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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「その夜の侍」 2012

★★★★☆ ひき逃げされて死んだ妻のために、復讐を果たそうとする男。 堺雅人演じる妻を亡くした男。いつも髪はぼさぼさ、汗だくの作業着で、外見に気を配れない、生きる気力を失っている感を出しているのだと思うが、あまりにもベタでちょっとコント感が出てし…

「幕末太陽傳」 1957

★★★★☆ 品川遊郭で豪遊するも代金を払わず、居座って様々な所に顔を出し小銭を稼ぐ男。 ストーリー自体も面白いが、まずは何よりもフランキー堺演じる男のキャラクターが良い。飄々として物腰が柔らかく人当たりがよく、だけど抜け目なく芯があり、反骨心も秘…

「最高の人生のつくり方」 2014

★★★★☆ 妻を亡くしアパートで一人暮らしをする気難しい男が、暫くの間、孫娘を預かることになる。 独善的で口が悪く、アパートの隣人たちに嫌われる男。しかし、妻の闘病に付き添い看取った過去がある。きっとこの妻との最後を中心に描いていれば、この人は愛…

「MUD -マッド-」 2013

★★★★☆ 木の上に引っかかった船を見るために川の中州にやって来た二人の少年は、そこで野宿をする不思議な男と出会う。 アメリカの田舎の子どもたちは、ボートを操縦したり、バイクに乗ったりとなんだか自由だ。そういうのがないとやってられないほど、だだっ…

「マジック・マイク」 2012

★★★★☆ いつか事業を成功させることを夢見て、夜はストリッパーとして働く男。 実際にストリッパーとして働いていたこともあるというチャニング・テイタム。たしかに普通にストリッパーとしてやっていけそうなダンスを披露している。そしてオーナー役のマシュ…

「映画 ビリギャル」 2015

★★★★☆ エスカレーター式の大学への進学を絶たれた女子高生が、一念発起して慶応大学進学を目指す。 いかにも頭の悪そうなギャルの格好をして塾にやってきた女子高生に対して、かっこいいファッションだね、と塾講師が声をかける時点でもう赦されている感があ…

「ロンドンゾンビ紀行」 2012

★★★★☆ ゾンビが大量に現れ人々を襲う事態が発生する中、老人ホームで暮らす祖父を救出に向かう孫たち。 ゾンビコメディ映画ということだが、頭を吹っ飛ばしたりバラバラになった肉片が散らばったりと、表現自体は普通のゾンビ映画と同じでかなりグロテスク。…

「(ハル)」 1996

★★★★☆ パソコン通信で知り合い、互いの近況などをオンラインで語り合う男と女。 昔で言えば文通で、こういうやり取りは、互いに遠い所にいて素性も知らず、実際に顔を合わせることもないという気楽さから、身近な人には言えない本音をさらけ出したり、気兼ね…

「桐島、部活やめるってよ」 2012

★★★★☆ バレー部のキャプテン、桐島が部活をやめたという噂が、同級生たちのいつもの日常に少しずつ微妙な変化をもたらしていく。 何度も時間を巻き戻しながら、様々な人物の視点を描いていく。最初の一瞬だけ戸惑ったが、それ以降はこんがらがることもなく状…

「ペーパーボーイ 真夏の引力」 2012

★★★★☆ 冤罪の疑いがある死刑囚を取材するために同僚とともに戻ってきた新聞記者の兄とそれを手伝う弟。 てっきり不当な裁判によって死刑にされてしまった男の無実を晴らし、正義のために戦う人たちの姿を描いていくのかと思って観ていたのだが、序盤で死刑囚…

「ジャッジ・ドレッド」 2012

★★★★☆ 近未来、裁判官・陪審員・処刑人の権限を持つジャッジであるドレッドは、新人を伴って訪れた事件現場の巨大ビルで閉じ込められ、犯罪者に命を狙われる。 スタローン主演の同名映画のリブート作品。このスタローンの映画、確かあまり評判が良くなかった…

「パーフェクト・センス」 2011

★★★★☆ 謎の感染症により、嗅覚、次に味覚、そして聴覚と、徐々に感覚を失っていく人類。 全体的に暗いトーンで物語は展開していく。しかし、だからといってつまらないというわけではなく、むしろ物語に惹き込まれてしまう。 感染症により殆どの人類が次第に…

「ダニー・ザ・ドッグ」 2005

★★★★☆ 戦うことだけを教えられて育ち、今は高利貸の用心棒として相手を痛めつける日々を過ごす男が、ある日盲目の調律師と出会う。 ゴリゴリのアクション映画かと思っていたら、ハートウォーミングなドラマもあるアクション映画だった。このハートウォーミン…

「ブリッツ」 2011

★★★★☆ 荒っぽい捜査でマスコミの標的にされている刑事が、新任の警部と共に連続警官殺しの犯人を追う。 マスコミに予告をし、警官ばかりを狙う殺人犯。警官を襲う描写がかなりリアル。早々に警察に目をつけられるが足を出さない。割と杜撰な犯行のように見え…

「すばらしい新世界」 1932

★★★★☆ 人間が工場で生産され、所属する階級にふさわしいように教育されていく未来の世界。 生まれる前から自らの階級や仕事が決まっている人生。孤独や不満は悪とされ、フリーセックスや薬物が奨励される世界。いわゆるディストピア小説なのだが、そういった…

