★★★☆☆
あらすじ
傍若無人の振る舞いをする男が、僧侶の法力によリ大人しくさせられ、お供をすることになる。
感想
決して面白いわけでもなく、笑えるわけでもないのに腹が立たないのは、最初からハードルが低くなっているから。もともとよく実写映画化なんかする気になったなと思っていたくらいなわけだから、どんな内容であっても想定の範囲内。
実写化したらこんな風になる、というたたき台を見ているような感じで、あーやっぱり難しいよなと、確認作業をしている気分で冷静に見ていた。なんなら、この出来ならよくやったよと思ってしまっていたりする。さらに、こんな映画を撮ってるからアレだが、ちゃんとした映画を撮らせたら結構いいのを作りそうと思わせるのだから、なんかずるい。
おかしな登場人物を演じる役者陣も一生懸命やっているのはわかった。ただ主人公演じる松山ケンイチだけが、ただただヘラヘラしているだけで、緩急もなくものすごく浮いていた。主人公がそういうキャラクターということではあるのだろうが、こんな映画の主演をやったわりにはその甲斐がなかったというか、逆に損をしただけなんじゃないかと心配になってしまった。
スタッフ/キャスト
監督 山口雄大
原作 珍遊記 太郎とゆかいな仲間たち コミック 全4巻完結セット (ヤングジャンプコミックス)
脚本/出演 おおかわら
出演
倉科カナ/ピエール瀧/溝端淳平/藤本泉/板尾創路/矢部太郎/今野浩喜/田山涼成/笹野高史/松尾諭/温水洋一