★★★☆☆
あらすじ
恋心を抱く相手を追って、スコットランドからアメリカにやってきた青年。その途上で助けてくれた賞金稼ぎの男をボディーガードとして雇う。
感想
西部開拓時代のアメリカを一人の女性を追って一人行く青年。今と違って道路もなく、馬に乗り方位磁石を片手に西に向かう旅。雄大の大自然の中をたった一人は相当心細いだろう。それだけ女性への思いが強いという事だが、会えるかどうかも分からない不確かな状況で、よく未開の地へ旅立てるなと感心する。
そんな意志の強さを感じさせながらも、若すぎるせいか、簡単に人を信じてしまったりと、どこか心細い部分もある。そんな彼に百戦錬磨の賞金稼ぎが近づき、ボディガードになってやると持ち掛ける。最初はどことなく信頼関係が希薄な二人も、旅を続けるうちに次第に絆のようなものも芽生え始める。
そして、ついに彼女のもとにたどり着いた一行。しかし、彼女は賞金稼ぎに追われる身だった。襲い掛かる賞金稼ぎたちを次々と打倒していく彼女の姿はカッコよかった。そして、銃撃戦に巻き込まないよう主人公を置いて援護に行く賞金稼ぎ。なのに初っ端に撃たれてしまって何もできず、ただ苦しそうに煙草を吸っているのは、えーって思ってしまった。ここで活躍するのは彼女のみ。
そして予想外の結末。青年が賞金稼ぎと行動を共にすることで成長していく物語かと思ったら逆だった。自分しか信用できなくなっていた賞金稼ぎが、純粋な青年と接することで変わっていく映画だった。想像していたのと違いすぎて、クライマックスで少し戸惑ってしまったが、後からよく考えると、意外性があってそんなに悪くない映画なのかもしれない。
スタッフ／キャスト
監督／脚本／編集 ジョン・マクリーン
製作総指揮／出演 マイケル・ファスベンダー
出演 コディ・スミット＝マクフィー／ベン・メンデルソーン／カレン・ピストリアス／ロリー・マッキャン
