★★★☆☆
あらすじ
中東アブダビの豪華ホテルに招待されたいつもの4人組。146分。
感想
いつもの4人組が中東に。エキゾチックで豪華な旅行を見せながら、いつもの女の友情や人生についてが描かれていく。ただ、彼女たちの乗るファーストクラスの飛行機や泊まるホテルは確かにラグジュアリーで見ごたえがあるのだが、あまり異国情緒のある映像は無く、観光映画としては物足りない部分がある。後で調べたら、映画のタイトルに現地当局が難色を示して撮影許可が下りず、モロッコで撮影したという事のようなのでそれは仕方がないか。
そして4人のドタバタの珍道中になるのかと思いきや、案外そうでもない。様々な人生を抱えた4人が集まって親交を深め合うという割と普通の旅行になっている。でも、そんな中で旅行終盤に見せたサマンサのいつもの振り切れ具合は、相変わらずロックで面白かったが。ただ4人で語ったりはしゃいだりと、やっていることはいつもと同じなので何も中東に行くことはなかったのではと思わなくはないが、いつもと違う場所で違う景色の中にいるからこそ特別な何かが生まれて思い出になるわけで。
中盤、主人公は旅の途中で偶然出会った昔の恋人と過ちを犯してしまい、それを夫に告げるべきか悩む。よくあるシーンだが、これは相手のためではなくて、自分がすっきりしたいだけだよなといつも思ってしまう。こんな事をしちゃったんだけどそれに対してあなたはどうする?と、突然相手に決断を迫る感じが上から目線で何だか偉そうだし、それを告げられた相手には許すしか選択肢がないような気もする。この映画でもなぜか相手が下手に出る感じになってしまっていて、なんかズルいよなと思ってしまった。ただ、映画で告白するべきかしないべきかという形にしてしまったら、それはもう物語的に告白するの一択しかないだろうという気はするが。
4人でワイワイ騒ぎながらも、時々その中の二人だけになる状況を作ってシリアスな話をさせたり、戒律で抑圧された現地の女性達の姿を見せて女性が自分らしく、自分の色で生きていくことについて考えさせたり、様々な伏線を張っていたりして、物語としては上手くまとまっており、良く出来ている。残念なのは盛り上がりに欠けることだが、それでも気楽に観るには悪くない作品となっている。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 マイケル・パトリック・キング
製作/出演 サラ・ジェシカ・パーカー
出演 キム・キャトラル/クリスティン・デイヴィス/シンシア・ニクソン/クリス・ノース/ジョン・コーベット/デビッド・エイゲンバーグ/エヴァン・ハンドラー/ジェイソン・ルイス/ウィリー・ガーソン/ラザ・ジェフリー/ライザ・ミネリ/ペネロペ・クルス/マイリー・サイラス/アリス・イヴ/アート・マリック/オミッド・ジャリリ/ハイディ・クルム/チューズデイ・ナイト
セックス・アンド・ザ・シティ2(R15+) 【字幕版】 | 映画 | 無料動画GYAO!
登場する作品
関連する作品
前作