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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ラブ&ピース」 2015

ラブ&ピース

★★★☆☆

 

あらすじ

 かつてはミュージシャンを目指し、今はダメ会社員となった男が、ひょんなことからミュージシャンとしてスターとなる。 

 

感想

 敢えてだと思うが、序盤の長谷川博己演じる主人公のダメサラリーマンのダメっぷりが極端すぎて冷める。まるでコテコテのコメディーを見ているような、逆に笑えない感じだ。 

 

 ダメサラリーマンが亀を飼い始めたことで日々に潤いが出るのだが、周囲の圧力に負けて泣く泣く亀を捨ててしまう。亀は捨てられたペットやおもちゃが集まる不思議な老人のいる場所にたどり着き、願いを叶える力を与えられ、主人公の願いを叶えていく、という物語。

 

 

 そして物語は、ミュージシャンの夢を叶えていく主人公のパートと、捨てられた動物やおもちゃと暮らす西田敏行演じる老人のパートの二つのパートに分かれている。このうち、動物やおもちゃが言葉を喋るファンタジー感あふれる西田敏行のパートが個人的には苦手だった。好みの問題かもしれないが、捨てられた動物やペットの悲哀をメルヘンチックに描くのはありふれていて面白みがない。

 

 長谷川博己演じるミュージシャンパートは、最初は革ジャンを着込んだロックスタイルだったのに、どんどんスタイルを変えていくところが面白かった。ただ西田敏行パートと交互に描かれていくので、面白みが薄く感じて物足りなさが残った。

 

 最後は何故か巨大化した亀が暴れる特撮映画に変わっていた。ストーリーを描くというよりも、動物やおもちゃが喋るファンタジーや特撮をただ撮りたかったように感じる。

 

 内容に合っているのか合ってないのか良く分からないが、それとは関係なく最後にじっくり流れるRCサクセションの「スローバラード」がただ沁みる。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本

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出演 長谷川博己/麻生久美子/渋川清彦/奥野瑛太/マキタスポーツ/深水元基/手塚とおる/小倉一郎/真野恵里菜/神楽坂恵/菅原大吉/波岡一喜/松田美由紀/馬庭良介/田原総一朗/水道橋博士/宮台真司/津田大介/茂木健一郎/長谷川大/谷本幸優/IZUMI/横尾和則/星野源(声)/中川翔子(声)/犬山イヌコ(声)/大谷育江(声)

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