★★★☆☆
内容
実在した賞金稼ぎ、トム・ホーンの最後を描く。98分。
感想
アメリカ人なら誰でも知ってる人なのかよく分からないが、トム・ホーンの半生が描かれる。残念ながらまったく知らない。だから正直あまり感情移入できなかった。
驚くのが1900年代初頭が舞台になっていることだ。この時代にも、まだアメリカでは西部劇的世界が広がっていたことに驚かされた。日本でも江戸時代は終わっている。アメリカもこの頃はまだ野蛮と言ってもいいくらいの時代だったのかと。
そんな時代の終焉を告げるような出来事として、このトム・ホーンの事件は捉えられるのだろう。裁判の雰囲気が、もうそんな時代じゃないのだから、というような空気があった。
大自然を愛するトム・ホーンの、真実はともかく運命を受け入れ最期に向かうその姿、その達観ぶりに胸が締め付けられる。淡々とシンプルにエンディングへと向かい、見終わった後もしばらく余韻が残る。
スタッフ/キャスト
監督 ウィリアム・ウィアード
製作総指揮/出演
出演 リンダ・エバンス/リチャード・ファーンズワース/ビリー・グリーン・ブッシュ/スリム・ピケンズ
撮影 ジョン・アロンゾ
登場する著名人
トム・ホーン