分け前をめぐって追われていた男は、たまたま出会った若い男に助けられる。 クリント・イーストウッドとジェフ・ブリッジス、二人が演じる少し歳の離れた相棒同士の出会いが、なんというか暴力的。まったくそんな必要がない…

「黒い家」 1999

★★★★☆ 顧客に呼び出され訪問した先で、その息子の自殺の第一発見者に仕立て上げられた保険会社社員が、保険金の支払いを執拗に迫られる。 西村雅彦演じる何を考えているのかわからない挙動不審ないつも揺れている男と、大竹しのぶ演じる話が伝わらなさそうな…

「知的複眼思考法」 1996

★★★★☆ 一つではなく複数の視点を持つことにより多面的に物事を捉え、常識にとらわれない考え方を身につける。 本の読み方、文章の書き方、複眼思考の方法、そのコツと順を追って説明されており、わかりやすい構成になっている。読書の方法から始まり、情報を…

「聯合艦隊司令長官 山本五十六」 2011

★★★★☆ 日米の戦いが始まろうとする時期からの、 連合艦隊司令長官、山本五十六の姿を描く。 米国との戦争を望む世間の空気に耐えきれず、何の勝算もなくただ流されて開戦に舵を切る海軍大臣に寒気がした。どんな策があるのかと尋ねられて、それは追い追い考…

「終戦のエンペラー」 2013

★★★★☆ 日本降伏後にマッカーサーと共にやって来た将校は、天皇の戦争責任について調査するよう命じられる。 天皇の戦争への関与の調査の合間に、主人公と日本人のかつての恋人との思い出が回想されながら物語は進む。個人的には恋模様の話はどうでもいいから…

「パンドラの匣」 2009

★★★★☆ 結核療養所で過ごす青年が、退所した友人に手紙で療養所内の様子を綴る。 療養所とはいえ、あまり病状がひどくなさそうな患者たちばかりで悲惨さは感じられず、たくさんの看護婦に囲まれていて、なんだか楽しそうな場所だ。皆があだ名で呼び合い、独特…

「日本のいちばん長い日」 2015

★★★★☆ 第2次大戦の敗戦濃厚の中で組閣された鈴木貫太郎内閣が、ポツダム宣言の受諾を決めた一日を描く。 負けを認めること自体も悔しいだろうし、その手続を自らの手で行うことにより我が身に降りかかるだろうあらゆるリスクも理解した上で、それでもその責…

「キャプテンサンダーボルト」 2014

★★★★☆ 勘違いにより謎の男に狙われることになった男が、偶然出会った小学校時代の友人と共に形勢逆転を目論む。 伊坂幸太郎と阿部和重、二人の作家による共作。役割分担をして各章ごとにそれぞれが交互に書いているのかと思っていたのだが、どこをどっちが書…

「映画長話」 2011

★★★★☆ 立教大でゼミ生と先生という関係だった三人による映画談義。 鼎談当時の映画をきっかけにしながら、古今東西の映画の名前が次々と挙げられていく。ほとんどが見たことない映画だが、彼らの話を聞いているとどれも観なきゃいけない気になってくるから不…

「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」 2009

★★★★☆ 不法移民として連行された女に、息子を助けてほしいと頼まれた移民局の男。 ハリソン・フォードの国境を舞台にしたアクション映画、とポスターではミスリードしている感もあるが、実際は不法滞在者と彼らに関わる人間たちの群像劇。ちなみに「I.C.E」…

「ウェイバック -脱出6500km-」 2010

★★★★☆ シベリアの強制収容所に送られたポーランド人の男は、仲間とともに脱出を図る。 こういった脱獄ものは普通、追手との心理戦のようなものが中心となるが、この映画では追手の存在感ゼロ。その代り、大きな存在感で彼らの前に立ちふさがるのが過酷な大自…

「その夜の侍」 2012

★★★★☆ ひき逃げされて死んだ妻のために、復讐を果たそうとする男。 堺雅人演じる妻を亡くした男。いつも髪はぼさぼさ、汗だくの作業着で、外見に気を配れない、生きる気力を失っている感を出しているのだと思うが、あまりにもベタでちょっとコント感が出てし…

「幕末太陽傳」 1957

★★★★☆ 品川遊郭で豪遊するも代金を払わず、居座って様々な所に顔を出し小銭を稼ぐ男。 ストーリー自体も面白いが、まずは何よりもフランキー堺演じる男のキャラクターが良い。飄々として物腰が柔らかく人当たりがよく、だけど抜け目なく芯があり、反骨心も秘…

「最高の人生のつくり方」 2014

★★★★☆ 妻を亡くしアパートで一人暮らしをする気難しい男が、暫くの間、孫娘を預かることになる。 独善的で口が悪く、アパートの隣人たちに嫌われる男。しかし、妻の闘病に付き添い看取った過去がある。きっとこの妻との最後を中心に描いていれば、この人は愛…

「MUD -マッド-」 2013

★★★★☆ 木の上に引っかかった船を見るために川の中州にやって来た二人の少年は、そこで野宿をする不思議な男と出会う。 アメリカの田舎の子どもたちは、ボートを操縦したり、バイクに乗ったりとなんだか自由だ。そういうのがないとやってられないほど、だだっ…

「マジック・マイク」 2012

★★★★☆ いつか事業を成功させることを夢見て、夜はストリッパーとして働く男。 実際にストリッパーとして働いていたこともあるというチャニング・テイタム。たしかに普通にストリッパーとしてやっていけそうなダンスを披露している。そしてオーナー役のマシュ…

「映画 ビリギャル」 2015

★★★★☆ エスカレーター式の大学への進学を絶たれた女子高生が、一念発起して慶応大学進学を目指す。 いかにも頭の悪そうなギャルの格好をして塾にやってきた女子高生に対して、かっこいいファッションだね、と塾講師が声をかける時点でもう赦されている感があ…

「ロンドンゾンビ紀行」 2012

★★★★☆ ゾンビが大量に現れ人々を襲う事態が発生する中、老人ホームで暮らす祖父を救出に向かう孫たち。 ゾンビコメディ映画ということだが、頭を吹っ飛ばしたりバラバラになった肉片が散らばったりと、表現自体は普通のゾンビ映画と同じでかなりグロテスク。…

「(ハル)」 1996

★★★★☆ パソコン通信で知り合い、互いの近況などをオンラインで語り合う男と女。 昔で言えば文通で、こういうやり取りは、互いに遠い所にいて素性も知らず、実際に顔を合わせることもないという気楽さから、身近な人には言えない本音をさらけ出したり、気兼ね…

「桐島、部活やめるってよ」 2012

★★★★☆ バレー部のキャプテン、桐島が部活をやめたという噂が、同級生たちのいつもの日常に少しずつ微妙な変化をもたらしていく。 何度も時間を巻き戻しながら、様々な人物の視点を描いていく。最初の一瞬だけ戸惑ったが、それ以降はこんがらがることもなく状…