★★★☆☆
あらすじ
アメリカ行きの飛行機がアラブ人テロリストによってハイジャックされ、陸軍特殊部隊「デルタ・フォース」に出動が命じられる。
チャック・ノリス、リー・マーヴィン、ジョージ・ケネディら出演。シリーズ第1作。128分。
感想
ハイジャックされた飛行機の乗客を、主人公らデルタ・フォースが救出する物語だ。冒頭でデルタ・フォースの活躍が描写された後は、離陸前からのハイジャックの様子が描かれていく。
何も知らない乗客たちは、隣席の客と気軽に言葉を交わしたり、熟年夫婦のたっぷりの愛情表現が見られたりと、善良すぎるほど善良な雰囲気に満ちている。それだけに、突如始まるハイジャックに緊張感が走る。
ハイジャック犯はたったの二人で、乗客には海兵隊員や宣教師、抵抗する女性添乗員などがいて、色々と面白くなりそうな要素が揃っている。だが、メインはデルタ・フォースということで何も起きず、またそれが薄々わかっているのも残念だ。ただ、ハイジャック・シーンとしては見ごたえがある。
前半はほぼハイジャックシーンのみで、後半になってようやくデルタ・フォースが動き出す。だがその初動が、初歩的な確認不足で失敗してしまうというグダグダぶりでズッコケてしまった。その間に相手は人員を増やして体制を整えてしまい、事態は長期化の様相を見せる。
テロリスたちが機内でユダヤ人の存在に気付いたのは偶然だったのに、まるで予定通りだったかのように受け入れ態勢が整っていた描写は不可解だったが、乗客たちは飛行機を降ろされ、、人質として建物に監禁されてしまう。そしてここからデルタ・フォースの本格的な活躍が始まる。
テロリストたちとのカーチェイスや爆発シーンなど、繰り広げられるアクションは激しい。今見るとそんなにスペクタクルは感じられないが、公開当時ならきっと大興奮できたのだろう。ただ、クローズドな飛行機内で起きた緊迫感あるハイジャックシーンを見た後では、オープンな場所でのアクションは、いささか大雑把な印象を受けてしまうのは否めない。
だがそんな中で、主人公が乗るバイクは興味深い。ミサイルやマシンがを搭載し、バイクとは思えないような、笑ってしまうほどの攻撃能力を見せつける。ここだけ特撮ヒーローものみたいで楽しかった。
ラストは、救出した人質たちからの称賛に応えながらも、隊員たちが仲間の死を悼む厳粛な表情を見せており、深みがある。シリーズ化されたのも納得できるアクション映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 メナヘム・ゴーラン
脚本 ジェームス・ブルーナー
出演 チャック・ノリス/リー・マーヴィン/マーティン・バルサム/ジョーイ・ビショップ/ロバート・フォスター/レイニー・カザン/ジョージ・ケネディ/ハンナ・シグラ/スーザン・ストラスバーグ/ボー・スヴェンソン/ロバート・ヴォーン/シェリー・ウィンタース/スティーヴ・ジェームス/キム・デラニー
音楽 アラン・シルヴェストリ
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