★★★☆☆
あらすじ
NASAが宇宙に向けて発信したゲーム映像を、宣戦布告と誤解して侵略してきた宇宙人。 彼らを倒すためにアメリカ大統領は、幼馴染のゲームオタクを呼び寄せる。
感想
「パックマン」や「ギャラガ」といったアーケードゲームをモチーフとした敵が攻めてくる。ただあまり知識がなくて、何のゲームか良く分からないものも多く、少しスッキリとしない。この頃のアーケードゲームに詳しい人ならもっと楽しめるのかもしれない。
宇宙人とゲーム対決をして先に三勝した方が勝者という設定で、二勝した後に展開を変えたのは、マンネリを防ぐという意味で上手かった。勝者が貰える景品も、最後は何が貰えるのかが読めてしまうが、 素直にそれを出すのではなく、ひねった形で出してくるのもさすがだった。
ただ最初の方のゲームは、あまり映像としてゲーム感がなく、分かりにくかった。主人公たちが本格的に戦いに加わった「パックマン」で少しわかりやすくなり、最後の「ドンキーコング」で期待していた通りの映像が見られた。ただ、これも最初からこんな感じでやっていたら飽きてしまったかもしれないので、これで正解なのかもしれない。
レトロなゲームに挑むのは、当時子供だったおじさん達だ。主人公が最新のゲームをディスる場面もあるのだが、単なる懐古趣味に陥らず、最終的にはちゃんと今どきのゲームも評価するようになっていて好感が持てる。「パックマン」生みの親の岩谷徹に対して、最大限の敬意を表しているのもなんか嬉しかった。
序盤はなかなか本題に入っていかないのらりくらりとした印象で停滞感があったが、クライマックスに向けてちゃんと盛り上がっていく。コメディー部分は、そこそこ面白いのだがめちゃくちゃに面白いわけではないという微妙なラインだ。ただ、アダム・サンドラーのずっと抑えた演技とは対照的に、陰謀論好きのおたくを演じたジョシュ・ギャッドは大体面白かった。
スタッフ/キャスト
監督/製作 クリス・コロンバス
製作/出演 アダム・サンドラー
出演 ケヴィン・ジェームズ/ミシェル・モナハン/ピーター・ディンクレイジ/ジョシュ・ギャッド/ブライアン・コックス/アシュレイ・ベンソン/ジェーン・クラコウスキー/デニス・アキヤマ/岩谷徹/ショーン・ビーン/フィオナ・ショウ/ダン・エイクロイド/セリーナ・ウィリアムズ/マーサ・スチュワート/マット・フリューワー
登場する人物
マット・フリューワー/ロナルド・レーガン大統領/マドンナ/リカルド・モンタルバン/エルヴェ・ヴィルシェーズ/ダリル・ホール&ジョン・オーツ/岩谷徹