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「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」 2009

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

★★★★☆

 

 高校を中退し、ニートをしていた男が、母親の死をきっかけに働き始める。

 

 部下に何でも押し付けて、自分は仕事をしない上司、上司にこびへつらう部下、まぁ確かにブラックだけど。でも、主人公の唯一の心の支え、田辺誠一も実は最低な奴だった、てぐらいじゃないとまだ救いはあるじゃん、と思ってしまう。いつ田辺誠一がその本性を現すんだって、ずっと待ってしまった。

 

 上司にはいい顔して、部下には高圧的に接し、自分のミスは誤魔化す。そんなダメ上司の役を品川祐が好演。この人はこういう役がよく似合う。しかしどの会社にもダメなやつはいるけど、なぜかダメな会社ではそういう人間に限っていい役職についてたりするものだ。

 

 中卒であることを隠していた主人公の小池徹平。その中卒であることがばれた時のみんなの態度が一変するあのシーン。中卒のつらさが突き刺さる。子供が高校中退しそうな親はこれを見せたらいい。きっと考えが変わるはずだから。世の中には中卒で成功した人はいるだろうけど、彼らだってこういう世間の目と闘ってきたはずだ。その世間の目に打ち勝っていくことは相当な根性がいる。

 

 物語は主人公の頑張りでブラックな職場が変化を見せ始め、いい感じで終わっていく。これは子供に見せちゃだめだ。ブラックな会社でも頑張れば何とかなるっていう間違ったメッセージを送ってしまう。ブラックな会社はどこまで行ってもブラックだから。会社の上層部が改めない限り、現場レベルで変えられることではない。この映画を見て、そんな会社でそれでも頑張っちゃう人とか、勘違いしてしまうブラック会社もありそうで怖い。多分これ見てうちの方がもっとブラックだって自慢している人間もいるだろうし。

 

 ブラック会社容認してしまっているのが気に入らないし、主人公の熱い語りも余分だとは思うが、思っていたよりも映画としてはいい出来だった。

  

監督 佐藤祐市

 

原作

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

 

 

出演 小池徹平 / マイコ / 田中圭 / 品川祐 / 池田鉄洋 / 田辺誠一

 

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない - Wikipedia

 

 

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