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「コンフィデンスマンJP 英雄編」 2022

 

コンフィデンスマンJP 英雄編 Blu-ray通常版

 

★★☆☆☆

 

あらすじ

 師匠を喪って以来やる気を失くしていた詐欺師三人組は、気を取り直してマルタで誰が一番稼ぐかの個人戦を行うことにする。

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 シリーズ第3作。127分。

 

感想

 マルタの金持ちが所有する美術品をめぐる詐欺師たちの物語だ。今回は個人戦とはいえ、大富豪の家に潜入するいつもと同じパターンで、いい加減さすがにマンネリを感じてしまった。

 

 詐欺師ものなんてそんなにパターンがあるわけでもないので、シリーズが続けばそれも仕方がないのかもしれない。ただ今回はそれに加えて、それぞれがどんな作戦を行おうとしているのかが明らかにされないままに進むので、いつもよりもさらに物語の方向性が見えなかった。

 

 今回は詐欺をどのように行うかよりも、彼らに迫る捜査の手をどのようにかわすかに主眼が置かれている。彼らに立ちはだかるのは、瀬戸康史演じるインターポールの男だ。ただ彼が、なんでそんなヴィジュアルにしちゃったかなと思ってしまうほど、容貌が胡散臭い。それだけでなんとなく先が読めてしまって、彼と主人公たちとの緊張感あるやり取りも真面目に見る気がせず、話半分にしか聞けなかった。

 

 

 中盤で主人公らの個人戦は悲しい形で終わり、このインタポールの男がメインで描かれるようになる。オープニングの彼の任務のシーンもそうだったが、安っぽい設定の安っぽいキャラの言動は見ていられないものがあった。なんでこんなものを見させられないといけないのだ?と憤り、そして呆れてしまう。なかなかつらい時間帯だった。

 

 ただこれも、もっと存在感のある役者がやっていれば印象は違ったのかもしれない。ただ彼が、江口洋介演じるヤクザの大物の頭を鷲摑みし、威圧するシーンは良かった。

 

 終盤のいつもの大どんでん返しと種明かしが始まる段になって、ようやく少し面白くなってくる。段々とつまらなくなるよりはましだが、なかなかの忍耐を要する映画だった。

 

スタッフ/キャスト

監督 田中亮

 

脚本 古沢良太

 

出演 長澤まさみ/東出昌大/小手伸也/小日向文世/松重豊/瀬戸康史/城田優/生田絵梨花/広末涼子/織田梨沙/関水渚/赤ペン瀧川/石黒賢/梶原善/徳永えり/高嶋政宏/生瀬勝久/真木よう子/角野卓造/江口洋介/ダンテ・カーヴァー/厚切りジェイソン/ジャッキーちゃん

 

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音楽 fox capture plan

 

コンフィデンスマンJP - Wikipedia

 

 

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