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「はやぶさ 遥かなる帰還」 2012

はやぶさ 遙かなる帰還

★★★☆☆

 

あらすじ

 小惑星イトカワのサンプル採取を目的に打ち上げられた探査機「はやぶさ」は、様々なトラブルに見舞われながらも、多くの技術者たちに支えられて旅を続ける。

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 2003年に打ち上げられた探査機「はやぶさ」を題材にした作品。渡辺謙、江口洋介、夏川結衣ら出演。山根一眞原作。136分。

はやぶさ (探査機) - Wikipedia

 

感想

 次々とトラブルに見舞われながらも、無事地球への帰還を果たした探査機、「はやぶさ」に関わった人々を描く物語だ。

 

 物語のメインとなるのは、エンジン担当の江口洋介演じるJAXA職員と吉岡秀隆演じるNEC社員が、時に激しくぶつかりながらも、同じ目的のために力を合わせる姿だ。一緒に酒を飲んで本音を語り合ったり、信頼や友情を感じるシーンがあったりするものの、それほど振り幅はなく、深みは感じられない。

 

 

 また、失敗すればつぎ込まれた時間と大金がすべて無駄になってしまうプレッシャーの中で、プロジェクトを引っ張る渡辺謙演じるリーダーの姿も物語の核となっている。しかし、こちらもおとなしい。合理的な人なのに神頼みをしてしまうぐらい切羽詰まっていることを示す描写などもあることはあるが、それほど心には迫って来ない。

 

 静かで淡々とした中で、プロジェクトに賭ける人たちの内に秘めた熱い思いが徐々に浮かび上がってくる展開を狙ったのかもしれないが、単に盛り上がりに欠ける印象を与えるだけになってしまっている。ちょこちょこ出てくる他の技術者たちのエピソードも中途半端で、どうせならプロジェクトX的な内容をそれぞれやればいいのにと、物足りなさがある。

 

 結果として、「はやぶさ」が地球を出発して小惑星で作業を行い、地球に帰還するまでをただ描いただけみたいになってしまっている。「はやぶさ」を擬人化するようなセリフも少なく、世間の人々が感じていたであろう、宇宙で健気に頑張る姿も伝わって来ない。なんとか地球に戻ってくることが出来て、少し心が動きかけたところで、女性記者がそれを上回る大感動の涙を見せたのも興ざめだった。

なぜ日本人は魅了されたのか?小惑星探査機「はやぶさ」奇跡の生還ドラマ | 追跡!AtoZ ~いま一番知りたいテーマを追う!超リアルドキュメント | ダイヤモンド・オンライン

 

 その他、10年近い歳月をかけたプロジェクトにもかかわらず、その時間経過を実感させるような描写がないのも不満だ。点を取りに行かなかった分、失点もなかったような無難な映画だ。2時間以上もあるのだから、もっと色んなことができたような気がしてしまう。ただ、余計なノイズがないとも言えるので、どれだけ事実に基づいているのかは知らないが、記録映画として「はやぶさ」プロジェクトの概要を知るにはいいのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督 瀧本智行

 

脚本 西岡琢也

 

原作 小惑星探査機 はやぶさの大冒険BASIC

 

出演

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江口洋介/夏川結衣/小澤征悦/中村ゆり/石橋蓮司/藤竜也/山﨑努/嶋田久作/近藤芳正/モロ師岡/ピエール瀧/長嶋一茂/矢島健一/田中要次/菅原大吉/織本順吉

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音楽 辻井伸行

 

はやぶさ 遥かなる帰還 - Wikipedia

 

 

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