★★★☆☆
あらすじ
妊娠・略奪婚をするも、生まれた子を失った女は、夫の連れ子ともうまくいかず、鬱々とした日々を送っていた。
ナタリー・ポートマン製作総指揮・主演。原題は「Love and Other Impossible Pursuits」。102分。
感想
略奪婚をした女性が主人公だ。生まれたばかりの子を失い、立ち直れずにいる。前妻に色々と吹き込まれているらしい夫の連れ子ともうまくいかず、やり切れない日々を送っている。
用意していたベビーカーなどの育児グッズを、どうせ使わないのだからネットで売っちゃおうよ、と連れ子に無邪気にしつこく迫られるシーンはしんどかった。人の傷口にぐりぐりと塩を塗りつけてくる。本人にまったく悪意がないだけにどうすることも出来ず、ただ耐えるしかない。無自覚な残酷さは本当に恐ろしい。
主人公はそんな連れ子となんとか良い関係を築こうとしている。だが、いい感じになりそうになると決まって悪いことが起き、なかなかうまくいかない。ダメなときは何をやってもダメになるものだ。
ただ、単純に運が悪いのではなく、変なところで熱くなり、つい余計なことを言ってしまう主人公自身にも問題があることも分かってくる。手を差し伸べてくれた家族や友人に、ついキツい言葉を浴びせてしまう。子供を失った悲しみで精神的に不安定になっているのは理解できるが、自分で状況を悪くしている面があるのは否めない。
終盤、主人公の口から隠していた秘密が明かされる。彼女が頑なで攻撃だったのは、そのせいだったのかと合点がいった。隠し事があると人を遠ざけたくなる。そして自分を責め続けたていた主人公が、その必要はないと分かり、安堵するシーンには胸が熱くなった。それを伝えるのが険悪な仲の夫の前妻だったというのもいい。
苦しい状況でもがく主人公が、一進一退を繰り返しながら、それでもなんとか前進していく。主人公や夫の前妻のギスギスとした態度のせいでツンケンとした空気が漂い、また主人公の心の揺らぎも分かりづらくて、物語の流れが見えにくい映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ドン・ルース
原作 Love and Other Impossible Pursuits (English Edition)
製作総指揮/出演 ナタリー・ポートマン
出演 スコット・コーエン/チャーリー・ターハン/ローレン・アンブローズ/リサ・クドロー
