★★★★☆
あらすじ
舞台はスペイン・バルセロナ。末期の病気であることを知った男は、残される家族や周囲の人間について考え、動き始める。メキシコ映画。
感想
細かな説明もなく断片的な映像で、序盤はあまり状況が飲み込めないまま、物語が進む。エピソードが積み重なっていくことで、主人公の置かれた状況、人間関係などが次第に浮かび上がってくる。
主人公はあまり真っ当な仕事をしていないようである。中国人に偽物のブランド品を作らせ、アフリカ人に路上で売らせている。不法滞在者を働かせて、上前をはねている。ただ人を人とも思わないような悪徳な人間かといえばそうでもない。強制送還されてしまったアフリカ人の残された家族の面倒を見たり、酷い住環境で生活する不法滞在者たちに暖房設備を設置してやったり。
しかし、スペインにもこんなに移民が押し寄せているのかと結構驚いた。そして世界中どこに行ってもそれなりの立ち位置を築いてしまう中国人のたくましさには感心してしまう。
思わぬ事件が起きてしまったり、子供たちを託そうとした別れた妻との関係も修復できなかったりと、何もかもがうまくいくわけではない。だが、死を意識して自分のためではなく残された者のために出来る限りのことをしたことで、どうやら何とかなりそうではある。不慮の事故で死んでしまったりするよりは、後のことを考え何かを託す時間があるだけ、少しはましなのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/原案/製作 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演 ハビエル・バルデム/マリセル・アルバレス/アナー・ボウチャイブ/ギレルモ・エストレヤ/エドゥアルド・フェルナンデス/シェイク・エンディアイェ/ディアリァトゥ・ダフ/チェン・ツァイシェン/ルオ・チン/アナ・ワヘネル
音楽 グスターボ・サンタオラヤ
Biutiful ビューティフル-動画[無料]|GYAO!|映画