★★★★☆
あらすじ
ゴッサムシティの治安を守るために戦うバットマンに最強の敵が現れる。
感想
さんざん話題になったが、何よりもヒース・レジャーがすごい。このシリアスな展開では、ジョーカーの白塗りの顔は大の男がバットマンと名乗っているのと同様、興ざめになりかねない要素なのに、それも彼の狂気のうちと納得させるだけの迫力がある。そして、彼がただの狂気の男だけではなく、知性も高い男であることも垣間見せる。
善悪の判断がつかない子供が虫をいたぶり殺すよりも、善悪の判断がつく大人がそれをする方が数倍恐ろしい。ちゃんと理解した上でそれを楽しんでやっちゃう大人はたちが悪い。犯罪を犯して常人の理解できるものを手に入れようとするのではなく、犯罪そのものを楽しんでしまう心。
そしてトゥーフェイスのような異常なほどの正義への情熱は、少し間違えれば異常な程の悪への情熱へと向かうことになる。そういった人間の深遠な心理がこの映画では描かれて、人々の心を揺さぶる。勿論アクション映画としても楽しめる。バットマンカーもかっこいい。
でも、やっぱりヒース・レジャーが凄かったという印象が何よりも強烈に残る映画。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/原案/製作
原案 デヴィッド・S・ゴイヤー
出演 クリスチャン・ベール/マイケル・ケイン/ヒース・レジャー/ゲイリー・オールドマン/メリンダ・マックグロウ/アーロン・エッカート/マギー・ジレンホール/ネイサン・ギャンブル/ネスター・カーボネル/コリン・マクファーレン/モニーク・ガブリエラ・カーネン/キース・ザラバッカ/アンソニー・マイケル・ホール/エリック・ロバーツ/チン・ハン/マイケル・ジェイ・ホワイト/キリアン・マーフィー/ウィリアム・フィクナー/デヴィッド・ダストマルチャン/マイケル・ストヤノフ/ベアトリス・ローゼン
音楽 ハンス・ジマー/ジェームズ・ニュートン・ハワード
撮影 ウォーリー・フィスター
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