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「クワイエット・プレイス」 2018

クワイエット・プレイス (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 視覚が無く、聴覚のみで襲いかかるモンスターに襲撃された地球で、音を立てずにひっそりと暮らす家族。

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 エミリー・プラント主演のホラー映画。シリーズ第1作。90分。

 

感想

 序盤は、なんの説明もないまま、息を潜めて行動する家族の様子が描かれる。なぜだかわからないが異常に物音を立てることを恐れている。それがずっと続くので、この状況は一体何なのだ?と少しイライラし始めた頃に幼い子供に音を立てさせ、こんな惨劇が起こっちゃうからだよと実際に示してみせる演出は見事だった。それだけでこの映画の設定を説明してしまっている。

 

 音を聞きつけて生き物を襲うモンスターが跋扈する世界で、ひっそりと暮らす家族の物語だ。音を立てないように色々と工夫し、会話は手話を使い、自給自足の生活をしながら協力し合って生き延びている。

 

 

 音を立てるとモンスターに襲われるというアイデア自体は新鮮で面白く、描写も色々と考えられてはいるが、そんな生活は本当に可能だろうかとやはり疑問が残る。なんだかんだで声が出てしまいそうだし、少し動いただけでも物音を立ててしまいそうだ。特に子供には難易度が高いだろう。見ている間はずっとそんな事を考えてしまい、集中できないところがあった。

 

 冒頭からずっと登場人物たちが声を全く声を出さないままに進行するので、次第に息苦しさを感じるようになる。このままずっとサイレントで行くつもりかと思っていたら、途中でうまく喋ることができる状況が作られ、普通に会話するシーンが挿入されたので一息つけた。この他にも音楽を聴いてダンスするシーンがあったりと、ポイントポイントで閉塞感を解き放つような場面が用意されている。

 

 物音を立ててしまってモンスターが襲撃する中、妊娠していた妻が産気づくのがクライマックスだ。そもそもこんな状況で妊娠・出産しようと思うなんてどうかしているが、子供を失った冒頭のシーンが伏線になっているのだろう。

 

 それなりに出産時の対応は考えられていたが、流石に赤ちゃんがおとなしすぎた。時と場所を選ばず火がついたように泣き叫びそうなものなのに、然るべきときに控えめに泣くだけだった。もしかしたらポストモンスター襲撃時代の新生児、なのかもしれない。

 

 単なるモンスター・パニック映画ではなく、モンスターが襲撃する中、出産した妻を守り、子どもたちを助ける一人の男の物語でもある。家族とは?生きるとは?と考えさせられて、深みが感じられる映画だ。これで戦う準備は整った、とばかりにファイティング・ポーズを取るラストも決まっている。

 

 だが、他にもやれることはいっぱいあったのでは?とも思ってしまう映画だ。例えばモンスターがやって来れないように大きく分厚い壁で囲むとか、防音施設で暮らすとか、いろんな対策が思いつく。ただ、それらを作るときに発生する騒音がネックになるかもしれない。続編も作られているので、そのあたりはゾンビ映画のように少しずつブラッシュアップされていくのだろう。

 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作総指揮/出演 ジョン・クラシンスキー

 

製作 マイケル・ベイ/アンドリュー・フォーム/ブラッドリー・フラー

 

出演 エミリー・ブラント/ミリセント・シモンズ/ノア・ジュープ/レオン・ラッサム

 

クワイエット・プレイス - Wikipedia

 

 

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