★★★☆☆
あらすじ
チャイナタウンの元検事の探偵は、ある女性から夫の浮気調査を依頼される。
感想
タイトルに相違してあまりチャイナタウンは登場しないのだが、アメリカでは、この言葉で特別に何かを想起させるようなイメージがあるのだろうか。入り組んでいてわけの分からない感じだとか。だからあまり関わりたくないと直感的に感じるところとか。
水道というと公共のものという思い込みがあったが、アメリカでは私有の場合があるようだ。アメリカらしくもある。この水事業をめぐる陰謀にいつの間にか巻き込まれていたジャック・ニコルソン扮する探偵。彼の依頼された仕事はすでに終了していたが、真相を探るために自ら調査を開始する。
しがない探偵だが決して権力になびかず、自らの信念に基づいて行動する男の姿勢が描かれ、まさにハードボイルドの世界だ。ただこれに主眼が置かれているために事件の真相はよく分からずもやもやする。影の権力者の娘で、何者かに夫を殺されたフェイ・ダナウェイ演じる女の暗い過去もなんだか唐突な感じもする。
決して万事見事に解決するヒーローではないが、巨悪を相手に自分の生きざまを貫いた男の物語だ。
スタッフ/キャスト
監督/出演 ロマン・ポランスキー
脚本 ロバート・タウン
出演
フェイ・ダナウェイ/ジョン・ヒューストン/ダイアン・ラッド/バート・ヤング/ジョー・マンテル/ジェームズ・ホン/ランス・ハワード
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
撮影 ジョン・A・アロンゾ
編集 サム・オスティーン
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