★★★★☆
あらすじ
ケネディ暗殺事件の真相に迫る。189分。
感想
ケネディ暗殺事件は、一国の大統領が暗殺されたのにもかかわらず、こんなに曖昧な結論に至っているのが珍しい。しかも世界一を自負する国で、公衆の面前での暗殺なのにだ。おかげでたくさんの説が生まれている。
不思議なのは、ほとんど誰もがオズワルド一人の犯行だと思っていないのに、徹底的に調べようとしないことだ。衝撃的な事件だったから早く幕を閉じたかったのか、それとも何か裏があるのか。だがこんなに多くの人が疑いを持つような幕の引き方は、やはり何か裏があるのだろうな、と思ってしまう。
こんな強引な結末で決着をつけて、みんなを黙らせることが出来るのは、相当強大な力を持った者でないと無理だから、そう考えるとアメリカは恐ろしい。実は我々がみんなの総意で世の中が出来ていると思っている事も、実は誰かに操られているだけなのかもしれない。
長い映画だが、その中でジョー・ペシは存在感があった。あの風貌とあの声でまくしたてられたら嫌でも印象に残る。どんな映画でも。
現実がそうなのだから当たり前なのだが、いろいろな情報が集まり、暗殺の真相に迫っていくのに、結局真相は分からずじまいなのは何だかもやもやする。資料が公開される何十年後かを待ちたい。どうせ結局もやもやするだけなのだろうが。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 オリバー・ストーン
出演
シシー・スペイセク/ジョー・ペシ/ゲイリー・オールドマン/ジャック・レモン/トミー・リー・ジョーンズ/ケヴィン・ベーコン/ローリー・メトカーフ/マイケル・ルーカー/ジェイ・O・サンダース/ゲイリー・グラッブス/ウェイン・ナイト/サリー・カークランド/ロン・ジャクソン/プルイット・テイラー・ヴィンス/エドワード・アズナー/ブライアン・ドイル=マーレイ/ウォルター・マッソー/ジョン・キャンディ/ヴィンセント・ドノフリオ/ドナルド・サザーランド/デイル・ダイ/ロン・リフキン/ロリータ・ダヴィドヴィッチ/ジム・ギャリソン/ジョン・フィネガン/ジョン・ラロケット/フランク・ホエーリー/(声)マーティン・シーン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 ロバート・リチャードソン
編集 ジョー・ハッシング/ピエトロ・スカリア
登場する人物
ジム・ギャリソン/リー・ハーヴェイ・オズワルド/ジョン・F・ケネディ/ジャック・ルビー/ラッセル・ロング/マリーナ・オズワルド・ポーター/アール・ウォーレン/ジョージ・ド・モーレンシルト