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「ムーンライト」 2016

ムーンライト(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 貧しい町でいじめられて育った少年。

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 ジャネール・モネイ、マハーシャラ・アリ。アカデミー賞作品賞。111分。

 

感想

 黒人でゲイという二つのマイノリティーを背景に育った青年。 家は貧しく母親はクスリ漬けという酷い環境の上に、さらに自身のセクシャリティによって周囲からもいじめられる。ハードモードの人生だ。そんな男の、少年、青年、大人の3つの時期が描かれる。

 

 酷い環境の少年時代。それでも彼に手を差し伸べてくれる人はいた。ただそれがドラッグディーラーというのがつらいところだ。しかし、ディーラーとしてそれなりに成功している人は、その界隈では頭が良い部類に入るはずで、彼に様々な人生訓を教わる。この男を演じるマハーシャラ・アリがとても雰囲気のある演技を見せている。アカデミー助演男優賞を獲ったのも納得だ。

 

 

 そして高校時代。ある一人の男を中心に執拗に付き纏われ、いじめられるのだが、このいじめる男の執念が正直理解しがたい。やりたいこともなく暇を持て余しているからなのだろうが、その粘着ぶりが腹立たしかった。とはいえ、そういう人は現実世界で割と見かけるが。

 

 最後は、大人になった主人公が描かれる。ヒョロヒョロの体格だった青年時代からの変わりように驚くが、彼なりの生きる術だったのだろう。ただ、模索の結果として行き着いたのがそこだったのかと思うと、物悲しくもある。そして、それなりの成功を手に入れたにもかかわらず、彼に付きまとうのは一抹の寂しさだ。

 

 ゲイである主人公が思いを寄せるのは幼馴染の男だ。男女でも関係を深める時には相手の様子を慎重に窺うが、彼の場合はそれ以上に相手の挙動を注意深く観察しているのが印象的だった。相手が全く予想だにしていない事の方が多いだろうから大変そうだ。

 

 幼馴染との再会は夜のダイナーで、ジュークボックス、温かな光と、どこかウォン・カーウァイの映画を思い起こさせるような情感たっぷりのシーンだった。二人の中に確実にある思い出を意識的に避けながら、だけどそれになんとか触れられないかと相手を探っている。 

 

 ずるずると切り出せないまま幼馴染の家まで行って迎えるラスト。無理して頑張って生きてきたのだなと、その苦しさを思うと胸が熱くなる。だがそのエンディングに、どこかでちょっと話が上手くいきすぎでは?と思う自分がいた。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 バリー・ジェンキンス

 

製作総指揮

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出演 トレヴァンテ・ローズ/アンドレ・ホランド/ジャネール・モネイ/アシュトン・サンダース/ジャレル・ジェローム/ナオミ・ハリス/マハーシャラ・アリ

 

ムーンライト(字幕版)

ムーンライト(字幕版)

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ムーンライト (映画) - Wikipedia

 

 

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