★★☆☆☆
あらすじ
死者が続出する刑務所を調査するため、囚人として潜入することになった刑事。
ジャン=クロード・ヴァン・ダム主演。原題は「Death Warrant」。89分。
感想
囚人として刑務所に潜入する刑事が主人公だ。所内で続出する死亡事件の謎を追う。
凶悪犯に囲まれた中で内部の情報を探るのは相当危険な任務だ。まずは所内の人間関係を把握し、彼らの信頼を得てからでないと余計なトラブルに巻き込まれそうだと危惧していたのだが、杞憂だった。囚人たちは皆、意外と優しくて親切だ。
主人公が無頓着にグイグイ行くと、案外あっさりと情報を教えてくれるし、なんなら案内までしてくれる。偏見で人を判断してはいけないということか。都合の良い展開だ。中には盾突く人もいるが、主人公得意のまわし蹴り一発で、大体すんなりと従順になる。
まるで子供のおつかいのように、言われるままに行動していたら真相にたどり着いてしまった。よく見る刑務所のエピソードを寄せ集め、つなげただけのような展開だ。
クライマックスは宿敵との対決となり、激しいアクションが繰り広げられる。ただ、敵役は個人的な恨みがあるだけで事件とのつながりはなく、イマイチ気分は盛り上がらない。彼の「今からボイラー燃焼室のドアを開けるけど、炎で危険だから絶対に、絶対に後ろから蹴り込むなよ」と誘っているかのような動きには笑ってしまった。案の定、火だるまになっていた。
真相が分かってしまうと、主人公はなんで送り込まれたのだろうと思ってしまうが、捜査を期待したのではなく、特殊な血液型の「体」が欲しかったということなのか。非道だ。
連絡役として妻のふりをする美人弁護士が、身体検査の名目で看守たちに服を脱がされたり、主人公と二人きりになった途端、突如激しい濡れ場を演じたりと、全体的にVシネマ的というか、B級感が漂う映画となっている。ジーンズをはいてるからと付けられた邦題も安直だ。エンディング直前には、ヒロインに演技のきっかけを出すスタッフの手ががっつりと映り込んでいたりもする。
ツッコミどころ満載なので、逆にそれを楽しむような見方をすれば盛り上がるのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 デラン・サラフィアン
脚本 デヴィッド・S・ゴイヤー
出演 ジャン=クロード・ヴァン・ダム/シンシア・ギブ/ロバート・ギローム/パトリック・キルパトリック/アート・ラフルー/アル・レオン
音楽 ゲイリー・チャン

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