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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「女囚701号/さそり」 1972

★★★★☆ 愛した男に騙され刑務所に入れられた女が、看守や他の女囚に目を付けられ虐げられながらも耐え、裏切った者たちへの復讐の念を募らせる。 君が代、日の丸の掲揚から始まり、主人公の脱走未遂から映画タイトルの表示、そして主題歌とともに身体検査のた…

「月と六ペンス」 1919

★★★★☆ 一時期親交のあった有名な画家について語る作家の男。画家のポール・ゴーギャンの生涯をモデルにしている。 40代の途中まで堅実な人生を送ったのに、その後妻と子供を捨てて画家になり、知人の妻を奪って捨て、一切反省する事もなく周囲には悪態をつき…

「ラスト・ソルジャー」 2010

★★★★☆ 中国の戦国時代、梁と衛の戦争で両軍壊滅的となるが、生き残った1人の兵士が敵国の将軍を捕らえ、恩賞目当てで自国に連れ帰ろうとする。 戦争で両軍がほぼ全滅になる状況とはどんな状況なのかよくわからないが、両者の力が拮抗して一歩も引かなかった…

「フルートベール駅で」 2013

★★★★☆ 年明け未明の駅で丸腰の黒人男性が警官に射殺された実際の事件を題材に、その男性が射殺されるまでの一日を描く。 主人公は浮気もするし、無職だし、前科者でもある。だけどそれだけじゃなく、娘を愛し、母親の誕生日を皆で祝い、見知らぬ人にも気さく…

「GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代」 2014

★★★★☆ 組織心理学者による「与える人」が大きな成功を収めているその理由や方法の紹介。 世の中の様々な関係はギブ&テイクで成り立っている。何かをしてもらったらお返しに何かをしてあげる、互いに持ちつ持たれつで助け合っている。しかしそんな関係を詳細…

「世界しあわせ紀行」 2012

★★★★☆ ジャーナリストとして戦争や迫害、貧困など不幸に見舞われた国々を取材してきた著者が、あまり報道されることのない幸せに着目し、その観点から各国を取材する。 著者が訪れる国々は様々だ。幸福度調査でポイントが高かったアイスランドやスイス、国民…

「アポカリプト」 2006

★★★★☆ 集落が襲われ、妻子を匿うことは出来たが、自らは捕まり、連行されることになった男。 中南米の森で狩猟生活を行う部族。森の中を走り回り獲物を捕まえ、皆と分け合う。集落に戻り、家族や仲間と焚き火を囲んで老人が語る物語を聞いたり、皆で踊って憩…

「日本の黒い夏 冤罪」 2001

★★★★☆ ドキュメンタリーを制作している高校生が、テレビ局に取材に訪れ、テレビ局員と共に松本サリン事件の第一通報者に対しての警察やマスコミの対応を振り返る。 観ていて陰鬱たる気分になっていく。被害者の男は、サリンにより妻は意識不明の重体となり、…

「恋人はセックス依存症」 2013

★★★★☆ 自助グループの集まりにも参加しているセックス依存症の男が、一人の女性と出会う。 日本語タイトルとこのヴィジュアルイメージは、内容を誤解させて客を集めるスタイル。グウィネス・パルトローが依存症で、ちょっとサイコパス風な映画だと勘違いして…

「舞台」 2014

★★★★☆ ニューヨークに一人でやって来た男は、滞在初日に貴重品の入ったバッグを盗まれてしまう。 自意識が過剰な主人公。後でしっぺ返しを食って恥ずかしい思いをするからはしゃがないし、何かを演じる自分を誰かに気づかれないかと恐れてもいる。だからニュ…

「あん」 2015

★★★★☆ 暗い過去を背負った男の営むどら焼き屋に、1人の老女が雇って欲しいとやってくる。 とにかく樹木希林の演技が凄い。木々や鳥に話しかけたり、独り言を呟く姿が違和感なく自然だ。あまり触れられたくない不自由な指について尋ねられた時の、一旦とぼけ…

「はじめよう! システム設計 要件定義のその後に」 2018

★★★★☆ 「はじめよう! プロセス設計」「はじめよう! システム設計」に続くシリーズ三作目。とか言いながらそれを知らずに今作から読み始めてしまった。 前2作を読んでないと理解できない、というわけではないので問題ない。ただある程度の知識がないと引っか…

「裏切りのサーカス」 2011

★★★★☆ 冷戦下のイギリスの秘密情報部、通称サーカスで長官の右腕を務める男は作戦失敗の連帯責任で辞任させられるが、その後、監視役から組織内の裏切り者を探すよう要請される。 派手な展開はないが緊迫感が保たれた重厚な展開。説明的なセリフはほぼ無く、…

「狼の挽歌」 1970

★★★★☆ 恋人とバカンスを過ごしていた殺し屋が襲撃されるが、返り討ちにする。 冒頭のいきなり始まるカーチェイスは迫力がある。狭い車道を車が疾走する。この時代の車高の低い薄っぺらい車はカーチェイスの時によく映える。見た目以上にスピードが出ているよ…

「孤高のメス」 2010

★★★★☆ 看護婦であった母親が死んで、遺品を整理していた息子は、母親の残した日記を見つける。 医者が誤診や医療ミスで手術を途中で諦めて、切り開いた箇所を閉じるだけで他の病院に患者を回そうとするシーンとか怖すぎる。でも実際には普通によくあることな…

