★★★★☆
あらすじ
手違いで死んだことになってしまったアメフト選手が、姿を変えてこの世に戻ってくる。1941年の映画「幽霊紐育を歩く」のリメイク。
感想
コメディ要素の強い作品。この手の作品でありがちなコミカルなシーンが多いが、楽しめる。
別人として生き返ってくるというのはどういう事なのか、考え出すと訳が分からなくなる。死ぬ前の元の人生の続きもあるし、乗り移った別人としての人生もある。この映画の場合はアメフト選手としての人生と、悪徳な実業家としての人生。
アメフト選手としての夢を追いたいが、実際は実業家としての人生を続けなければいけない。この場合は実業家の富豪という恵まれた環境に生まれ変わったから良かったようなものだが、しがないサラリーマンとかだったら、この世に戻ってきてもあまり意味がないように感じる。
ウォーレン・ビーティ演じる男は、アメフト選手としての夢を追いつつ、金の亡者だった実業家の不正も正していく。そして彼の元に抗議のために現れた女性と恋におちる。しかしこちらに非があるとはいえ、女性にあんなにしつこくキンキンと責められて好きになるだろうか。鬱陶しく感じてしまいそうだが。
最終的に彼は元々の夢であったアメフト選手として活躍するわけだが、それと共にもともとの記憶は消滅し、乗り移った人間として生きていくことになる。これもせっかく生き返ったのに元の記憶を失くしてしまったら、生き返ってきた意味がない。というより生き返ったことにならないのでは。生き返った本人が記憶を失くしてしまうのに、それを知っていった周りの人間は記憶を保持しているっていうのもおかしな話だ。
生き返って他人に乗り移るというのは、色々と矛盾を抱えてしまうものだなと。なかなか難しい設定だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作/出演 ウォーレン・ベイティ
監督 バック・ヘンリー
脚本 エレイン・メイ
出演 ジュリー・クリスティ/ジェームズ・メイソン/ジャック・ウォーデン/チャールズ・グローディン/ダイアン・キャノン/バック・ヘンリー/R・G・アームストロング/ヴィンセント・ガーディニア
撮影 ウィリアム・A・フレイカー
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