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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「ラスト3デイズ 〜すべて彼女のために〜」 2008

★★★★☆ 冤罪で20年間の服役生活を宣告された妻を、脱走させる計画をする夫。 冤罪の妻を救うため、もはや司法を一切信じず、力ずくの行動に出るというのがすごい。ただ、状況証拠が揃い、真犯人も見つけられない中で無罪を証明するのは難しいわけで、だからと…

「火星に住むつもりかい?」 2015

★★★★☆ 監視社会で密告により危険人物が捕らえられ公開処刑されてしまう社会で、体制に楯突く謎の男が現れる。 軽やかな雰囲気のタイトルからは想像できない、ずっしりとした内容の物語。警察組織の中に平和警察というテロを未然に防ぐための組織ができ、各地…

「愛と誠」 2012

★★★★☆ 幼少の頃に自分を助けるために額に傷を負った少年と再会し、彼に一途な想いをぶつける女子高生。 どうせ真面目に描いても滑稽さを感じてしまう劇画の原作を、それならと敢えて昭和歌謡のミュージカルシーンやコミカルなシーンを挿入することで上手く料…

「SINGLE TASK 一点集中術 「シングルタスクの原則」ですべての成果が最大になる」 2017

★★★★☆ シングルタスクの効用を説いた本。 電話にテレビにメールにSNSにと、現代は様々な情報が個人の生活に勝手に入りこんでくる社会である。そんな状況に置かれるとついついそれぞれの情報に反応してしまい、いつの間にか同時進行で様々なことをやってしま…

「ザ・コミットメンツ」 1991

★★★★☆ アイルランド・ダブリンでソウルミュージックのバンドを結成するためにメンバーを募集するマネージャー。 ヨーロッパにおけるアイルランド人を、アメリカにおける黒人と同じ立ち位置だと見立てているのが面白い。そしてそれを決して卑下しているわけで…

「夢売るふたり」 2012

★★★★☆ 経営していた居酒屋を火事で失い再起を目指す夫婦が、やがて結婚詐欺を行うようになる。 店を失い失意のまま過ごしていた男が、ふとしたきっかけで客の女と一夜を過ごし、大金を手に入れる。店の再建のために役立てようと喜んで飛んで帰ったのに、あっ…

「ラストベガス」 2013

★★★★☆ 60年来の親友4人組の一人が若い女性と結婚することになり、ラスベガスに集まって結婚前のパーティを行う計画を立てる。 少年時代のちょっとしたエピソードから始まって、一気にその60年後に舞台が飛ぶ。青春時代の彼らの思い出や幼馴染の女性をめぐ…

「BIUTIFUL ビューティフル」 2010

★★★★☆ 末期の病気であることを知った男は、残される家族や周辺について考え、動き始める。 細かな説明もなく断片的な映像で、序盤はあまり状況が飲み込めないまま、物語が進む。エピソードが積み重なっていくことで、主人公の置かれた状況、人間関係などが次…

「その男ヴァン・ダム」 2008

★★★★☆ 離婚問題などで疲れ果て、故郷のベルギーに一時帰国したジャン=クロード・ヴァン・ダムが、郵便局で強盗事件に巻き込まれる。 冒頭の割と凄い長回しのアクションシーン。映画の中では敵が何人いようと、彼ならなんとかしてしまう。でも、実際に事件に…

「柳生一族の陰謀」 1978

★★★★☆ 徳川二代将軍秀忠の死による家光と忠長の将軍後継争い。 なかなか豪華な面々。だが正直、後継争いに決着がつくまではそれぞれに大した見せ場もなく、役者陣を活かしきれなかったなぁと思っていたのだが、後継争いに決着がついてからが本番だった。 後…

「かくて行動経済学は生まれり」 2017

★★★★☆ 行動経済学者を生み出した二人の心理学者、ダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーの足跡を追う。「マネー・ボール」の著者による本。 まず最初に興味をひかれるのは、彼らの出自であるユダヤ人、イスラエル人という人たちだ。特にダニエル・…

「ぼくたちの家族」 2014

★★★★☆ 母親が余命わずかと診断され、動揺する家族。 突然倒れたわけでもないのに、様子がおかしいからと病院に連れて行ったら、一週間がヤマとか言われたらそりゃ動揺する。だけどそこからは闘病の物語と言うよりは、家族の一人が死ぬかもしれないという事態…

「読書で離婚を考えた。」 2017

★★★★☆ 夫婦で交互に課題図書を指定して、その読書感想を綴るエッセイ。 お互いに本を勧めあって、仲良しな感じで進められていくのかと思ったら、タイトル通り不穏な空気が漂っていて、読んでいてドキドキしてしまう。途中で円城塔が実家に帰っていると言う話…

「座頭市血笑旅」 1964

★★★★☆ 自分と間違えて殺されてしまった女が抱いていた赤ん坊を、父親のもとに届けることになった座頭市。シリーズ第八作。 冒頭の足元だけを映したシーンから引き寄せられる。路面を杖や足で探り、小石や馬糞を避けながら歩いていく。それだけで座頭市のキャ…

「15歳、アルマの恋愛妄想」 2011

★★★★☆ 片田舎に住む少女は、ある出来事をきっかけに嘘つきのレッテルを貼られ仲間はずれにされる。ノルウェー映画。 何もないような片田舎でいじめにあったらかなり辛いものがある。ほぼ学校と家の往復だけで過ごす生活のうちの一つで、居場所がなくなってし…

