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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「バイバイ、ブラックバード」 2010

バイバイ、ブラックバード<新装版> バイバイ、ブラックバード<新装版> (双葉文庫) 

★★★★☆

 

あらすじ

 5股をかけていた男が、すべての女性と別れるためにそれぞれの元を訪れる。

 

感想

 5股とかすごい設定にしてきたなと思うのだが、それぞれのエピソードがすべて毛並みが違って面白い。そしてその別れ話の全てに付き合うことになった口の悪い巨漢の女に次第に親近感がわいてくる。

 

 その彼女の言葉で、深刻な病気かもしれない女性を心配する主人公への言葉は、痛いところを突いてくる。他人への心配というものは、実は結局自分への心配でしかなかったりする。誰かが病気で死んでしまったら、もうその人に会う事が出来なくなってしまう自分への心配。誰かがつらい状況に沈んでしまったら、これまでのようにその人と付き合いにくくなってしまう自分への心配。よくよく分析してみるとなんて身勝手な心配なのだろうとあきれてしまう。

 

 

 逆に誰かに心配されたとしても、結局そういう事なのだろうと皮肉な気持ちになる。だがさらに考えると、相手はそれまでの自分に好意を持っていてくれていたという事で、そんなにひねくれた気持ちになる必要はないのかもしれない。

 

 強引にこれまでのエピソードをつなぎ合わせて出来過ぎた結末にするのではなく、その後どんなことが起きたのだろうと少しワクワクするような、そんな気持ちになれるエンディングが好印象だった。

 

著者

bookcites.hatenadiary.com

 

バイバイ、ブラックバード - Wikipedia

 

 

登場する作品

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エクソシスト ディレクターズカット版 (字幕版)

ルパン三世 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)

DRAGON BALL 全42巻・全巻セット (ジャンプコミックス) 

ドカベン (文庫版) 【コミックセット】

13日の金曜日(1980) (字幕版)

ターミネーター2 特別編 [DVD]

Bye Bye Blackbird

 

 

登場する人物

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アブドーラ・ザ・ブッチャー/村田兆冶/マザー・テレサ/アーノルド・シュワルツェネッガー

 

 

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