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「バニシング・ポイント」 1971

バニシング・ポイント [AmazonDVDコレクション]

★★★☆☆

 

  新車の陸送中のドライバーが、知人との賭けのために警察の制止を振り切り運転を続けたことから、いつの間にか多くの人の注目を集め始める。

 

 アメリカの広大な大地を車が疾走するだけ、と言ってもいいような映画ではある。運転する主人公はほぼセリフもなく、何を考えているかもよく分からない。時折、主人公の過去が曖昧な映像でフラッシュバックされ、彼の人となりが想像できるようになっている。

 

 時間までに目的地にたどり着くという、知り合いとの賭けに勝つためにただ車を走らせ続ける主人公に、それを察知した人々が様々な想いを乗せて応援するようになっていく。このあたりは、アメリカが洛陽のごとく暗くなりゆく時代に、彼に一筋の希望を託したくなる当時の人々の心境が表れているような気がする。主人公がレーサーや警察官といったヒーローから、今はただの陸送の運転手になっているというのも象徴的だ。

 

 正直、疲れているときに観ると眠くなってしまう映画ではあるが、砂漠で暮らす謎の集団や素っ裸でバイクに乗る女など、当時のヒッピー文化の雰囲気を味わえる作品となっている。走り続ける彼に希望を見るのか、それともまた別の思いを持つのかは、時代や年令によって変わるのかもしれない。

 

監督 リチャード・C・サラフィアン

 

出演 バリー・ニューマン/クリーヴォン・リトル/ディーン・ジャガー/アーサー・マレット

 

バニシング・ポイント (映画) - Wikipedia

 

 

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