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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「秒速5センチメートル」 2007

★★★★☆ 小学校卒業と共に、仲の良かった女の子が引越してしまった男の子。主人公の中学生、高校生、社会人時代を描いた3話で構成される。 中学入学と同時に離れ離れになってしまった主人公たち。東京と栃木という場所の設定がなかなか絶妙だ。一瞬、近いなと…

「ビッグ・アイズ」 2014

★★★★☆ 自分が描いた絵を、社交的で口の上手い夫が自分の絵として売り込むことで成功するも、ばれないようコソコソしなければいけないことに苦悩する女。画家マーガレット・キーンの実話を基にした映画。 絵を描くことは好きだが、興味を持ってくれた人にアピ…

「新しい人生のはじめかた」 2008

★★★★☆ 娘の結婚式のためにロンドンにやって来た男と、空港で働く淋しい女が出会う。 原題は「Last Chance Harvey」なのにこの邦題で、ややこしい邦題「?の人生の?方」シリーズの一つとなっている。 離婚した妻との間の娘の結婚式に出席するダスティン・ホ…

「チチを撮りに」 2013

★★★★☆ 幼い頃に出ていった父親が危篤になり、母親から見舞いに行って、ついでに写真を撮ってくるように言われた娘二人。 ほとんど記憶に残っていない父親の元へ見舞いに行く娘たち。実の父親とはいえ、肉親が死ぬという実感はほとんど無く、軽い気持ちで出か…

「フューリー」 2014

★★★★☆ 第2次世界大戦末期、ナチスドイツ相手に最前線で戦う戦車「フューリー」に、戦闘経験のない若者が加えられる。 戦車で戦い、多くの時間をその中で過ごし、いつもその側にいる乗組員たち。まるで戦車が家のようでもあり、乗組員たちは家族のようでもあ…

「わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯」 1994

★★★★☆ 現在のクラボウ、クラレ、中国銀行、中国電力などの社長を務めた岡山県倉敷市の実業家、大原孫三郎の生涯を描く。 大原孫三郎といえば大企業の社長としてだけではなく、大原美術館の設立や労働者の環境改善のための研究所を開設したり、病院を作ったり…

「ナイトクローラー」 2014

★★★★☆ こそ泥をしていた男が、たまたま事故現場で見かけたフリーランスのカメラマンの仕事ぶりに興味を持ち、自分も仕事を始める。 自転車を盗んだ金でカメラを手に入れ、仕事を始める主人公。最初は勝手がよくわからないが、すぐにコツを掴み存在感を示し始…

「ジャッジ!」 2014

★★★★☆ 大物クライアントの息子が作ったCMを入賞させるために、大物ディレクターの代わりに国際広告祭で審査員を務めることになった、落ちこぼれの広告代理店社員。 ダメな広告を入賞させることで自分の名を汚したくない大物ディレクターの代わりに、審査員を…

「ノン子36歳(家事手伝い)」 2008

★★★★☆ パッとしない芸能活動を辞め離婚もして、実家の神社に戻ってきた女。家族に冷ややかな目で見られながらも、無為な日々を過ごしている。 半分やけになって、無気力に生きる坂井真紀演じる主人公の前に現れたのが、神社の祭りに店を出そうと考えてやって…

「ふきげんな過去」 2016

★★★★☆ 毎日を退屈に過ごす女子高生の前に死んだはずの伯母が現れる。 冒頭からよくわからない展開で戸惑う。謎めいた台詞ばかりで困惑するのだが、何となくは物語は見えてくる。そして、そこかしこで笑わそうとしているのにも気づくのだが、序盤は笑えるのか…

「ラ・ラ・ランド」 2016

★★★★☆ 古き良き時代のジャズクラブのような店を持つのが目標のミュージシャンと、女優の卵が出会う。 ファッションや車などはどこかレトロなのだが、スマホやPCも出て来る、時代設定は現代の不思議な雰囲気を醸し出している映画。だからといってスマホやPCと…

「サルたちの狂宴」 2018

★★★★☆ ウォール街からITの世界に飛び込んだ著者の奮闘ぶり。 上下2巻からなる本で、「シリコンバレー修行編」「フェイスブック乱闘編」とサブタイトルが付けられていて、上下で内容が大分変わる。上巻は著者がどのようにIT起業に至ったか、そしてスタートア…

「アメリカン・ドリーマー 理想の代償」 2015

★★★★☆ 清廉潔白な経営手法で立ち上げた石油会社を成長させてきた男は、ライバル会社によるものと思われる嫌がらせや妨害行為によって、次第に苦境に立たされる。 不正を嫌い、常に正しき行いを心がける理想の高い主人公。従業員が襲撃されれば見舞って温かい…

「タロットカード殺人事件」 2006 

★★★★☆ ロンドンでマジックショーを見に行った際に、死んだ敏腕ジャーナリストの霊に連続殺人事件の真犯人のネタを教えられたジャーナリスト志望のアメリカ人女子大生。マジシャンと共に真相に迫る。 スカーレット・ヨハンソンが、メガネを掛けて歯列矯正器を…

「16ブロック」 2006

★★★☆☆ 16ブロック先の裁判所へ囚人を護送するよう命じられた刑事が、同僚の悪徳刑事らに襲撃される。 ブルース・ウィリス演じる主人公は覇気のない、枯れた雰囲気を漂わせる刑事。警察内の立場も窓際に追いやられているようである。そんなやる気のない雰囲気…

