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「青天の霹靂」 2014

青天の霹靂

★★★☆☆

 

あらすじ

 人生をあきらめたように生きる手品師の男は、突然の落雷によってタイムスリップし、自分が生まれる直前の両親と出会う。

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 劇団ひとり原作・監督・出演。大泉洋、柴咲コウ、風間杜夫ら出演。96分。

 

感想

 人生をあきらめながら生きる手品師の男が主人公だ。主人公の幼少期に父親は愛人を作り、母親は出て行ってしまった。そんな境遇で育ったのだから、自分なんてダメに決まっていると思い込んでいる。そんな主人公がタイムスリップして、自分が生まれる直前の両親と出会う物語だ。

 

 まず序盤の主人公の、斜に構えたひねくれた態度が度を越していて冷める。監督が実際にそういう芸人たちをたくさん目にしてきたのかもしれないが、ショービジネスの世界に生きる人間が、チャンスを前にしてもスカしてしまうのはさすがに物語としてリアリティがない。せめて醜く失敗して、やっぱり俺はダメなんだと落ち込んでほしかった。そこで頑張れないのなら、そんな商売なんかとっとと辞めて、地道な仕事をすればいいだけだろう。

 

 

 そしてタイムスリップした主人公は、若い頃の両親と出会う。自分に冷たかった両親にわだかまりを持っていた主人公が、彼らと付き合うことで真実を知り、その想いを受け止めて気持ちを改める展開だ。いい話ではあるもののありきたりで、さわりを見ただけでその先は大体読めてしまう。途中で「もう分かったからいいや」と一気に興味が失せてしまった。

 

 人の親ならだいたいそうでしょうね、という当たり前の話で意外性がないのもしんどい。どちらかと言うと逆に、愛情いっぱいに育てられたつもりだったのに、実は父親には愛人がいて、母親は自分を捨てていた、と分かる設定の方が面白みはあったような気がする。あるいは手品師やコンビとしてのドラマに厚みを出しても良かったかもしれない。

 

 主人公がクライマックスの舞台で披露する手品が普通過ぎたのもがっかりだったが、分かりやすく感動できる物語なので、そういう気分の時やそういうのが好きな人にはいいのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/出演 劇団ひとり

 

脚本 橋部敦子

 

原作 青天の霹靂

 

製作 川村元気

 

出演 大泉洋/笹野高史/風間杜夫/入江雅人/小石至誠/柄本佑/前野朋哉/黒田大輔/中村育二/ヤマザキモータース

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音楽 佐藤直紀

 

青天の霹靂 (小説) - Wikipedia

 

 

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