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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「チョンキンマンションのボスは知っている アングラ経済の人類学」 2019

★★★★☆ 内容 香港・チョンキンマンションで怪しい商売をして暮らす東アフリカのタンザニア人たち。彼らの生活に密着し、そこから見えてきた独特の考え方や独自のシステムを紹介する。 感想 天然石や中古車等の輸出入業から売春などの裏稼業まで、様々な商売を…

「またまたあぶない刑事」 1988

★★★★☆ あらすじ 若手実業家の裏の顔を追う二人の刑事。シリーズ第2作目。 感想 30年以上前の作品なので、演出やセリフ、衣装などに時代を感じて今の感覚ではちょっと…と思ってしまう部分は確かにあるのだが、観ているうちになんだかんだでやっぱこのコンビ…

「東京自叙伝」 2014

★★★★☆ あらすじ 明治維新から現代にいたる各時代に、東京の地霊が憑依した人物たちの物語。 感想 明治維新から現代にいたるまでの東京・日本の歴史が、時代ごとに6人の人物の目を通して描かれていく。東京の地霊が彼らに順に乗り移っているという設定で、彼…

「フェーム 」 1980

★★★★☆ あらすじ ニューヨークの舞台芸術専門の高校に入学した生徒たちの4年間。 感想 ダンス、楽器、演劇からなる舞台芸術専門学校のオーディション風景から映画は始まる。そしてこのオーディションにやって来た若者たちが皆個性的な事に驚く。こういう学校…

「ある過去の行方」 2013

★★★★☆ あらすじ 離婚手続きのために元妻のいるフランスにやって来た男は、義理の娘の素行不良を相談される。 感想 離婚するためにイランからパリの家に戻ってきた途端、妻は新しい男と再婚するつもりで、しかも既に相手の連れ子と共に同居しているのを知った…

「ヒートアイランド」 2007

★★★★☆ あらすじ ひょんなことから強盗団の大金を盗んでしまい、強盗団、ヤクザらに追われることになってしまった少年たち。 感想 主人公ら少年グループに、強盗団、暴力団、それに漁夫の利を狙う別の暴力団やブラジル人組織と、たくさんの人間が入り乱れて展…

「ムービー43」 2013

★★★★☆ あらすじ 映画会社に脚本の売り込みをかけ、幹部相手にその酷い内容をプレゼンする男。 感想 脚本家が持ち込んだ脚本の内容を語るという形で、何本ものコントが繰り広げられる映画。コントごとに監督や出演者が変わるので、スタッフ・キャストの数がす…

「侍女の物語」 1985

★★★★☆ あらすじ 宗教国家となった近未来のアメリカで、支配者層の子どもを産む道具として生きる事になっていまった女性。 感想 タイトルからどことなく中世ヨーロッパの貴族社会を描いた物語なのかと想像していたが、近未来のディストピア社会を描いたSF小説…

「危険な関係」 1988

★★★★☆ あらすじ 自分を裏切った愛人が若い女性と婚約したことを知り、復讐のために相手の女性を手籠めにするようプレイボーイの子爵に依頼する侯爵夫人。 感想 裏切った恋人に復讐するため、その結婚相手をかどかわしてとんでもない女と結婚したと、恥をかか…

「廃市」 1983

★★★★☆ あらすじ 卒業論文を書くために、運河がはりめぐされた古い町にやって来た青年は、滞在する旧家の複雑な事情に気付く。タイトルの読みは「はいし」。 感想 日本のベニスとも呼ばれる福岡県の柳川にやってきた主人公。水の音が常に聞こえ少しざらついた…

「サニー 永遠の仲間たち」 2011

★★★★☆ あらすじ 偶然再会した癌に冒され余命わずかな高校時代の友人の願いを叶えるため、かつての仲間を探す主人公。 感想 かつての同級生たちを探すうちに過去の思い出が蘇ってくる主人公。家族に恵まれて幸せな生活を送りながらも、どこか満たされない気持…

「ディス・イズ・アメリカ 「トランプ時代」のポップミュージック」 2020

★★★★☆ 内容 2010年代後半の各グラミー賞授賞式のトピックを紹介しながら、アメリカ社会の政治と音楽のつながりを読み解いていく。ラジオ番組の内容を再構成したもの。 感想 グラミー賞授賞式の出席者たちの政治的言動や社会的メッセージを通して、アメリカ社…

「菊とギロチン」 2018

★★★★☆ あらすじ 大正時代。無政府主義者が集う「ギロチン社」のメンバーたちが、女相撲の一行と交流する。 感想 アナーキストと女相撲というのは意外な組み合わせという気がするが、共に現実に抗うという意味では似ているのか。アナーキストは政治体制に、女…

「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」 1997

★★★★☆ あらすじ イギリスと中国の戦争を仕掛けようと画策するメディア王を追うジェームズ・ボンド。シリーズ第18作目でピアース・ブロスナン版の第2作目。 感想 今回の悪玉はメディア王。世界中にテレビや新聞などのメディアを持ち、権力の弱みを握って情…

「ユリシーズ」 1954

★★★★☆ あらすじ トロイ戦争を終えた英雄ユリシーズは帰国の途に着くが、様々な困難が彼の前に立ちはだかる。イタリア映画。 感想 主人公が帰国の途中に遭遇した出来事が描かれていく物語。数ある出来事の中では、単眼の巨人ポリュペーモスとの出来事を描くエ…

