★★★★☆
騙されたショックで倒れてしまった仲間の復讐をするため再び集まったメンバー。
前作はハズしてスカしての連続で物足りなさを感じた出来だったが、今回は再びがっつり正面から仕事に挑んでいる。
裏切られた仲間の復讐のためとか言いながらも、悲壮感が漂っていないのがいい。仕事そのものを楽しんでいて余裕がある。特に作戦の一環として仕込みをするためにメンバーの一人が潜入したメキシコの工場で、本来の目的とはまったく関係なく、待遇改善のためにストライキを起こすのがウケた。でもこういう待遇とかアメリカ人には許せないものなんだろうか。この仕事内容とこの待遇でたったこれだけの報酬は受け入れられない、みたいな。ちゃんと戦う。実際アメリカのストライキは本来の意味のストライキだし。これを世界が見習えば労働者は皆幸せになれる。ただしアメリカが工場を建てるような人件費の安い場所がなくなってしまうが。
これまで一貫して、そして今作でもラストぎりぎりまで悪役だったアンディ・ガルシアが最後の最後に心変わりするその方法もニクい。そして彼らの作戦のために迷惑をこうむった人にもきっちりとお返しをしてあげる所も律儀だ。ツッコミどころはないわけではないが、スターが多数出演するエンターティメント映画として十分に楽しめる。
監督
製作総指揮/出演
出演
ケイシー・アフレック/エレン・バーキン/ヴァンサン・カッセル/オプラ・ウィンフリー
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