BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「神経衰弱ぎりぎりの女たち」 1988

神経衰弱ぎりぎりの女たち(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 突然、電話で別れを告げられた女優は、直接話をするために男を探し始める。

www.youtube.com

 

 アントニオ・バンデラスら出演、ペドロ・アルモドバル監督。スペイン映画。90分。

 

感想

 電話で男に別れを告げられた女優が主人公のコメディだ。ちゃんと話をしようと男を探すうちに、次々にトラブルに巻き込まれていく。正直なところ、それほど笑えるわけではなかったが、カラフルなセットや衣装、グッとくる映像と、おしゃれなフランス映画みたいなポップで楽しい雰囲気にはなっている。

 

 主人公は男を探し回る。当初、彼女の行動意図がよく分からなかったのだが、男が別の女の家にいるのではと疑っていたということらしい。その別の女には息子がいたので現在の妻なのかと思ったが、とっくの昔に別れた元妻ということらしい。

 

 

 不倫していたわけでも、同時に付き合っていたわけでもなく、単純に前の女と現在の女が火花を散らしているだけの話だった。オープンであっけらからんとした感じなので、かえって男女関係がよく分からずに混乱してしまった。これはスペインのお国柄のせいなのかもしれない。

 

 主人公の男を巡るエピソードに、友人のトラブルが加わり、事態はますます混沌とする。彼女は、テロリストに関わってしまったとパニックになり、主人公の元に駆け込んでくるのだが、こちらはシンプルで分かりやすい。どこかウディ・アレン映画のようなドタバタ感があって楽しめた。

 

 いっぱいいっぱいになった女たちの、普通じゃない言動が可笑しみを誘う物語だ。終盤にしっかりと盛り上げる構成も巧く、別れを受け入れている主人公が必死に男を探していた理由が分かるラストのオチも決まっていて、うまくまとまっている。主に彼女の暮らす部屋で展開される物語なので、後に舞台劇としてミュージカル化されたのも納得だ。

ミュージカル『神経衰弱ぎりぎりの女たち』公式サイト

 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 ペドロ・アルモドバル

 

出演 カルメン・マウラ/アントニオ・バンデラス/ロッシ・デ・パルマ

 

音楽 ベルナルド・ボネッツィ

 

撮影 ホセ・ルイス・アルカイネ

 

神経衰弱ぎりぎりの女たち - Wikipedia

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com