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「キング・オブ・コメディ」 1983

キング・オブ・コメディ 特別編集版 (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 人気コメディアンとのコネをきっかけに、なんとかスターになろうとする男。

 

感想

 タイトル的に長い下積みの末、才能が開花してスターになる、みたいな成功物語を予想していたのだが全然違った。斜め上の展開だった。

 

 人気コメディアンに憧れ、その姿を真似る主演のロバート・デ・ニーロの偏執的な演技が相変わらずヤバさを醸し出している。そしてその独りよがりのヤバさが、うまくコメディの方に転んでいて面白い。

 

 

 コメディアン役が主役だと、コメディアン自体の能力で笑わそうとしてきそうなものだが、彼自体でなく、彼が取る行動や状況で笑かしてくるのがうまく出来てるなと感心する。

 

 全然下積みのために舞台に立とうとしなかったくせに、主人公はちゃんと大舞台で笑いを取り、しかも結果的に成功を手にする。すごいハッピーエンドなはずなのだが、その状況がどこか社会の闇のような、皮肉なものを感じて後味の悪さが残る。だけど、逆にそれが良い。

 

スタッフ/キャスト

監督/出演 マーティン・スコセッシ

 

出演 

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ジェリー・ルイス/ダイアン・アボット/サンドラ・バーンハード/シェリー・ハック/トニー・ランドール/エド・ハーリヒー

 

キング・オブ・コメディ - Wikipedia

 

 

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