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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

ITパスポート試験

 この試験で問われる内容って言うのは社会人にとってはかなり基本的で有用なものなのだけれど、この「ITパスポート」っていう名前が誤解を生みそうな気がする。

 

 あらゆる業務を行う上で一般的なマネジメントの手法を理解しているっていうのがまずあって、その上でパソコンなどITを用いて効率的に業務を行う事が出来るレベルにあるという事を証明できる資格なのに、この名前のおかげでただのパソコンに詳しい人って思われてしまいそうである。つまり、前提であるマネジメントの手法を身に付けているということはこのネーミングからはイメージできない。就職活動などでこの資格をアピールしても、うちはIT系の企業じゃないのになんで?関係なくない?なんて思われてしまいそうである。せめて、「ビジネス~」などイメージできる言葉を含めて欲しかった。

 

 と、このネーミングには疑問があるが、この資格は広く社会に普及して欲しいと個人的には思う。横並びで勉強していた学生時代とは異なり、社会人になってからは勉強する人、しない人でかなりの差が出てくる。仕事上の経験からの知識しかない人と、本を読んだり外部からも知識を吸収している人では全然仕事の進め方が違う。この「ITパスポート」の出題内容にあるような基本的なことでも平気で分からない人は山ほどいる。せめて、みんながこのラインには立っていると分かるような何かが欲しい。

 

 もちろんITのレベルもそうだ。10年ほど前に「IT革命」なんて言われていた時期があったが、実際のところほとんどの企業で革命なんて起きてないし。エクセルなんて罫線に囲まれたワープロソフトぐらいにしか思ってないし、データを蓄積してもそれをうまく活用できていない。業務の効率が上がったっていっても、手書きからキーボード入力になって書く速さが上がっただけなんてところもあるだろう。

 

 そして、個人でITの理解度が違いすぎるのも問題で、しかも理解度が低いのに限って役職が高かったりして。ちょっと気の利いたファイルを作成して、メールで送ると不機嫌になったりする。それで相手に合わせて使いづらいファイルで作業をしてたら効率なんてあったもんじゃない。

 

 役職につくにはTOEIC何点以上ないと駄目、という規定があるように、このITパスポートやその上のレベルの資格も規定に含めていけばいいのに、と思う。

 

 この資格、既に会社勤めをしている人にとっては自分の経験からいろいろとイメージしやすいので

割合簡単に取れると思う。逆に学生などまだ実務経験がない人には若干難しいかもしれないが、就職後この知識はかなり役立つと思う。

 

 ちなみに春期試験を受けたのだが、試験会場内は花粉症のせいか鼻をすする音があちこちで聞こえて少しイラっとした。まぁ、秋期試験も風邪気味の人たちがいたりして同じようなものなのかもしれないが。

 

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