★★★☆☆
あらすじ
安土城の築城を命じられた大工たちの物語。
感想
安土城というのはこじんまりとした城だと思っていたが、実際は相当デカかったようだ。信長のやることだから普通のわけがないか。イメージする日本の城とは違う、あの異質な姿が勝手にそう思わせてしまったのかもしれない。スケール感が違った。
この映画の中で一番面白いのは緒方直人の存在感。別に何一つ面白い事を言ってるわけでもやってるわけでもなく、笑わかす気もないと思うのだが、なんか笑ってしまう。一人だけ演技の質が違うからなのか、妙に可笑しかった。コントみたいだ。
一応、縁起の悪い事をしたりして、城にとって不吉な事が起こる予兆みたいなものを描いてはいるが、でも結局その後すぐに焼失すると皆が知っているものに対して、何百年と残る建物を造るぞと意気込みを語られても、という気はする。いや確かに実際それに関わった大工たちの心意気はそうだったには違いないのだが。別に現存している城でそれをやってもよかったような。
それから、もう現存していない幻の城なんだから、せっかくなら建物探訪的に城の内部を詳しく紹介して欲しかったというのもある。
監督 田中光敏
原作 火天の城 (文春文庫)
出演
福田沙紀/椎名桔平/緒方直人/夏八木勲/石橋蓮司/西岡徳馬/渡辺いっけい/田口浩正/河本準一/笹野高史/上田耕一/寺島進/山本太郎/前田健/遠藤章造/裵ジョンミョン/熊谷真美/水野美紀
音楽 岩代太郎