「喜びも悲しみも幾歳月」 1957

★★★★☆ 灯台守の男とそこに嫁いできた女の人生。 灯台がある場所というのは当然、陸地の端っこで大抵が人里離れている。そこで仕事をし、生活をしなければいけない灯台守には、退屈や孤独とどのように付き合うかが大事になってくる。 そのような職業だからな…

「アン・ハサウェイ/裸の天使」 2005

★★★★☆ ヒップホップカルチャーに憧れる富裕層の高校生グループが、スラム街に出かける。 簡単に言うと、何不自由なく満ち足りた生活に退屈したお金持ちのお嬢さんたちが、刺激を求めて貧民街に出かけたら痛い目にあったという話。でも考えてみれば当たり前の…

「そこのみにて光輝く」 2014

★★★★☆ 日々を無為に過ごす男が、ある日パチンコ屋で知り合った男の家を訪れることになる。 役者陣が皆いい演技をしているが特に菅田将暉が良い。頭は悪そうだがいい奴という役を、本当に頭悪そうでいい奴に演じている。 脳梗塞で倒れた父親、その世話で疲れ…

「HIGH OUTPUT MANAGEMENT 人を育て、成果を最大にするマネジメント」 1983

★★★★☆ インテルの創業者二人が最初に迎え入れた社員であり、後に社長・CEO・会長を歴任した著者による経営管理に関する本。 著書は、マネージャーの仕事は自分の組織、自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプットを高めることだと定義している。これは意外…

「恥辱」 1999

★★★★☆ 大学で女性問題を起こしクビになった教授が、片田舎で一人暮らす娘としばらく過ごす事にする。著者は南アフリカ出身のノーベル賞作家。 最初は主人公の女性関係の話が続き、こんな話が続いていくのかと思ったら、問題が生じ全てを失ってしまう。ここら…

「鬼龍院花子の生涯」 1982

★★★★☆ 侠客の男とその家の養女となった女、そして彼らの周囲の者たちを描く。 鬼龍院花子の生涯と言いながら、その実は「鬼龍院花子の養父の半生」とした方が正しいのかもしれない。侠客の中で育ちながらも学校に通って教師となり、やがて労働活動家の男と結…

「女囚701号/さそり」 1972

★★★★☆ 愛した男に騙され刑務所に入れられた女が、看守や他の女囚に目を付けられ虐げられながらも耐え、裏切った者たちへの復讐の念を募らせる。 君が代、日の丸の掲揚から始まり、主人公の脱走未遂から映画タイトルの表示、そして主題歌とともに身体検査のた…

「月と六ペンス」 1919

★★★★☆ 一時期親交のあった有名な画家について語る作家の男。画家のポール・ゴーギャンの生涯をモデルにしている。 40代の途中まで堅実な人生を送ったのに、その後妻と子供を捨てて画家になり、知人の妻を奪って捨て、一切反省する事もなく周囲には悪態をつき…

「ラスト・ソルジャー」 2010

★★★★☆ 中国の戦国時代、梁と衛の戦争で両軍壊滅的となるが、生き残った1人の兵士が敵国の将軍を捕らえ、恩賞目当てで自国に連れ帰ろうとする。 戦争で両軍がほぼ全滅になる状況とはどんな状況なのかよくわからないが、両者の力が拮抗して一歩も引かなかった…

「フルートベール駅で」 2013

★★★★☆ 年明け未明の駅で丸腰の黒人男性が警官に射殺された実際の事件を題材に、その男性が射殺されるまでの一日を描く。 主人公は浮気もするし、無職だし、前科者でもある。だけどそれだけじゃなく、娘を愛し、母親の誕生日を皆で祝い、見知らぬ人にも気さく…

「GIVE&TAKE 「与える人」こそ成功する時代」 2014

★★★★☆ 組織心理学者による「与える人」が大きな成功を収めているその理由や方法の紹介。 世の中の様々な関係はギブ&テイクで成り立っている。何かをしてもらったらお返しに何かをしてあげる、互いに持ちつ持たれつで助け合っている。しかしそんな関係を詳細…

「世界しあわせ紀行」 2012

★★★★☆ ジャーナリストとして戦争や迫害、貧困など不幸に見舞われた国々を取材してきた著者が、あまり報道されることのない幸せに着目し、その観点から各国を取材する。 著者が訪れる国々は様々だ。幸福度調査でポイントが高かったアイスランドやスイス、国民…

「アポカリプト」 2006

★★★★☆ 集落が襲われ、妻子を匿うことは出来たが、自らは捕まり、連行されることになった男。 中南米の森で狩猟生活を行う部族。森の中を走り回り獲物を捕まえ、皆と分け合う。集落に戻り、家族や仲間と焚き火を囲んで老人が語る物語を聞いたり、皆で踊って憩…

「日本の黒い夏 冤罪」 2001

★★★★☆ ドキュメンタリーを制作している高校生が、テレビ局に取材に訪れ、テレビ局員と共に松本サリン事件の第一通報者に対しての警察やマスコミの対応を振り返る。 観ていて陰鬱たる気分になっていく。被害者の男は、サリンにより妻は意識不明の重体となり、…

「恋人はセックス依存症」 2013

★★★★☆ 自助グループの集まりにも参加しているセックス依存症の男が、一人の女性と出会う。 日本語タイトルとこのヴィジュアルイメージは、内容を誤解させて客を集めるスタイル。グウィネス・パルトローが依存症で、ちょっとサイコパス風な映画だと勘違いして…