★★★★☆
あらすじ
新左翼の活動家と知り合った新米記者。
感想
学生運動の様子を見ていたら、どことなく明治維新と似ているなと思ってしまった。きっと幕末の尊王攘夷だ何だと叫んでいた志士たちのほとんどは、その実、きっとよくわかっておらず、ただ周囲の熱に浮かされていただけだったはず。意外と革命なんてそんなものなのかもしれない。無邪気に金の無心をする所も似ている。
で、結局何をしたいの?と討論で問われて、口籠ってしまう活動家。結局そういう雰囲気のことをやってみたいだけ、というのがよく分かるが、でもどこか人を惹きつけるような魅力もあり、松山ケンイチがそんな男を上手く演じている。捕まった後の警察に対して、弁解しまくるシーンなんて、なんかすごかった。
ただこの何処か魅力的、というのも、ただ迷いがなく自信に満ち溢れているだけな気もする。こういう人というのは、本当にすごくて自信家の人から、頓珍漢なことやっているのに自信満々な人までいろんなレベルでいて、どちらにしても信者みたいな人がいたりする。従う人にとってはそれは誰でも良くて、たまたま見つけた自信満々な人に従うだけなのかもしれない。
そんな男に人生を狂わされてしまった主人公。最後に見せた涙は何の涙だったのか、色々と考えさせられる。
スタッフ/キャスト
監督
原作
出演
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忽那汐里/石橋杏奈/韓英恵/中村蒼/あがた森魚/山崎一/山本剛史/山本浩司/古舘寛治/長塚圭史/青木崇高/中村育二/康すおん/近藤公園/熊切和嘉
音楽 ミト/きだしゅんすけ
登場する作品