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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「DUNE/デューン 砂の惑星」 2021

DUNE/デューン 砂の惑星(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 皇帝に命じられ、砂の惑星の統治を始めた主人公一族は、やがて以前の統治者一族との争いに巻き込まれていく。155分。

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感想

 宇宙を舞台に繰り広げられるSF映画だ。ただし血沸き肉躍る冒険活劇ではなく、物静かな雰囲気の中で進行する。眠たくなりそうかと思いきや、ところどころに静かな笑いが散りばめられ、ちょっとした盛り上がりが用意されていて、意外とずっと見ていられる。構成が上手い。

 

 主人公は、砂の惑星の統治を任された公家の後継者で、皇帝の陰謀により他の公家との争いに巻き込まれていく。まずはこの物語の世界観を理解する必要があるが、思っていたより複雑ではなく、分かりやすいように整理されている印象だ。とはいえ完全に把握するために気になった部分を後から見直しはしたのだが、初見でも混乱せずに見ることは出来た。

 

 主人公らは基本的には剣をメインにして戦う。乗り物にミサイルは搭載しているし、銃がないわけでもないようなのでこれは不思議だった。騎士道精神に重きを置く世界ということか。銃がメインの武器だと決闘が味気なくなるし、技術が上がったことも分かりづらいからというのもあるかもしれない。この映画は主人公の成長物語だからそこは重要な部分だ。

 

 映画全体としては、一つの作品としてのまとまりはちゃんとあるが、二部作の第一部なので、まだまだ序章が終わったところという印象だ。これで終わりだと物足りなさを感じるかもしれない。だが続編があることが決まっており、次作への期待を高めるという意味では悪くなかった。今作で打たれた様々な布石が、次作でどのような展開へとつながっていくのか、想像が膨らむ。

 

 ただやっぱり、2部作の半分を見ただけではまだ何とも感想を言いづらいのが正直なところだ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 ドゥニ・ヴィルヌーヴ

 

脚本 エリック・ロス/ジョン・スペイツ

 

原作 デューン 砂の惑星〔新訳版〕 上 デューン・シリーズ (ハヤカワ文庫SF)

 

出演 ティモシー・シャラメ/レベッカ・ファーガソン/オスカー・アイザック/ジョシュ・ブローリン/ステラン・スカルスガルド/デイヴ・バウティスタ/スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン/ゼンデイヤ/シャロン・ダンカン=ブルースター/シャーロット・ランプリング/ジェイソン・モモア/ハビエル・バルデム/デヴィッド・ダストマルチャン

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音楽    ハンス・ジマー

 

DUNE/デューン 砂の惑星(字幕版)

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  • ティモシー・シャラメ
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DUNE/デューン 砂の惑星 - Wikipedia

 

 

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