感想
裁判というものは、正しく裁かれる場所のはずなのに、実際はそうではないようだ、と言うことはテレビや映画を見ていればわかる。不利な証言をする人間は否定され、決定打となるはずの証拠は認められず。
有能な弁護士と言うのは真実がどうあれ、クライアントに勝利をもたらすことが出来る人の事。その報酬は高く、彼を雇えるのは社会の強者だけ。だから裁判でも弱者は勝てない。
そういう世の中だからこういう映画が出来る。つまり、弱者が裁判で勝つと言うことは、映画になるようなお話と言うことだ。
つらい過去を背負い、アルコールに溺れていたポール・ニューマンが、正義のために戦おう、生まれ変わろう、と心に決めて行動を始めた途端、そんな裁判の現実に打ちのめされていくのが悲しかった。もちろん映画なので最後はそれに打ち勝つわけだけども。
スタッフ/キャスト
監督
脚本 デヴィッド・マメット
出演
シャーロット・ランプリング/ジャック・ウォーデン/ジェームズ・メイスン/ミロ・オーシャ/リンゼイ・クローズ/エドワード・ビンズ/ジュリー・ボヴァッソ/ロクサーヌ・ハート/ジェームズ・ハンディ/ジョー・セネカ
撮影 アンジェイ・バートコウィアク