「ピース オブ ケイク」 2015

★★★★☆ 心機一転引越をして、新しくバイトを始めた女は、隣人がたまたまバイト先の店長であることを知る。 監督が田口トモロヲで、恋愛映画撮っちゃうんだと思っていたのだが、ちゃんと彼らしさが出ていて良い映画だった。恋愛映画によくあるフワフワした描写…

「ゼロ・ダーク・サーティ」 2012

★★★★☆ ウサマ・ビン・ラーディンの行方を追うCIA分析官。実話をもとに作られた映画。 冒頭からいきなり拷問シーン。ひどい描写はなかったが、こういう出来れば隠しておきたいことをちゃんと描くのはエラい。ただ、こういう情報を聞き出すための拷問よりも、…

「男たちの挽歌 II」 1987

★★★★☆ 前回の事件で逮捕された男は、警官の弟が危険な潜入捜査をすると知り、自らも捜査に協力することにする。 前回、チョウ・ユンファ演じる男は確実に死んでいたのでどうするのかと思ったら、双子の弟という設定で再登場。よくあるパターンではあるが、ま…

「キャッチ=22」 1961

★★★★☆ 第2次大戦中のイタリアの島で、空軍爆撃隊に所属する主人公を取り巻く常軌を逸した日々。 アメリカの映画や音楽などでよく聞く「キャッチ22」というスラングの元となった小説。試しにツイッターでこの言葉を検索してみると山のようにヒットして、い…

「男たちの挽歌」 1986

★★★★☆ その世界から足を洗おうとしていたマフィアの男は、最後の仕事で捕まり服役することになる。 30年以上の前の作品ということもあり、昭和のドラマを見ているような、時代を感じる雰囲気を醸し出している。コメディ部分に至っては、チャップリンを彷彿と…

「墨東綺譚」 1992

★★★★☆ 女遊びを続ける中年の作家は、ある日迷い込んだ私娼窟で一人の女と出会い、心惹かれる。 主人公の女遊びは中途半端なものではなく、母親にその詳細を堂々と語り、小説に書いてそれを晒す、徹底したもの。もはやニヤニヤして茶化す類のものではなく、姿…

「ミッドナイト・イン・パリ」 2011

★★★★☆ 婚約者の家族と共にパリにやって来た脚本家の男は、散歩の途中に呼び止められた車に乗りこむと、いつの間にか彼が憧れる1920年代のパリにいた。 美しいパリの風景にどこか心浮き立つ音楽が流れ、ヘミングウェイやピカソ、F・スコット・フィッツジェラ…

「愛を読むひと」 2008

★★★★☆ 年上の女性と知り合い、関係を深めていく青年。 年上女性との恋。でもこれ今だと犯罪で片付けられてしまう味気ない世の中だよな、なんて思いながら見ていたのだが、途中から様相が変わってくる。よく考えると1950年代なんて、普通に戦争の経験をした人…

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」 2017

★★★★☆ 一般人にはあまり知られていない鳥類学者の生態を、学者自らが語る。 確かに鳥類学者って何やっているのか良くわからない。人類の役に立っているのかも良くわからないが、その辺りの事柄について柔らかい語り口で面白おかしく語られるので、肩肘張らず…

「家族はつらいよ2」 2017

★★★★☆ 家族に運転をやめるよう説得されている老人が、飲み屋の女将とドライブ中に、長いこと音信不通だった昔の同級生と再会する。 老人の自動車免許返納の話なのかと思わせるような、最初はあまり方向性が感じられない展開。登場人物が多いと、人物紹介的に…

「エンド・オブ・キングダム」 2016

★★★★☆ 亡くなった英首相の葬儀が執り行われようとする中、大規模なテロが起こり参列予定の各国首脳が次々と襲撃される。 前回のホワイトハウスもそうだが、今回のロンドンの各名所のような壊しちゃ駄目でしょみたいな場所が、無残に破壊されてしまうのは見ご…

「JSA」 2000

★★★★☆ 朝鮮半島の軍事境界線で北朝鮮軍の兵士数名が韓国軍兵士に殺害され、両国を監視するスイス軍の朝鮮系の女性が事件を捜査することになる。 映画の中の世界とはいえ、両国の国境の警備がユルユルで驚いた。まぁでもすべての国境線上を見張るのは簡単では…

「ボルベール〈帰郷〉」 2006

★★★★☆ 姉と娘とともに故郷で両親の墓掃除をして戻ってきた女に、次々と事件が起こる。 主人公たちが故郷から帰ってきてからは思いのほか、サスペンス調。しかし、前振りがしっかりしていていて感心する。帰ってくるときに隣のレストランのオーナーに挨拶して…

「チルソクの夏」 2004

★★★★☆ 姉妹都市である下関市と韓国の釜山市が定期的に開催している陸上の交流大会に参加した女子高生グループ。そのうちの一人が、韓国人の男子選手と仲良くなり、一年後の再会を誓う。 わずか数日会っただけで互いに好きになり、その後離れ離れになることは…

「灼熱の魂」 2011

★★★★☆ 死んだ母親の遺書にもとづき、彼女の祖国レバノンで父親と兄を探すことになった双子の兄弟。 静かな映画。母親の生涯とそれを辿る子供たちが交互に淡々と描かれていく。それだけにレバノン内戦下での母親の過酷な人生がより際立つ。何が起ころうがもは…