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「鍵 THE KEY」 1997

鍵 THE KEY

★★☆☆☆

 

あらすじ

 互いの日記を盗み読む夫婦は、若い男と知り合ったことにより、夫婦関係に刺激を受けるようになる。

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 川島なお美、柄本明、大沢樹生ら出演。谷崎潤一郎原作。95分。

 

感想

 互いの日記を盗み読む夫婦の物語だ。読まれることを意識して、口では言いづらい相手への不満や要望を書き連ねている。これは相手を傷つけずに自分の気持ちを伝える良い方法ではあるが、どうしても後ろ暗い印象となる。それに、お互いに読んでいることを知りながら知らないふりをして、すっとぼけて暮らしているわけだから、どうしたって奇異で歪んだ夫婦ということになる。

 

 そんな夫婦の関係に若い男が入り込む。彼の存在はマンネリ化した夫婦に刺激をもたらし、二人はそれにのめり込んでいく。要するに第三者を介在させて倒錯的な興奮をしているわけで、利用された若い男にしてみればいい迷惑だ。しかも、健康問題を抱える夫が妻の不貞を許容しているのかと思ったら、それはダメのようで、若い男にしたら生殺しにされているようなものだ。ただ、若い男にも夫婦の財産を奪おうとする野心があるので単なる被害者とはなっておらず、プロットはよく出来ている。

 

 

 中盤くらいまでは、三者の思惑が入り乱れる様子が日記の朗読と共に展開されて、惹きつけられる。しかし、その後はあまり動きがなくなり、妙に説明的なセリフも増えてきて、退屈になってしまう。推進力がなくなり、何をやっているのかもよく分からなくなった。

 

 愛欲に溺れる夫婦が若い男に食い物にされたのかと思ったら、その逆だったことが分かるラストは、良い意味で後味の悪さがある。しかし、そこに至るまでの至らなさのせいで、それほど心には響かない。

 

 問題は色々あるが、そもそも主演の川島なお美が貞淑な妻に見えないのも大きいような気がする。恥じらってそんなことを全くしなさそうな人がやるから淫靡な魅力が出るのに、彼女は町中だって平気で素っ裸で歩いてしまいそうだ。彼女には、何も感じていないような鈍さがある。

 

 だから主人公が大胆になっていく驚きみたいなものもなかった。先入観があるのかもしれないが、彼女だとあまりドキドキしないところがあった。

 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 池田敏春

 

脚本 白鳥あかね/香川まさひと

 

原作

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出演 川島なお美/大沢樹生/辻香緒里/広岡由里子

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鍵 (1997年の映画) - Wikipedia

 

 

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