★★★☆☆
監督 ジョン・タートルトーブ
切符売り場で働くサンドラ・ブロックはある出来事をきっかけに、思いを寄せる男性の家族と交流を持つようになる。
嘘で始まる物語は誰かが悪者になったり誰かが傷つきそうなものなのに見事に誰も悪者にならないし、傷つかない。そして、一目惚れの男性ではなく、その弟に惹かれていくっていうのもうまい。一目惚れの男性とそのままくっついてしまうとあまりに出来すぎ感が否めないから。よく考えられた物語だ。
唯一気になったのはこん睡状態にあるピーター・ギャラガーがあんまり誰にも深刻に心配されていないところ。ただ、そこを深刻にしてしまうと物語のテイストが変わってしまいそうだけど。
この映画は恋愛映画というよりも家族映画といったほうがいいだろう。身寄りのいないサンドラ・ブロックが温かな家族に迎えられて家族っていいなーって思わせる、そんな映画。
出演 サンドラ・ブロック / ビル・プルマン / ピーター・ギャラガー