★★☆☆☆
あらすじ
タクシードライバーとして働く女が、娘を何者かに殺害され復讐に立ち上がる。
感想
殺人が起きてまず最初に疑うのは現場の人間だと思うのだが、なぜ外に飛び出したのだろう。確かに娘が殺されたので気が動転し、理性が失われていた、というのは理解できるのだが、彼女の怒りに満ちた復讐劇を見ながら、ずっとそれが引っ掛かっていた。まず、現場の人間に状況を確認して犯人の目星をつけてから行動に移れよと。
結果として勘違いによる大量殺人となった。彼女に殺された人間たちが犯罪組織の人間たちだったので良くはないがまだいいかと思える余地はあるが、これが一般の人たちだったらと考えると相当印象が悪い。娘が殺されたという事に同情する気持ちも失せてしまう。
映画の登場人物たちにも見ている観客にとっても正に「BAD DAY」で、これがオリジナルのタイトルなのだが、なぜ邦題はこんなわけのわからないタイトルになっているのだろう。あまりアドレナリンを感じさせるものではなかった。そのまま「BAD DAY」だとインパクトに欠けるのは分かるが、もっとしっくりくるものがあっただろうにと思ってしまう。
なんだか見終わった後、嫌な気分になる映画だった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作/編集 イアン・デイヴィッド・ディアス
出演 クレア・グース/ドナ・エアー/アンソニー・オフォエグブ/ジョージ・カリル/リアナ・ハッセルマン