★★★★☆
あらすじ
高校生なのに妊娠してしまったジュノ。アカデミー賞脚本賞。
感想
高校生の娘が妊娠したというのに、慌てふためかない両親がかっこいい。誰の子だとか、なんでそんな事をしたのだとか、動揺して生産性のないことに時間を費やしてしまいそうなものなのに、事実を受け入れ、じゃあこれからどうする?と前向きだ。
継母である母親も親身になって考えている。「継母」と聞くと実の子ではない子供たちとの間に埋められない溝があって…とかありがちなことを想像してしまうが、この映画の中ではそんなことを微塵も感じさせない。病院で啖呵を切るシーンもいい。
さすがアカデミー賞を取っただけあって、セリフ回しが面白い。思わず声に出して笑ってしまうシーンが何度かあった。
自分の周りの世界がちっぽけでつまらないものに感じ、その一方で外の世界が素晴らしいものに映ることがある。だが実際にその外の世界の内情を知ってみると、それほど素晴らしいものではなく、逆に自分のいる世界こそが素晴らしかったことに気付く。幸せとはそういうことに気付ける力があるかどうかなのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 ジェイソン・ライトマン
脚本 ディアブロ・コーディ
製作 ジョン・マルコヴィッチ/メイソン・ノヴィック/リアンヌ・ハルフォン/ラッセル・スミス
出演 エレン・ペイジ/マイケル・セラ/ジェニファー・ガーナー/ジェイソン・ベイトマン/アリソン・ジャネイ/オリヴィア・サールビー /J・K・シモンズ