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「新・仁義なき戦い。」 2000

新・仁義なき戦い。

★★☆☆☆

 

あらすじ

 日本最大の暴力団組織の跡目争いの中で、別々の道を歩んでいた幼馴染と再会することになった主人公。

 

感想

 かつての幼馴染が、一方はヤクザ、一方は実業家になっている。ヤクザとなった主人公はかつて命を助けてくれた幼馴染を気にしながらも、後ろめたさから距離を取っている。そして、幼馴染もヤクザになってしまった主人公に軽蔑を感じている。

 

 映画はこの二人が対決する方向に進んでいくのかと思いきや、そうとはならない。まずは跡目争いが描かれ、それに敗れ主流派に一矢報いたい主人公と、勢力拡大を目指す主流派に目を付けられて迷惑する幼馴染の人生が交錯するという流れ。

 

 まず跡目争い。今や世界的には「キルビル」の曲として知られている布袋寅泰の「新・仁義なき戦いのテーマ(BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY)」が、要所要所で繰り返し流され、期待は高まるのだがいっこうにそれに応えてくれず、物足りなさだけが残る。

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 ギラギラした男たちの欲望丸出しの血みどろの争いが繰り広げられるわけではなく、野望は心の中に秘めて顔に出さず、知略謀略を張り巡らすといった戦い。ある意味で現代的なのかもしれない。そんな中であまり深く考えず、ただただ言われたままに動く主人公の、どこか投げやりな死に急ぐような主人公の姿が印象的。

 

 そんな派閥争いもけりがつき、いよいよ主人公と幼馴染の関係が描かれていくのだが、ここもどうもしっくりとこない。まず二人の関係は一応描かれているのだが、そこに因縁めいたものは感じられなかった。もしかしたら何かを見逃したのかと不安になるほど。クライマックスもそのせいであまり熱くなれなかった。ただ、二人の違いは生き様と死に様の違いだと言っておいて、逆の結末になるのは皮肉的でもあり、運命論的なものも感じてしまう。

 

 この映画で何よりもすごいのは、音楽も担当し印象的な曲も生み出している布袋寅泰だ。あの身長とあのビジュアルで奇妙な存在感を放っている。クライマックスの動きも面白くてついつい見入ってしまった。もう彼の映画になってしまっていると言ってもいいくらいだ。そして、エンディング後に流れ出す、彼のクセの強い歌声で、完全に駄目を押されてしまった印象。

 

スタッフ/キャスト

監督 坂本順治

 

出演 豊川悦司布袋寅泰岸部一徳村上淳/小沢仁志/松重豊大和武士哀川翔早乙女愛余貴美子織本順吉志賀勝/康すおん

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出演/音楽 布袋寅泰

 

新・仁義なき戦い。

新・仁義なき戦い。

 

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