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「セックス・アンド・ザ・シティ」 2008

セックス・アンド・ザ・シティ (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 将来に不安を覚えた主人公は、ついに結婚を決意する。人気ドラマシリーズの映画化作品。

 

感想

 主人公の結婚の話から始まって、その他の三人の話へと広がっていく展開が上手い。それぞれの話もちゃんとつながっているしバランスも良くて、よく出来ている。これもコラムニストの主人公目線で描かれているから、という事なのだろう。自分の事よりも他者の事が良く見えるから友人たちの事を観察し、そこから得た知見を最終的には自分の話にフィードバックしていく。

 

 煌びやかな衣装や大胆な言動に注目してしまいがちだが、これは女たちの友情の物語だ。正直、現実世界に彼女たちがいたらきっと嫌いだが、彼女たちの中での絆や友情は羨ましい。何かあればすぐに駆け付けるし、親身になって助け合う。しかも、皆の個性がバラバラだというのも良い。大抵こういう集団は元々似た者同士だったり、同調圧力で似てくるものなのに、皆がそれぞれの個性を尊重したうえで深く結びついている。

 

 

 そんな彼女たちの恋愛事情が描かれていく。恋愛というよりも大人の男女の関係について、といった方がいいのかもしれないが。その中で大きなテーマとなっているのが「許し」。確かにこれは難しい問題で、許しを請う方はただしつこく謝罪するしかなく、請われる方は相手がただ自分の気を楽にしたいだけに見えて頑なになってしまいがちだ。お互いに話し合おうにも、感情が邪魔して冷静になれない。

 

 映画では、そういった当事者同士で膠着してしまった浮気の問題をカウンセラーによって解決していて、カウンセラーの有用性を初めて実感した。当事者同士だと冷静になれないが、信頼できる第三者の提案であれば素直に聞くことが出来る。当人同士では解決できず、そのまま終わっていたかもしれない関係を修復することが出来た。少なくとも解決方法がたくさん用意されているのは良い事だ。

 

 メインの女性たちの物語の中では、一番奔放な女性、サマンサの話がグッと来た。奔放な女性なのに自分を偽ってまで好きな男に尽くし、だけどそんな自分が好きになれなくてついには苦渋の決断をする。そのつらい心の動きが良く分かって泣けた。

 

 序盤以降、まるでもう忘れられたかのようになっていた主人公の話に戻ってエンディングを迎える。中盤は何もなかったかのように見えて、友人たちの話が主人公に影響を与えていたと言える。うまいまとめ方だ。

 

 そして50歳の誕生日を無邪気に祝いあう主人公たちが眩しかった。それだけ皆自分の人生に誇りも希望を持っているという事だよなと。いくつになっても自分の誕生日を無邪気に喜べるような人間になりたいものだと素直に思った。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 マイケル・パトリック・キング

 

製作/出演 サラ・ジェシカ・パーカー

 

出演 キム・キャトラル/クリスティン・デイヴィス/シンシア・ニクソン/クリス・ノース/エヴァン・ハンドラー/ウィリー・ガーソン/ジェイソン・ルイス/ジェニファー・ハドソン

 

音楽 アーロン・ジグマン

 

セックス・アンド・ザ・シティ (字幕版)

セックス・アンド・ザ・シティ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

セックス・アンド・ザ・シティ (映画) - Wikipedia

セックス・アンド・ザ・シティ 【字幕版】 | 映画 | 無料動画GYAO!

 

 

登場する作品

若草の頃(字幕版)

 

 

関連する作品

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