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「夏の終り」 2013

夏の終り

★★★☆☆

 

 妻子ある男と長年暮らす女の前に、かつて付き合っていた男が現れる。

 

 断片的なシーンが続き、登場人物たちはぼそぼそと語り、なかなか状況が読み取れなかったが、次第に彼らの置かれた状況が浮かび上がってくる。

 

 いつまでも続けられるわけない関係をだらだらと続ける二人。習慣は恐ろしい。他人のことなら簡単に非難できるけど、自分の事となると、分かっているんだけど・・・と煮え切らない態度になってしまう。時々決断を迫られるような出来事に出くわすが、自ら言い訳したり、気づかないふりをしたりして、はぐらかしてしまう。不意にかかってきた本妻からの電話でのやりとりした時の、何とも言えない空気が印象的。

 

 映像に映るこの頃の日本家屋は、薄暗くも美しい。原色のものが見当たらないだろうか。いい具合に和洋が調和しているように感じる。原色のものって店頭では客寄せの役割を果たすが、家の中では悪目立ちしてしまうのかもしれない。

 

 主人公の女性は自分の仕事を持ち、自活していた。女も自分で金を稼ぐことができれば、男と同様に好きなように行動ができるっていうことでもある。男に頼るしかなければ、男が事業に失敗しても、自殺するにしても女は運命をともにするしか選択肢がなくなってしまう。自分一人でも生きられると考えているからこそ、思うがままに行動できるのかもしれない。

 

監督 熊切和嘉

 

原作

夏の終り (新潮文庫)

夏の終り (新潮文庫)

 

 

出演 満島ひかり小林薫綾野剛 

 

夏の終り

夏の終り

 

夏の終り - Wikipedia

 

 

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