★★★☆☆
あらすじ
高校を卒業し、遠く離れた大学に進学した若者。クリスマス休暇で地元に戻ると、親友がドラッグ中毒に陥っていた。99分。
感想
実際に薬物中毒に苦しんだロバート・ダウニー・Jrのその後を暗示するかのような内容の映画だ。高校卒業後、進学せずに父親の資金援助で事業を始めるもあえなく失敗し、薬物に溺れる若者を描く。
しかし、アメリカの若者は高校卒業後にすぐに大学に行くだけでなく、別の可能性を探ってみるという選択肢が普通にあって羨ましい。少し別のことやってみてやっぱり大学に行くことにした、ということも出来る。敷かれたレール感がなく、人生を自らの手で切り開いている気になるので、満足感がありそうだ。理論的には日本でも出来るのだが、履歴書に出来る空白の期間が気になってしまう。
LAの裕福な家庭の若者の話だ。レス・ザン・ゼロ(ゼロ以下)とか言われても、もともとのいい暮らしからゼロ以下になるから落差が大きく、つらく感じるだけなのでは?と思ってしまわなくもない。
元々ゼロに近い生活をしている人は少しプラスだろうがマイナスだろうが、悲劇のヒロインを気取ったりせずにたくましく生きてるはずだ。そう考えると、甘やかされたお坊ちゃんの泣き言を見させられているような気もしてくる。
薬物中毒の息子を家から追い出して、戻ってきても冷たい態度で拒絶する父親。やっぱりちゃんとした金持ちはこういうことには厳しいのだな、と一瞬思ったのだが、良く考えたらこの父親が息子に大金を渡して事業なんか始めさせたのがすべての元凶のような気がする。どうせ事業計画とかちゃんと見ていないだろうし。結局は甘い父親だったということか。
大学に行っている間に自分の彼女を奪ってしまうような親友なのに、それでもなんとか薬物中毒から助けようとする主人公。そんな主人公に感謝しながらも、やり直すきっかけがうまく掴めない男。そして二人の間で揺れる女。それぞれの想いが交錯しつつ、三人で寄り添いながら迎える寂しいラスト。切ない。
スタッフ/キャスト
監督 マレク・カニエフスカ
製作 ジョン・アヴネット/ジョーダン・カーナー/マーヴィン・ワース
出演 アンドリュー・マッカーシー/ジェイミー・ガーツ/ロバート・ダウニー・Jr/ジェームズ・スペイダー/マイケル・ボーウェン/マイケル・グリーン
*
*クレジットなし
音楽 トーマス・ニューマン
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