★★★☆☆
あらすじ
大がかりな麻薬取引の情報をつかんだ二人の刑事が、執拗な捜査を開始する。アカデミー賞作品賞。
感想
かなり硬派な作りの映画。派手なBGMはほとんどないし、捜査もただ延々尾行を繰り返すといった地味なものばかり。女性もほとんど登場しない。きっと当時は斬新だったのだろう。何が彼らを突き動かしているのか、二人の刑事の執念もかなりのものだ。
後半は派手なカーチェイスもあるが、それもただひたすら犯人を追うといったもので、見せ場としての演出は特になく、逆にそれが犯人を一直線に追いつめる執拗さを表している。
念入りに調査し、ようやく犯人を捕まえる証拠を見つけ、いざ逮捕という時に、彼らに籠城されてしまうのがお粗末。せっかく丹念にやったんだから、最後はスマートに逮捕してほしかった。マスコミに叩かれそう。だけどそこが彼ららしいところなんだろう。基本的に犯人は逮捕じゃなく射殺だし。あまりにハードボイルドすぎてちょっと引いた。
スタッフ/キャスト
監督 ウィリアム・フリードキン
原作 フレンチ・コネクション (1972年) (海外ベストセラー・シリーズ)
出演
ロイ・シャイダー/フェルナンド・レイ/マルセル・ボズフィ/フレデリック・ド・パスカル/トニー・ロビアンコ/エディ・イーガン
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