「わが母の記」 2012

★★★★☆ 幼い頃に一度見捨てられた事を根に持ちながらも、今は年老いた母親の面倒を見る作家の男。井上靖の自伝的小説が原作。 年老いた母親役の樹木希林がいつもの事だが、本当に良い演技をしている。ボケてるのかボケてないのか、まともかまともじゃないのか…

「スタンフォード式 最高の睡眠」 2017

★★★★☆ スタンフォード大学医学部精神科教授で、同大学の睡眠生体リズム研究所の所長による最新の医学的根拠に基づく最高の睡眠を手に入れる方法。 ちなみに著者は寝具の「エアウィーヴ」の開発研究にも携わったようだ。 エアウィーヴ スマート 025 高反発 マ…

「松ヶ根乱射事件」 2007

★★★★☆ 警官の弟とひき逃げをしたことから事件に巻き込まれていく双子の兄。 タイトル的には八つ墓村的な凄惨な事件を想像してしまうが、実際にはどこかの田舎の片隅では起こっていそうな歪な事件が積み重ねられていく。閉じられた世界の窒息しそうな日々で皆…

「ラスト3デイズ 〜すべて彼女のために〜」 2008

★★★★☆ 冤罪で20年間の服役生活を宣告された妻を、脱走させる計画をする夫。 冤罪の妻を救うため、もはや司法を一切信じず、力ずくの行動に出るというのがすごい。ただ、状況証拠が揃い、真犯人も見つけられない中で無罪を証明するのは難しいわけで、だからと…

「火星に住むつもりかい?」 2015

★★★★☆ 監視社会で密告により危険人物が捕らえられ公開処刑されてしまう社会で、体制に楯突く謎の男が現れる。 軽やかな雰囲気のタイトルからは想像できない、ずっしりとした内容の物語。警察組織の中に平和警察というテロを未然に防ぐための組織ができ、各地…

「愛と誠」 2012

★★★★☆ 幼少の頃に自分を助けるために額に傷を負った少年と再会し、彼に一途な想いをぶつける女子高生。 どうせ真面目に描いても滑稽さを感じてしまう劇画の原作を、それならと敢えて昭和歌謡のミュージカルシーンやコミカルなシーンを挿入することで上手く料…

「SINGLE TASK 一点集中術 「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる」 2017

★★★★☆ シングルタスクの効用を説いた本。 電話にテレビにメールにSNSにと、現代は様々な情報が個人の生活に勝手に入りこんでくる社会である。そんな状況に置かれるとついついそれぞれの情報に反応してしまい、いつの間にか同時進行で様々なことをやってしま…

「ザ・コミットメンツ」 1991

★★★★☆ アイルランド・ダブリンでソウルミュージックのバンドを結成するためにメンバーを募集するマネージャー。 ヨーロッパにおけるアイルランド人を、アメリカにおける黒人と同じ立ち位置だと見立てているのが面白い。そしてそれを決して卑下しているわけで…

「夢売るふたり」 2012

★★★★☆ 経営していた居酒屋を火事で失い再起を目指す夫婦が、やがて結婚詐欺を行うようになる。 店を失い失意のまま過ごしていた男が、ふとしたきっかけで客の女と一夜を過ごし、大金を手に入れる。店の再建のために役立てようと喜んで飛んで帰ったのに、あっ…

「ラストベガス」 2013

★★★★☆ 60年来の親友4人組の一人が若い女性と結婚することになり、ラスベガスに集まって結婚前のパーティを行う計画を立てる。 少年時代のちょっとしたエピソードから始まって、一気にその60年後に舞台が飛ぶ。青春時代の彼らの思い出や幼馴染の女性をめぐ…

「BIUTIFUL ビューティフル」 2010

★★★★☆ 末期の病気であることを知った男は、残される家族や周辺について考え、動き始める。 細かな説明もなく断片的な映像で、序盤はあまり状況が飲み込めないまま、物語が進む。エピソードが積み重なっていくことで、主人公の置かれた状況、人間関係などが次…

「その男ヴァン・ダム」 2008

★★★★☆ 離婚問題などで疲れ果て、故郷のベルギーに一時帰国したジャン=クロード・ヴァン・ダムが、郵便局で強盗事件に巻き込まれる。 冒頭の割と凄い長回しのアクションシーン。映画の中では敵が何人いようと、彼ならなんとかしてしまう。でも、実際に事件に…

「柳生一族の陰謀」 1978

★★★★☆ 徳川二代将軍秀忠の死による家光と忠長の将軍後継争い。 なかなか豪華な面々。だが正直、後継争いに決着がつくまではそれぞれに大した見せ場もなく、役者陣を活かしきれなかったなぁと思っていたのだが、後継争いに決着がついてからが本番だった。 後…

「かくて行動経済学は生まれり」 2017

★★★★☆ 行動経済学者を生み出した二人の心理学者、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの足跡を追う。「マネー・ボール」の著者による本。 まず最初に興味をひかれるのは、彼らの出自であるユダヤ人、イスラエル人という人たちだ。特にダニエル・…

「ぼくたちの家族」 2014

★★★★☆ 母親が余命わずかと診断され、動揺する家族。 突然倒れたわけでもないのに、様子がおかしいからと病院に連れて行ったら、一週間がヤマとか言われたらそりゃ動揺する。だけどそこからは闘病の物語と言うよりは、家族の一人が死ぬかもしれないという事態…