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「欲望の翼」 1990

欲望の翼(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 母親との確執を抱える男は、売店で働く女と恋仲になる。

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 ウォン・カーウァイ監督、レスリー・チャン、マギー・チャン、アンディ・ラウ、トニー・レオンら出演。香港映画。原題は「阿飛正傳」、英題は「Days of Being Wild」。97分。

 

感想

 確執のある義母にタカって働かず、女遊びばかりしている男が主人公だ。演じるレスリー・チャンは色気があって、ダメ人間なのにモテる男の役がハマっている。彼を中心とした若い男女の恋愛模様が描かれていく。

 

 雨が多くてアジア的な湿り気を感じる映像、エキゾチックなラテン音楽、意味深なモノローグと、映画に情感が溢れている。主人公の気障なセリフや、白いランニングに白いトランクスの下着姿で踊る様子など、ちょっと間違えたらとてつもなくダサくなりそうなシーンも、それを通り越してスタイリッシュになっている。なんでもないのに印象に残るシーンが多くて、とても魅力的な世界だ。

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 前半は少し重たい展開だったが、主人公がフィリピンに向かう終盤は、アクション映画的にもなって、物語がダイナミックに動き出す。過去にこだわり、未来を見ることができない主人公は破滅に向かい、彼の周りで男女はすれ違う。

 

 

 自分は飛び続けるしかない鳥だと思っていた主人公が、まだ飛んですらいなかったと気づくシーンには哀愁が漂う。彼の周りの男女の中では、主人公に夢中で全く自分に気がない女に尽くしてしまう、ジャッキー・チュン演じる友人のいじらしさが切なかった。他のキャラクターたちもそれぞれ存在感を放っている。

 

 ラストで唐突に登場するトニー・レオン演じる男に戸惑うが、この映画は前後編の二部作の予定で作られていたらしい。彼はその後編で本格的に活躍する予定だったが、この映画の興行成績が芳しくなかったせいで後編が作られることはなかったということのようだ。だが妙に天井の低い部屋で、どこに出かけるのか、男がおめかしする一連の様子は、それだけでも未来を感じさせるようなグッと来るシーンだった。

 

 なんだか良い小説を一編読み終えたような、そんな余韻に浸れる映画だ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 ウォン・カーウァイ

 

出演 レスリー・チャン/マギー・チャン/カリーナ・ラウ/アンディ・ラウ/ジャッキー・チュン/レベッカ・パン

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音楽 ザビア・クガート/ロス・インディオス・タバハラス

 

撮影 クリストファー・ドイル

 

欲望の翼(字幕版)

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  • レスリー・チャン
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欲望の翼 - Wikipedia

 

 

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