「マジック・イン・ムーンライト」 2014

★★★★☆ 世界的に活躍するマジシャンの男が、古い友人から知り合いの富豪をたぶらかしている霊能者のトリックを暴いて欲しいと頼まれる。 主人公のマジシャンは皮肉屋で文句ばかり言っている厄介な人物。出会う人に嫌味を言っては疎まれていく。当然、霊能者を…

「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」 2014

★★★★☆ 第2次世界大戦勃発直後のイギリスで、ナチスの暗号機エニグマの解読チームに加わることになった数学者。実話を基にした物語。 極秘任務の暗号解読チームに加わったベネディクト・カンバーバッチ演じる天才数学者アラン・チューリング。独りよがりで一…

「エンド・オブ・ウォッチ」 2012

★★★★☆ LAの犯罪多発地域を担当する警官コンビの日常をドキュメンタリータッチで描く。 「密着!警視庁24時!」的な雰囲気の映像。なぜか警察も犯罪者も皆がカメラを持っていて、それぞれの行動を自ら撮影している。リアルな感じはあるが、若干慌ただしく落ち…

「ONCE ダブリンの街角で」 2007

★★★★☆ 路上で歌っていたストリートミュージシャンの男が、一人の女に話しかけられる。 まるでミュージカルのように、主人公たちの唄う歌が過去の出来事や今の気持ちを説明しているのが面白い。音楽に溢れた映画で使用される楽曲がどれもいい曲ばかり。 www.y…

「0.5ミリ」 2014

★★★★☆ ある事件をきっかけに介護ヘルパーの仕事をクビになり住む所も失った女が、町で出会った老人たちの家に無理やり上がり込み、介護ヘルパーを行うようになる。 老人の弱みを握って家に上がり込むと聞くと、どうしても家の乗っ取りとか財産の強奪とか、暗…

「セッション」 2014

★★★★☆ 音楽学校に通う偉大なジャズドラーマーを目指す青年が、名高い指揮者のバンドに加わることになる。 威圧的な態度をとるJ・K・シモンズの存在感が圧倒的。この風貌でこの態度を取られたら、ただもう従うしかない。そしてただの変人かと思いきや、幼い少…

「セルラー」 2004

★★★★☆ 何者かに突然誘拐された女が、壊れた電話機の回線を直してなんとか繋がった見知らぬ若者に助けを求める。 冒頭に何の前触れもなく、突然事件が起こる。普通に驚いてしまった。そしてわけもよくわからないまま事件が進む。この辺りはまるで主人公と同じ…

「ダラス・バイヤーズクラブ」 2013

★★★★☆ アメリカ南部の保守的な土地で暮らす男が、エイズで余命30日と診断される。実話を基にした物語。 とりあえずガリガリで登場したマシュー・マコノヒーにゾッとしてしまう。この時点ではまだエイズとは判明していないわけだが、もう見るからにヤバい。た…

「ブルーバレンタイン」 2010

★★★★☆ 心がすれ違う夫婦の2日間。 二人の間にどこか冷ややかな空気が流れる夫婦。どちらも互いにやり切れない思いを抱えている。この二人を不幸にしているのが互いの思いやりだというのが切ない。女は後ろめたさもあって決して男に強く当たろうとはしないし…

「闇の子供たち」 2008

★★★★☆ 日本の新聞社のタイ支局に勤める男は、現地で行われる日本人の心臓移植手術についての情報を得て、取材をはじめる。 フィクションではあるが、ゾッとするような出来事が次々と起こる。すべてが事実ではないにしても、ほぼ同じようなことはきっと起きて…

「イル・ポスティーノ」 1994

★★★★☆ チリからイタリアの小島に亡命してきた世界的な詩人と、彼に郵便を運ぶ青年との交流。 主人公の青年が、いかにも片田舎の素朴な青年といった立ち居振る舞い。遠慮がちに、相手の様子を窺いながらためらいがちに、詩人に対して好奇心を示していく。 詩…

「スピンクの壺」 2015

★★★★☆ 飼い犬の目から見た著者たちの生活を綴ったエッセイ。 著者が仕事になかなか取り掛からず、ふと思い立っては別の用事に取り掛かり、得意気になったり、落ち込んだり、八つ当たりしたり、急に真面目になったりする様子が、毎度のことながら面白い。こう…

「ブレイブハート」 1995 

★★★★☆ 13世紀末、イングランドに虐げられていたスコットランドの独立のために戦った実在した英雄、ウィリアム・ウォレスを描いた作品。 男が妻を失い、そこからイングランドへの抵抗運動へとつながっていくというのがリアリティーがある。最初からでかい志が…

「ウォーリアー」 2011

★★★★☆ 父親の暴力が原因で離散し、互いにわだかまりを抱えた兄弟が、それぞれの思いを胸に総合格闘技の大イベントに出場する。 前半は父親と弟、兄とその家族という2つの物語がほぼ交わることなく描かれる。そこで今は離散した家族に何が起きたのかが明らか…

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 2010

★★★★☆ 会社の後輩に思いを寄せる男が、親切なライバル会社の男のアドバイスに従って、後輩との距離を縮めていく。 主人公は頭でっかちになりがちで、肝心な所で力が入らず、変な時に無駄に力が入ってしまうタイプのダメ人間。そのまま素直に感情を表現すれば…