★★★★☆
あらすじ
ケネディ暗殺事件の真相に迫る。
感想
一国の大統領が暗殺されたのに、こんなに曖昧な結論に至っているのは珍しい。しかも世界一を自負する国で、公衆の面前での暗殺で。おかげでたくさんの説が生まれている。
不思議なのは、ほとんど誰もがオズワルド一人の犯行だと思っていないのに、徹底的に調べようとしないことだ。衝撃的な事件だったから早く幕を閉じたかったのか、それとも何か裏があるのか。だけどこんなに多くの人が疑いを持つような幕の引き方は、やっぱり何か裏があるのだろうな、と思ってしまう。
こんな強引な結末で決着をつけて、みんなを黙らせることが出来るのは、相当強大な力を持った者でないと無理だから、そう考えるとアメリカは恐ろしい。実は我々がみんなの総意で世の中が出来ていると思っている事も、実は誰かに操られているだけなのかもしれない。
長い映画だがその中でジョー・ペシは存在感ある。あの風貌とあの声でまくしたてられたら嫌でも印象に残る。どんな映画でも。
当たり前なのだがいろいろな情報が集まり、暗殺の真相に迫っていくのに、結局真相は分からずじまい、というのは何だかもやもやする。資料が公開される何十年後かを待ちたい。どうせ結局もやもやするだけなのだろうが。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 オリバー・ストーン
出演
シシー・スペイセク/ジョー・ペシ/ゲイリー・オールドマン/ジャック・レモン/トミー・リー・ジョーンズ/ケヴィン・ベーコン/(声)マーティン・シーン
音楽 ジョン・ウィリアムズ
登場する人物