「読書は格闘技」 2016

★★★★☆ 内容 「読書は格闘技」と唱える著者の読書の実践方法を紹介する。 感想 「正義」「時間管理術」「グローバリゼーション」など、各テーマごとに様々な本を紹介しつつ、著書がそれらの本との「格闘」の結果得られた知見や考察などが語られていく。たくさ…

「ミッション・ワイルド」 2014

★★★★☆ あらすじ アメリカ西部開拓時代。精神を病んでしまった三人の女性を遠い地の教会に連れていくことになった女は、たまたま出会った男に協力を要請する。 感想 一つの小さな開拓村で、三人も精神を病んだ者が出るというのは驚きだ。厳しい自然を相手に何…

「ジムノペディに乱れる」 2016

★★★★☆ あらすじ かつては名を馳せるも今や落ちぶれてしまった映画監督の一週間。ロマンポルノ・リブート・プロジェクトの作品。 感想 タイトルにある「ジムノベディ」て何だろうと思って後で調べたら、エリック・サティのピアノ独奏曲の曲名だった。映画では…

「ウンコな議論」 2005

★★★★☆ 内容 日々様々な場所で繰り広げられている「ウンコな議論」。その中身について考察する。原題は「On Bullshit」。 感想 まずこの本の邦題がよくないよなと思ってしまう。たとえ中身が頷けるものだったとしても、日常の会話の中でこの本の名前を言い出…

「アジアンタムブルー」 2002

★★★★☆ あらすじ 恋人を失った悲しみから立ち直れない男。 感想 恋人を失った悲しみに打ちひしがれ、仕事にも行かずデパートの屋上で時間を潰す日々を繰り返す主人公。 そこで頭をよぎっているのは恋人との思い出だけでなく、これまでの人生の様々な出来事だ…

「シング・ストリート 未来へのうた」 2016

★★★★☆ あらすじ 舞台は80年代、アイルランド・ダブリン。一目惚れした女の子に近づくためにバンドを始めた男子高生。 感想 デュラン・デュランやa-haなど、80年代イギリスの音楽に影響を受けた男子高生がバンドを始める。個人的にはこの時代の音楽はダサく感…

「ゼロの焦点」 1961

★★★★☆ あらすじ 結婚直後に出張先の金沢で消息を絶った夫を探す新婚の妻。 感想 序盤に主人公の夫が出張に出かけた後、この夫婦がどのように結婚に至ったのか、お見合い、結婚式の様子などを簡潔に描いてみせる構成は、テンポが良くて小気味よかった。この映…

「007 ゴールデンアイ」 1995

★★★★☆ あらすじ ロシアで奪われた電磁波攻撃兵器「ゴールデンアイ」の行方を追うジェームズ・ボンド。シリーズ第17作目でピアース・ブロスナン版 第1作目。 感想 冒頭の、落下する無人の飛行機にジェームズ・ボンドが飛び乗るアクションがすごかった。スタ…

「さらば映画の友よ インディアンサマー」 1979

★★★★☆ あらすじ 映画好きという同じ趣味を持つおじさんと仲良くなった浪人生。 感想 映画館で起きたちょっとした出来事で知り合い、そこから映画の話で盛り上がり、別れ難くなって東京から沼津の主人公の家まで付いてきてしまう映画好きのおじさん。冷静に考…

「潜入者」 2016

★★★★☆ あらすじ 80年代、巨大な麻薬カルテルの全容を探るために潜入した捜査官。実話を基にした物語。 感想 マネーロンダリングを請け負うという名目で、麻薬カルテルに近づいた主人公ら潜入捜査官たち。そもそもマネーロンダリングの仕組みが分かりづらいし…

「AV」 2005

★★★★☆ あらすじ 日本のAV女優と関係を持ちたいと、嘘の映画撮影話をでっちあげて出演オファーを出した学生たち。香港映画。 感想 スタイリッシュな映像にファッションや音楽など、当時流行った映画のスタイル。ウォン・カーウァイ的というか。そんな雰囲気の…

「グロースハッカー」 2013

★★★★☆ 内容 見込み客を集めるだけでなく、製品・サービスの開発からその後の成長までに関わっていく新しマーケティングのスタイル「グロース・ハック」について紹介する。 感想 大々的な予算を使って有名人を招待して派手な発表会を行い、皆の注目を集め宣伝…

「荒野のストレンジャー」 1973

★★★★☆ あらすじ 湖の畔の小さな町を訪れた男は、復讐のためにやって来るだろう刑務所帰りの男たちを追い払って欲しいと頼まれる。 感想 冒頭で住民たちのよそ者に対する冷たい視線を浴びながら、意に介さず悠々としているクリント・イーストウッド演じる主人…

「戦国自衛隊」 1979

★★★★☆ あらすじ 戦国時代にタイムスリップしてしまった自衛隊隊員たち。 感想 自衛隊がタイムスリップしてしまう描写が、アナログ感はあるのだが意外と説得力があって良かった。CGを使ってスマートに表現するよりも、この時代ぐらいの、今ある技術でなんとか…

「本の読み方 スロー・リーディングの実践」 2006

★★★★☆ 内容 本をじっくりと読んで堪能する読書法の紹介。 感想 速読がすごいとは思ってはいないのだが、自分もどちらかというと本を読み飛ばしてしまいがち。なのでスローリーディングを提唱する本書はなかなか興味深かった。中でも心に残ったのは「「辞書癖…